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リヒャルト・シュトラウス作曲 歌曲「あした(Morgen)」

作品27-4は、リヒャルト・シュトラウスが1894年に作曲した歌曲。

皆さんは、作曲家R・シュトラウスと聞くと何を思い浮かべますか?割とポピュラーなのが、昔の古典映画となってしまった2001年宇宙の旅とかで使われた「ツァラストラはかく語りき」「ドン・ファン」「英雄の生涯」などで有名な交響詩ではないでしょうか?それとも、「エレクトラ」「ばらの騎士」などのオペラかもしれません。
私は、彼の作曲した歌曲も好きです。「献呈」「万霊節」「子守歌」などなど。私の家のPCには彼のたくさんの歌曲が詰め込められています。
さて、今日ご紹介したいのは 私が最も大好きな歌曲と言ってよいでしょう「あした」です。
この曲は3分ぐらいの短さなんですが、とても柔らかくて・ほんわりしていて聴いていると心の中がきれいに洗われるような気がします。

まずは聴いてみてください。

フェリシティー・ロットさんが震災のあった年の10月に東京で行ったコンサートでアンコールで歌ってくれた映像です。(ピアノ伴奏)

私は、この曲を何十年かわからないくらい聞いていますが 最近は心がくじけた時に聴くことが多くなりました。社会生活をしているといろいろありますよね?朝起きて、仕事に行けないと思うようなときに、電車の中で無限ループで聴いていた時もありました。たいてい、この曲を聴いているうちに 心の中にあったどす黒いものが流されて行って澄んでいく感じがしたものです。

次は、バリトンのトーマス・ハンプトンが弦楽オーケストラと演奏したものです。

私は、永遠にバイオリンを習い続けるんだろうなぁと思っていますが(全然上達しない)
そもそも始めた動機の一つが、この曲を弾きたいということだったと思います。

次は、ソプラノのルネ・フレミングがオーケストラ(弦しか弾いていませんが)を相手に演奏したものです。

最後が、ゲルギエフさんが指揮のオーケストラをバックにディアナ・ダムラウの演奏。

心が折れそうになった時に、ぜひ思い出していただいて聴いてもらえると少しは楽になるかもしれません。さてと、今日は、久しぶりに無限ループで聴こうかな…。

おまけで 歌詞の紹介とウキペディアにあったこの曲についての解説文を転載いたします。

Und morgen wird die Sonne wieder scheinen
Und auf dem Wege,den ich gehen werde,
Wird uns,die Glücklichen,sie wieder einen
Inmitten dieser sonnenatmenden Erde …

Und zu dem Strand,dem weiten,wogenblauen,
Werden wir still und langsam niedersteigen,
Stumm werden wir uns in die Augen schauen,
Und auf uns sinkt des Glückes stummes Schweigen …

そして あした 太陽は再び輝くだろう
そして私が歩む道々の上で
幸せな私たちを 太陽は再び一つにするだろう
隅々まで太陽が呼吸している大地に囲まれた中で …

そして 広がる 青く波打つ浜辺へ
私たちは静かにゆっくりと降りていくだろう
黙って 私たちはお互いに見つめ合い
そして 私たちの上に 幸せな無言の沈黙が沈んでいく …


Wikipediaからの転載********************************
新婚の妻パウリーネのために書かれたと伝えられる「4つの歌曲」作品27の締めくくりに位置する。シュトラウスの作品のなかでも特にロマンティックなものの一つとされ、知名度も高い。簡素ながら、非常に繊細な美しさを持った作品で、ジェラルド・ムーアは著書『歌手と伴奏者』のなかで、「『壊れものにつき、取扱注意』のラベルを張るべきである」と述べている。
ジョン・ヘンリー・マッケイ(英語版)によるテクストは、明日、輝く太陽のもとで、愛し合う二人が再び一つになるだろう、というきわめて希望に満ちた愛の詩で、やや感傷的であるが、儚く、繊細な詩である。シュトラウスもそれを受けて、繊細の極みといってよい音楽をつけた。Langsam, sehr getragen(ゆるやかに、きわめて落ち着いて)、ト長調、4/4拍子。最初のフレーズが解決しないうちに、歌がサブドミナントで入ってくる開始は非常に印象的である。作曲者自身による管弦楽編曲もあり、そこでは、一貫してアルペッジョをハープが、主旋律を独奏ヴァイオリンが受け持っている。
転載おわり********************************
以上 

By こころが折れてしまいそうな こばつね

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