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投資手法 債券投資の勧め

皆さん、こんにちは。
今日は私も勉強中の債券投資についてご紹介します。

(まとめ)
・海外債券投資は利回りが高い現在は為替リスクを考慮しても魅力的
・売買手数料は結構高いため満期保有がお勧め
・アメリカの金利が下がる前に円高になったタイミングが買い時

1.債券とは

債券は、国・地方公共団体、企業等が、投資家からお金を借りるときの証書として発行されます。発行者は、投資家に対し利子を支払い、償還日には元本を返します。債券にはさまざまな種類があり、また償還までの期間や利率もさまざまです。

2.なぜ今、債券投資なのか

債券価格と金利は逆の動きをする、シーソーの関係になっています。
金利が上がると債券価格は下がり、金利が下がると債券価格は上がります。
詳しくは日本証券業協会のホームページ等に記載されておりますのでそちらをご参照ください。
日本はまだゼロ金利状態でこれから金利が上昇しそうな感じですが、アメリカはインフレ退治のために金利がかなり高い状態にあります。アメリカの金利が高い=債券が安い状態なので、債券(国債・社債)がお買い得な状況となっております。
また、12月のFOMCで2024年の利下げが示唆されております。今後金利が低下するのであれば、債券は今がお買い得、ということになります。

3.為替リスク

12月17日現在で1ドル142円と1ドル150円の時と比較すると幾分か円高になりましたが、今後更に円高が進む可能性があります。
為替は様々な要因で変動しますが、大きな要因の一つに金利差があります。アメリカの金利が高く、日本の金利が安い場合、金利の安い日本円で円を調達して金利の高いアメリカのドルで運用すると利ザヤが稼げるため、円安・ドル高となります。現在の歴史的な円安の背景には日米の金利差があります。将来的にアメリカの金利が下がるのであれば、円高・ドル安となるため、アメリカ国債を今買ってしまうと、将来円高になった際に為替差損が発生してしまうリスクがあります。この2週間で8円程度・5%程度円高となったため、1年分の金利(5%)の利ザヤが為替の影響で帳消しになった形となります。
ただ、5%を複利で10年間運用すると元本に対して1.6倍となります。為替レートで円の価値が10年間で1.6倍になるとすると、1ドル90円程度まで円高にならない限り投資メリットがある、ということになります。1ドル90円は可能性としてゼロではないですが、仮に円高となった場合は継続してドルベースで保有する、という選択肢もあります。
現在の金利差は円高リスクを考慮しても投資する価値はあるのと考えております。

4.手数料

SBI証券の場合は取引価格に手数料が含まれているため、別途手数料がかかることはありませんが、取引価格の手数料が曲者です
実際にSBI証券で外国債券を購入した結果が以下の表となり、短期より長期、国債より社債の方が手数料が高い傾向にあります
12月11日(月)に注文をしており、その後FOMCでアメリカ金利が低下(債券価格は上昇)したにも関わらず、売却する場合は購入時を下回る価格となっております。国債2%、社債で4%くらいの利ザヤが取れている感じでしたので、購入時に1%、売却時に1%程度の手数料がかかる、くらいです。
売却時の手数料は途中売却するときに発生するため、基本は満期まで保有した方がお得となります。

2023円12月17日の債券ポートフォリオ

5.結論

為替リスクはあるものの、海外債券投資は魅力的、と考えております。
2023年12月現在、アメリカのFOMCの金利引き上げは打ち止め感が出てきており、2024年の利下げを折り込み始めています。
一方、日銀は金融政策の正常化、マイナス金利から金利のある世界へ戻ろうとしております。
アメリカの利下げが始まる前に日銀の金融政策の変更により為替が円高に振れたタイミングが絶好の買い場だと考えます。
ベストなタイミングでの購入は難しいため、回数を分けて分散して購入するのが良さそうです。

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