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ヘンデル作曲、「水上の音楽」と「王宮の花火の音楽」

旅行に出かけました。旅行に出かけると色々新しい事物にお目にかかります。今回はドイツメーカー(GROHE社)のウォシュレットです。

図1 ドイツの会社 GROHE社のHPより。
このトイレはウォシュレットなんです。
ついにお尻洗いも世界的な習慣になるのか…?

「お尻洗い」は日本だけの先進的ガラパゴス文化だと思っていたのに…ところが、宿泊したトイレで見慣れないウォシュレット!しかも用を足すために座ると音消しのためか音楽が奏でられます。調べたらGROHE社の製品・・・
さて、これは誰の曲だったっけと 用を足しながら考えると それは 英国の作曲家エルガーの「威風堂々」。この曲をバックに用を足すのは落ち着かないなぁと考えていると音楽は変わって 妙に明るい感じになりました。ヘンデルの「水上の音楽」です。
第1組曲 ヘ長調 HWV 348(9曲) オーボエ、ホルン主体
第1曲「序曲(ラルゴ - アレグロ)」
第2曲「アダージョ・エ・スタッカート」
第3曲「(アレグロ) - アンダンテ - (アレグロ)」
第4曲「メヌエット」
第5曲「エアー」
第6曲「メヌエット」
第7曲「ブーレ」
第8曲「ホーンパイプ」
第9曲(アレグロ・モデラート)
第2組曲 ニ長調 HWV 349(5曲) トランペット主体
第1曲(序曲)
第2曲「アラ・ホーンパイプ」…全曲の中で最も紹介される機会の多い曲
第3曲「ラントマン」
第4曲「ブーレ」
第5曲「メヌエット」

演奏時間は全曲だと50分近くあります。

最初は トイレで使われていた超有名な第一組曲の第8曲「ホーンパイプ」です

全曲です 

トイレで「水上の音楽」とは なかなかやるなぁと妙に感じ入って聞いていたら、頭の中に浮かんできたのはヘンデルの兄弟のような超有名曲「王宮の花火」!(なんという連想ゲーム!)。
そういえば、この名曲が生まれた時って、なかなかのドタバタで難物だったようですよ!なかなか面白いので、今回は 「王宮の花火の音楽」も紹介することにしちゃいます。
この曲は、1748年にオーストリア継承戦争終結のために開かれたアーヘンの和議を祝う祝典のための花火大会の音楽として作曲されました。
この催しは、国王の肝入りで行われた重大行事で、それゆえ翌年4月21日にロンドンのヴォクソール・ガーデンズで公開リハーサルが行われましたが、未曾有の1万2000人の観客を集め、ロンドン橋で交通渋滞を引き起こし大問題となったそうです。さらに、酷かったのは本番の花火大会。1週間後の4月28日にロンドンのグリーン・パークで催され、祝典は盛大なものでしたが、しかけ花火がうまく点火せず、さらにパビリオンのひとつが焼け落ちるなどの事故も発覚し大失敗に終わりました。でも、そのくらいの事ではへこたれないヘンデルさん、1か月後の5月27日の孤児養育院での慈善演奏会でも『王宮の花火の音楽』を上演した。このときは王様から命令された軍楽隊編成ではなく、自ら最良と考えていた管弦楽版で上演。以後名曲の仲間入りを果たしました。

全体は 5つの楽曲から構成されています。
1.序曲(Ouverture, ニ長調)
2.ブレー(Bour?e, ニ短調)
3.平和(La paix, ニ長調)
4.歓喜(La r?jouissance, ニ長調)
4.メヌエットI(Minuet, ニ短調) - メヌエットII(ニ長調)

演奏時間は約20分ちょっと という感じです。
まずは抜粋版です。

全曲盤です。

いかがでしょう?

By こばつね

『ぺテルで劇場へ行こう!』、ペコのサイトにぜひ遊びにきてくださいね。


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