うちのパパは麻雀が弱い②

※この話はフィクションです。
実在の人物や団体などとは関係ありません。

さてさて。
なんと続いてしまったパパシリーズ。

そーいえば某麻雀関係の面接に行った時にぺかりの志望動機は

「母親がギャンブルが嫌いなので麻雀は素晴らしいテーブルゲームなんだよ!ということを伝える為」

等と語っていましたが。

その根本は、高校生の時にパパが家に麻雀牌を持って帰ってきてやろー!といきなり卓を囲むことになり、ママが不機嫌になって牌を乱雑に捨てたことによりキレたパパが星一徹並のちゃぶ台返しをかましたので大学で覚えるから辞めてー!!!と仲裁に入ったからでした。

ええ。娘は試験を受けてしまうぐらい立派に麻雀に染まりましたよw

今では仲良く親子でフリー雀荘に行けるまでになりました。

今日はこのフリー雀荘のお話をしたいと思います。

※懐かしい10年ぐらい前のお写真
ひかりどこだろ?w

♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*♡o。+..:*

前回、最近のフリー雀荘はマナーが良く~なんてお話をしましたがこのお店は異次元。

なんてたってまず店に犬がいる。

しかもその店で飼われている訳では無い。

常連の飲食関係のお客さんの犬を営業中だけ預かるとゅー不思議な形態。
なんと散歩付き。

いや、そんなことしてたら犬アレルギーの人とか来れないじゃない?
等と雀荘の経営の心配&不思議に思うのが人の性だと思います。

しかしながらこの店。

新規客が来ない!
新規客が入れない!!
フリー雀荘なのに!!!

おひとり様を歓迎しないwww

私が初めて行った時パパは既にお店で打っていたのですが
「初めてです~」
と入っていった私にお店の店長の第一声が
「え?なんで来たの?」
でしたからね。

ちゃんと営業許可証も持っている立派な店舗なのにお金を稼ぐ気がないようだ。

危うく不審者扱いされる所をパパが
「あっ、そいつ俺の友達~」
と身分を証明してくれました。

あれ?友達!?!?
果たしてぺかりの身分は証明されているのか?w

ちなみにこの店長ですが、どっからどー見ても還暦はとっくに越えているおじいちゃん。

スタッフは2名いるけど相方は本当におばぁちゃん。

2人で切り盛りしているようです。

ちょっと耳が遠いからドリンクが中々伝わらないけどそれ以外はテキパキしてる気さくな御夫婦です。

こんな雀荘なんだけどとにかく癖がすごい。

まず雀荘の売上と言えば一番はゲーム代。
2番目は水物売上。
よーするにビールとか食事とかですね。

ここは食事の提供はしていないのだけれどビールなどのアルコールは置いてある。

先日、連続逆連帯新記録更新中になっているおじいちゃんのお客Aさんが

「あー!もう何やっても勝てない!ビール飲まなきゃやってられん!!」

と、飲みながら打ち始めました。

その局はなんとオーラストップ目。

ビールで流れを変えたか?

なんて思ったのも束の間。

ラス目の親番のパパからリーチ!!

残り順目も少ないので降りる事も可能な局面。

そこに持ってくる危険牌。

Aさんはノータイムでつも切りました。

ロン!!

