「待たない、突き進む!」〜チャレンジはまだ続く〜
以下のようなnote記事を書いて、早くも1ヶ月が過ぎました。
この記事を書いたときは、「4月の1ヶ月間は様子を見よう」と思っていました。
ただ、記事を書いている時点でうすうす感じてはいましたが、やはりこの見方は甘かったようです。
多分、もうしばらく「旅」には出られそうにありません。
あらかじめ想定できていたこともあり、不思議と悔しさやもどかしさのような気持ちはもうあまりありません。
もちろん、この1ヶ月間一度も何かを嘆かなかったかと問われると、まったくそうではありません。
チャレンジのことだけでなく、今後のことも含め、改めて「自分はどうしたいのか」を問い続ける中で、気持ちがとことん落ちたこともありましたし、悩み過ぎたのか(?)、胃に激痛が走って寝込んだこともありました(苦笑)。
ただ、何度考えても、最終的には「できることに、できる範囲で挑戦しながら進むしかない」という答えに行き着きました。
BE TRUE TO YOURSELF〜なぜ私はインタビュアーとして活動を始めたのか〜
見出しにも掲げた、「BE TRUE TO YOURSELF(自分の心に素直になる)」。
この1ヶ月間、私はこの言葉について何度も考えました。
きっかけは、フィリピン・セブで最後に収録したラジオです。
やや見にくいのですが、この番組のサムネイルは、大好きな仲間であるやっしーさんが立ち上げたサーフブランド”YASHIN”で販売された、一番新しいTシャツのロゴです。
そこに書かれた言葉が「BE TRUE TO YOURSELF」であり、今回私が原点に立ち返るきっかけにもなりました。
話はまた少し逸れますが、私は帰国後に毎週オンラインスナックを開催しています。
あるとき、スナックの場で「旅」をテーマに話し合ったことがありました。
最初は各自が旅先で印象に残ったことなどを話し合っていましたが、ひょんなことから「他人の目が気になって、なかなか挑戦できない」という話になったんです。
ちょうど先程紹介したラジオを公開した直後(*注:なぜか公開日が3月10日になっていますが、実際は4月11日)でもあり、その話がなぜか心に引っ掛かった私は、翌週のオンラインスナックで、そして最近始めたオンライン英会話で・・・何度も何度もこの言葉について誰かと話し合いながら、考えました。
そして、図らずも、オンライン英会話で先生が投げかけてくれた質問を機に、私は「なぜインタビュアーとして活動するのか」という原点に立ち帰ることになりました。
それは、25分間の授業で、最後の質問でした。
"Through your articles and radio programs, how do you encourage people to be true to themselves?"、つまり「記事やラジオを通して、人々が自分の心に素直になって行動できるようにするには、どうすればいいと思う?」です。
それまでの質問には、基本的に自信を持って答え続けてきましたが、この質問だけは正直答えに窮しました。
そのときは、一旦「人々がより多様な生き方や価値観に触れられれば、きっと一歩踏み出せると思うから、もっといろいろな生き方を伝えていきたい」と答えました。
もちろん、これも私がインタビュアーとして活動する目的のひとつなので、間違ってはいません。
ただ、これだけでは、なんとなく腑に落ちなかったんです。
果たして、多様な生き方に触れるだけで、人はそう簡単に飛び出せるものなのだろうか?
そして、「過去の私」だったら、多様な生き方を知っただけで、一歩踏み出せたのだろうか?
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ん・・・?「過去の私」?
そうだ、大事なことをひとつ忘れかけていた・・・!
