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クロード・ドビュッシー作曲 『恋してルンルン♪ 喜びの島』

今月の「劇場へ行こう」のオペラチームのテーマは印象派です。
ドビュッシーはフランス印象派の作曲家と分類されています。音楽の印象派ってどんな感じと思いますか?きっとこの「喜びの島」が印象派の音楽なんだろうなぁと私は思っています。

この曲を聴くと、ふんだんに装飾的技巧が施され あたかも 海に浮かぶ島の周りがキラキラ輝いているようなそんなイメージが目の前に広がってきます。昔のテレビドラマの「のだめカンタービレ」で主人公が初めてコンクールに出た時 この曲を課題曲として取り上げて、『恋してルンルン♬』というイメージで弾いていました。
そのドラマを見て以来 ここ曲を聞くたびに『恋してルンルン♬』というフレーズを思い出しています。きっとバルカン星人の論理と対局の、気分の音楽。
ウィキペディアによると、この曲は、ジャン・アントワーヌ・ヴァトーの作品「シテール島への巡礼」(ルーブル美術館蔵。当初は「シテール島への船出」という名前だった)

シテール島への巡礼

の影響を受けていると言われています。この絵を見ると、『恋してルンルン♬』という気分になってきませんか?
シテール島はエーゲ海、クレタ島の北西にある島だと考えられる架空の神話の島で、愛の女神ヴィーナスの島とされています。
ギリシア神話によるとガイアの旦那のクロノスのおちんちんが海に捨てられ、そこからあぶくが湧いてきてビーナスが誕生したとあります。(超有名なボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」のあのシーンですがそんな話を聞くと、汚いもののように思えてきます。)

話がさらに横道にそれるかもしれませんが、ドビュッシーと同時代の作曲家プーランクもこの絵をモチーフにした曲を書いています。でも雰囲気がぜんぜん違います。

最初聞いた時は『随分と殺風景な曲』と思いましたが、落ち着いて聞いてみるとこちらも十分楽しい曲です。多分ドビュッシーの曲がキラキラすぎるからそういう第一印象になったんだと思います。
この曲を書いた時 実は最低男の典型であるドビュッシーは自分の生徒のお母さん(むろん人妻です)と恋に落ちていたようです。『恋は偉大です』

By こばつね

ぺテルで劇場へ行こう!』、ペコのサイトにぜひ遊びにきてくださいね。

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