パパが一発で出和了。

なんと親の跳満、18000。

このインパチでひっくり返ってしまいパパがトップになってAさんはラスまで落ちてしまいました。

それを見ていた店長

「ビールなんて飲みながら打ってるからだよ!麻雀打ちながらビール飲もうなんて普通思わないけどね!」

…水物売上を上げる気があるのでしょうか?w

仮にもトップ目からラスまで落ちたお客さんに言うセリフ!?w

けれどもこの強烈なキャラで皆に愛されてる店長なんです。

この日は仕事の締切を無事に終わらせてからの麻雀だったひかりは本当はビールが飲みたくて仕方なかったんですよ。

怒られる!?って思ってその日は頼めませんでした。

…嘘です。
2時間我慢したけどやっぱり飲みたくなって頼んでしまいました。

店長がぶつぶつ言いながら持ってきてくれましたが罵倒はされませんでした。

ひかりはまだまだ店長とは仲良しとはいえないようです…ぴえん。

こんな店長ですがもちろん仕事はしっかりします。

お客さん同士の相性もあるけれども、何よりもトラブルを起こしそうなお客さんは最初から入れないという所。

と言うのも先日、アロハシャツを来た酔っ払っているように見える30代ぐらいのお兄ちゃん新規客が来店。

しかしながらそのお兄ちゃん。

ものすごく態度が悪い。

店長が「初めての来店ですか?」

と、確認を取ったら自分の顔を激しく指差しながら

「こーっのーっ顔!!見覚えあんの!?ないでしょっ!?ってことは初めてなんじゃないかなー?」

最初から中々飛ばしていらっしゃる模様。

一瞬で狭い店内に緊張が走ります。

いつもはギャーギャー騒ぎながら打ってるお客さん達も静かになり警戒しているようです。

誰だって変なお客さんとは打ちたくない。

自分達の遊び場は自分で守るんだ!!

そんな心の声が聞こえてきそうな状況です。

奇しくもお客さんの待ちが1名、スタッフ2名がいるので新規客兄ちゃんが入れば卓を立てられます。

店長がどう対応するのか…

固唾を飲んで見守る店内を後目に

「いやぁ今、待ちのお客さんいるからちょっと今は打てないんですよね」

なんと入店拒否!!

「隣にも麻雀屋さんがあるからそっちはお客さん多いし流行ってるからそこならすぐ打てるよ!」

さらに違う雀荘を紹介する離れ業!!!

けれども食い下がるお兄ちゃん。

「えー?打たせてもらえないの?
何!?俺の態度が問題なの?」

…わかってらっしゃる。

理解しているならば何故普通に入店しないのか。

最初からヒールポジションで登場されたらブーイングだって起きる事必須でしょうに。

店長とお兄ちゃんは何事か言い争っていましたが等々店長に

「いや、俺がダメって言ったら俺の店には入れないんだよ」

と追い返していました。

店長すごい!!

追い返し、戻ってきた店長になんで入れなかったの?と聞いたら

「いやぁ、あーゆー輩は絶対トラブル起こす」

流石です。

ひかりはこれで一気にファンになりましたw

どこのお店でも出禁客は付きものですが、この出禁の裁定を取るのが難しいんですよ。

週に5回来てくれるお客さんでもトラブルを起こし過ぎて他のお客さんからの同卓拒否が相次ぐと店が回らなくなるし最悪客足が遠のきます。

とても気が長い私が実際他の雀荘で出会った、なんでこの客出禁じゃないの?ってお客さんを入れ続けたお店は、嫌がった他のお客さんが来なくなり無くなってしまいました。

その客、唾を吐くんです。

麻雀中にぺっぺっぺっぺっぺっぺっぺっぺっペっ…

床に、卓に、自分の手に、そして同卓者にも。

ラクダとかアルパカとかの生まれ変わりなんでしょうか?

兎にも角にもそんなの皆嫌ですよね。

こんな酷い例は中々ないけれども、やっぱり失礼なオラオラしてるお客さんとは同卓したくないものです。

そしてトラブルを起こして出禁になったお客さんは何故かトラブルを起こした相手ではなくお店に嫌がらせすることが多いのです。

なので最初から入店させないとゅーのはどっちにしろ逆恨みされるぐらいなら他のお客さんに嫌な思いをさせないようにする店長の心意気だと思います。

こんな感じのお店なので中々顧客数は増えませんが安心して遊べるとても良いお店なのです。

コロナで営業を自粛して明けた頃にも新規客が何人か来たそうですが入口に

【コロナの為しばらく新規のお客さんお断り】

って貼ってありました。

本当に営業する気あるのでしょうか?w

けれどもたくさんの魅力があるこのお店についつい足を運んでしまうのです。

きっとこれを読んでくれた方達も怖い物見たさに行ってみたくなるでしょう。

けれども一人では決して辿り着けないなんとも夢幻のようなお店なんです。

だって辿り着けても入れてもらえないんだもんw

それでも辿り着けたならきっとハマっちゃうことでしょう。

まず手始めは犬を攻略してください。

きっと入れてくれるはずです。

…続くかも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?