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何を隠そう、「過去の私」はとにかく他人の目が気になって仕方のない人間でした。
何か意思決定をするにも、決まって最初に頭に浮かぶのは、家族や友人、同僚や上司の顔。
「みんなと同じように」とか「みんなにカッコいいと思われそうだから」とか・・・よく思っていたものです(*注:今もまだ完全には抜けきっていません)。
いわゆる「自分軸がない」状態です。
そんな私を大きく変えたきっかけは、ちょうど4年前のこの時期、フィリピン・セブを訪れ、念願の語学留学(英語)に挑戦したことでした。
そこで私は、「世界一周に行きたい」や「海外で〇〇がしたい!」など、自分の心に素直になって、夢を語る人たちとたくさん出会ったんです。
そんな仲間たちをまぶしく感じ、素直に「カッコいい」と思うと同時に、私は「あれ?私が本当にやりたいことって何だっけ?」と深く悩むようにもなりました。
その後、考えても考えても、「本当にやりたいこと」と言えるほどのものは、正直見つけられませんでした。
ただ、長年「海外で働きたい」とは思っており、出張も外勤も多くてハードな毎日でしたが、チャンスを掴もうと毎週英会話レッスンにも通って準備は続けていたんです。
だったら・・・まずは自分の力で長年の夢を実現させようと思い、当時勤めていた会社を退職し、「海外で働く」道を選びました。
ここから先は前回の記事や、これまで何度か紹介した記事と重複するので、端的にお話しようと思います。
フィリピン・セブで海外インターン、ベトナム・ハノイで海外就職をしたものの、上手く先のビジョンが描けずに退職し、再びフィリピン・セブへ。
そこで私は、セブで働く方々に対して、「海外で働くとは」を問うインタビューをし続けました。
その過程で、「インタビューを通して、これまで気づかなかった強みに気づけました!」や「先日の取材を機に改めて考えたところ、忘れかけていた夢を思い出しました!」など、ありがたい言葉をたくさんいただきました。
それがきっかけで、「インタビューを通して、人々の大事な価値観や思い、これまで気づかなかった強みを明確化・言語化する」というインタビューの意義や魅力に気づき、以来インタビュアーとして活動を続けています。
また、その過程で、私自身にも大きな変化がありました。
確かに、私はもともと「自分軸」がなく、自分のことをよく理解できていなかったことから、海外就職というキャリアの大事な通過点で失敗しています。
ただ、失敗を機に、とにかく自分と向き合うことで、自分が大切にしている価値観や思いに気づくことはできました。
そして、その大切な「軸」や「自分が大切にしている思いや価値観」を知れば、自分の心に素直になって、一歩踏み出せるのではないかと思っているんです。
「自分の失敗談も含めて、次の誰かにシェアしたい」
これは、海外就職に失敗した私が、考えに考えた末に見えてきた思いでした。
当時の私は過去のさまざまな経験を振り返り、「誰かをサポートする」ことに喜びを感じること、さらに「自分の経験や知識を活かしたい」という思いに気づいた上で、「今の自分がしたいこと」を考えた結果、この思いにたどり着きました。
当時、もし私がこの思いを見つけ出せなければ、「一度選んだ仕事だから」と、周囲の目を気にして、違和感を感じながらも働き続けていたと思います。
逆に言えば、自分のこの思いに気づけたからこそ、先は何も決まっていませんでしたが、自分の思いを実現できそうな場所にまずは身を置き、できることを探してみるという、(当時の私からすると)勇気が必要な決断ができたのでしょう。
随分長くなってしまいましたが、オンライン英会話で先生が投げかけてくれた問いは、思ったより深く考えるきっかけとなりました。
そして、おかげで私は大切なことをもう一度思い出したんです。
「インタビューを通して、自分の軸に気づくきっかけを作り、その軸に従って行動できる人を増やしたい」
「インタビューを続けることで、誰かの軸を一緒に見つけ出せる力をもっと身につけたい。大事な軸が見つかれば、きっと自分の心に素直になって、一歩踏み出せるはずだから。」
それこそが、私がインタビュアーとして活動する原点です。
そして、「BE TRUE TO YOURSELF」を踏まえて、最後にひとつだけお話しようと思います。
私にとって、「旅するインタビュアー」として活動すること、それ自体が「BE TRUE TO YOURSELF(自分の心に素直になる)」でした。
恥ずかしながら、「旅するインタビュアー、やってみたい!」と新しい夢を見つけた直後の私は、それでも他の誰かの目が気になって、自分の思いに無理やりふたをして、別の道に進もうとしていました。
だって・・・もう20代後半も後半、「そんなに好きなことばかりしていて、いいはずがない」と思っており、なにより不安で、怖かったからです。
ただ、結局私は自分の思いに従ってみることにしました。
「自分軸に従って行動する人を増やしたい」なら、まずは誰よりも自分自身が「自分軸に従って挑戦し続ける」姿を見せたいと思ったからです。
それに、年齢から来る恐怖や不安はありましたが、後からだともっと怖くて足がすくむだろうとも思ったんです。
私の人生のモットーが「やらない後悔より、やって後悔!」だから、というのもありますが・・・!
7ヶ月間の活動を振り返って思うこと
まだ7ヶ月ほどしか経っていませんが、既に懐かしい写真です。
最初の目的地タイ・バンコクへ向かう前に、経由地のマレーシア・クアラルンプールで撮ってもらいました(朝が早かったので、寝不足の顔!笑)。
2019年9月15日から私のチャレンジはスタート。
タイ→ベトナム→マレーシア→シンガポール→フィリピン(セブ)→インドネシア→フィリピン(マニラ)→インドの順に、アジア7ヶ国を訪問し、52名の方にこれまでお話を伺ってきました。
*一部は現在執筆中。あるいは公開はしたものの、SNSでのシェアは控えています。
この7ヶ月間を振り返って、まず何よりも伝えたいのは、関わって下さったすべての方に対する「感謝」の気持ちです。
改めて振り返った今、「人の温かさ」に触れっぱなしの7ヶ月だったと強く思っています。
海外で働く100人を取材するとなると、今までお会いしたことのない方も含め、いろいろな方にお声がけし、お話を伺っていく必要があります。
Twitterを通じてDMを送る、SNSを通じて告知をする、(主にセブやハノイについては)知人に取材を依頼する・・・自分でも努力はしてきましたが、毎月10人ペースで取材を受けて下さる方をひとりで探すのは、正直簡単ではありませんでした。
そんな私を救ってくれたのが、取材を受けて下さる方を紹介して下さった方々です。
なかには、まだ直接お会いしたことがないにもかかわらず、Twitter上のやり取りのみで、「応援させて下さい!」と快く知人の方を紹介して下さった方もいらっしゃいました。
ここに皆さんをご紹介することはできませんが、本当にありがたく、感謝が尽きません。
そして、いろいろなご縁があって取材を受けて下さった52名の方々にも、心から感謝しています。
訪れた7ヶ国の中には、初めて訪れる国もありましたが、みなさんに大変温かく支えていただき、取材以外にもいろいろなことを教えていただけて、いつも本当に心強かったです。
もちろん、いつも温かくサポートしてくれた、BEYOND THE BORDERチームの皆さんにも感謝が尽きません。
そして、これまで52名の方のお話を伺い、私が一番強く感じていることは、「お話を伺ったどなたのストーリーも、きっと誰かの背中を押すきっかけになっているはず」ということです。
「海外で働く」、それは一見キラキラしたもののように映るかもしれません。
ただ、現実は輝かしい側面ばかりではなく、泥臭く、苦しいことだってたくさんあります。
そこに自らの意思で飛び込む勇気、自らが選んだ道を正解にすべく挑み続ける力強さ、そこにかける思いや描くビジョン・・・そのすべてが刺激的であり、心動かされるストーリーでした。
それに、お話を伺う過程で、たくさんの意思決定プロセスにも触れてきました。
まず、「海外で働く」という道を選ぶ時点で、これまでいた環境を離れる決断をしなければなりません。
それに、一度海外現地採用として働く道を選ぶと、その後のキャリアについても自らの手で切り拓く必要があり、入社した会社に残るのか、転職先の国で転職するのか、それとも他国や日本で再び挑戦するのか・・・その後もさまざまな意思決定をしていくことになります。
この1ヶ月間、私は来る日も来る日も机に向かい、記事を書き続けてきました。
その過程で、「辞める」も「続ける」もどちらもとても覚悟が必要なことであり、誰もが悩みもがいた末に選択をしているんだと改めて感じました。
そんな皆さんの姿に触れ、当たり前かもしれませんが、「誰かの目」を気にするよりも、自分が納得した上で選択することの大切さを感じると同時に、選んだ道を正解にするしかないと強く思うようになりました。
そして、自分の選択が周囲とは大きく違う道(誤解を恐れずに言うと、「普通」とは違う道)を選んだ場合、選んだ道を正解にするためには、多大なる努力が必要となるとも、しみじみ感じていました。
また、「海外で働く」を語るとき、これまでは自分の経験をベースにした話しかできませんでしたが、皆さんのお話を伺う中で、いろいろな意思決定のプロセス、キャリアや人生に対する考え方などについて知ることができ、誰かの相談に乗るときには、以前よりぐっと広い視点で話ができるようになったとも感じています。
だからこそ、今後もっといろいろなお話を伺いながら、まだまだ視野を広げていこうと思っています。
もう待たない! 行けるところまで突き進んで見る!
さて、これまでは旅を続けながら、「旅するインタビュアー」として活動をしてきましたが、今後はどうしようかと考えました。
冒頭にも書きましたが、もうしばらく「旅」はできそうにありません。
ただ、もうこれ以上「待つ」だけではいけないと思っています。
これは、全然カッコいい理由ではなく、とても正直にお話をさせてもらうと・・・3月中旬から約1ヶ月半もの間、活動ができなかった時点で、「9月15日までに100人」の目標を達成するのは、かなり困難な状況を極めています。
これまで、記事の執筆にあたっては「名刺代わり」となるような記事を書きたいと思って、書き続けてきました。
細かい言い回しや語尾も含め、細心の注意を払って書き上げており(*注:ライター・インタビュアーとしては当然だと思っていますが)、執筆にはかなりの時間を要しています。
いつになるか分からない、状況の好転をギリギリまで待って、最後に追い上げる形では、今の段階で既に到底間に合わないと思うところまで来ています。
だから、これ以上はもう・・・待てません。
「2020年の9月15日までに、海外で働く100人にインタビューする」
これは前回の記事でお話をしましたが、昨年「夢セブ」の大舞台でお話をさせていただいた目標です。
当時、もちろんこのような状況になるとはまったく予想はしていませんでしたが、他に実現する手段があるならば、実現に向けて全力を尽くしたいと思っています。
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「他に実現する手段」とは・・・?
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今後残りの48名の方については、「オンラインで」お話を伺おうと思っています。
これまで直接お会いした上での取材しか経験しておらず、オンラインでの取材に少し不安もあります(「やってみたら意外と同じだった!」と言えると良いのですが・・・)。
それに、世界各国どこも大変な状況で、果たしてお話を伺えるものなのだろうか・・・という、今のところ最大の不安もあります。
ただ、「約束したからにはやりきりたい」という気持ち以上に、「きちんとやりきった上で、これまで関わって下さった方に、改めて感謝の気持ちを示したい」という気持ちが強く、いろいろと模索をしながら、行けるところまで突き進んでみたいと思っています。
そして、それがきっと冒頭にもお話した、「自分の心に素直になって(=自分軸に従って)生きる人を増やすきっかけを作る」ことにも繋がると信じています。
それに、オンラインだからこそ広がる幅もあると思っています。
これまでは、訪問しやすいアジア各国が中心でしたが(もちろん、メディアが注力している地域だからでもあります)、それ以外に取材対象を増やせる可能性もあります。
もしかしたら何か新しい可能性や、オンラインだからこその魅力が見つかるかもしれません。
「できることに、できる範囲で挑戦しながら進むしかない」
何度考えても行き着いた結論の通り、少しのワクワクと少しの不安を胸に、残り4ヶ月と少し、頑張って活動を続けていきたいと思っています。
最後に
さて、オンラインで活動を再開するのを機に、これまでSNSでのシェアを控えていた記事についても、また少しずつシェアをしていこうと思っています。
今、海外就職がなかなか難しい状況の中、海外で働く魅力を語る記事をシェアしていいものなのか、私はずっと悩んでいました。
ただ、もし記事が誰かにとって、少しでも勇気や力、希望を与えられるのなら、伝えていきたいからです。
「こんなときだからこそ、誰かの力になりたい」と最近強く思っています。
140字のツイートでも、ラジオでも、記事でも・・・手段はいろいろあると思いますが、これからも誰かが少しでも前向きになれるような発信を続けていこうと思っています。
今後ご紹介していくインタビュー記事も、その一助となれば幸いです。
最後に・・・もしこの記事を読んでいただき、インタビューを受けてくださるという方がいらっしゃれば、DMにてご連絡をいただけると嬉しいです。
【インタビューについて】
・取材対象として探している方:起業家・フリーランス、または現地採用社員として、海外現地でご勤務されている方、あるいはその経験を活かして、日本でご活躍されている方
・取材方法:オンライン(Zoom等)
・掲載メディア:海外就職のBEYOND THE BORDER
・謝礼:ありませんが、紹介して欲しいリンクやSNSを記事内で紹介することで、微力ながら貢献させて頂ければと存じます。
・その他:基本的に実名・顔写真掲載です(*お写真については、取材時に別途詳細をご案内申し上げます)。
*掲載メディアの都合もあり、全員のご希望をお受けできるとは限りません。あらかじめ、ご理解をいただけますと幸いです。
*その他、詳細についてはお問い合わせください。
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