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夏空のモノローグ発売13周年に寄せて

夏空のモノローグ13周年おめでとうございます🎊🎉✨
発売から13年が経っても人々の記憶に残っている、そして13年の歩みの中で様々な展開があったのはジョーDをはじめとするスタッフの皆さま、ファンの皆さま愛ゆえとつくづく思います。
今回は夏空をプレイしたときのことを振り返ってみたいなと思い、このような文章を書いてみました。
※ただ個人の語り、感想になります(ネタバレ配慮なし)
※こういった文章を書くのことがほぼ初めてなので日本語がおかしかったりするかもしれません
※読んでいただける方、本当にありがとうございます🙇‍♀️🙇‍♀️🙇‍♀️

私が夏空のモノローグをはじめてプレイしたのは高校2年生、まさにヒロイン小川葵ちゃんと同じ歳のときでした。
今にして思えばなんて得難い貴重な経験をしたのだろうと思います。
※以下初めて夏空をプレイしたときの感想です。ネガティブなことを書いておりますが現在はトータルで夏空が大好きです。
当時私は乙女ゲームデビューして間もない時期、いわゆる「トキメキ」を求めておりました。
トキメキとは個々人によって細かな定義が異なると思いますが、私にとってのトキメキは「恋愛的な感情のやりとり」。
ヒロインの攻略キャラに対する心の変化、感情表現が細かければ細かい程好きでしたね。
また、試練を乗り越えて結ばれるストーリーが好きでした。
かなり正直に言ってしまえばそこに関しては夏空は求めているものと違いました。(西村さんの書く文章の美しさ、感情表現は言うまでもなく素晴らしいですが、恋愛に関して私の求めていたものが違うという話です)
そしてヒロインの小川葵ちゃん。
辛い経験をしてそういった暗い思考に陥るのは頭ではわかる。でも心からの感情移入は正直できませんでした。
など上記不満というか違ったなーということを早々に書いてしまいましたが、私が高校2年生のときにはじめてプレイして正直に感じたものでした。
今にして思えばそのときの私は「明日が来ないでほしい」と思うほどの辛い経験をしたことがなく、部活に勉強に恋愛に一生懸命前向きに取り組んでいたのだなと思います。
また、悩むことがあっても前向きに一生懸命取り組むタイプのヒロインに勇気をもらっていたのだなとも思います。
(当時の私もその時の辛いこと、悲しいことがあった中で毎日一生懸命生きていたので、当時の私を否定するのではなく大切にしたいと思っております)
といってもこれは一部の感想で、トータルで言えば初めてフルコンした際にも夏空は大好きなゲームになりました。
いわゆる泣きゲーが好きだったこと、ゲームとしての完成度、シナリオの完成度、文章の完成度、音楽の素晴らしさ、声優さんの壮絶たるご演技…などなど私が言うまでもなく素晴らしいゲームですね。
なんだかんだ言いつつ、フルコンしてからも2周目、3周目をプレイした記憶があります。
(話が逸れますがほぼ完徹で乙女ゲームをプレイして、部活の朝練、授業を受け、放課後に部活をするという壮絶に体に悪いことをよくしていたなと思います。頭おかしいんか。)
当時1番の推しは科学部が誇る天才(変態)沢野井宗介部長でした。
今の性癖にも通じますが普段はおちゃらけてる、素っ頓狂なキャラがルートに入ると真面目な顔を見せることに弱いんですよね〜。
なんと言っても部長は過去のお父さんに会いに行くシーンで大号泣。
当時はその選択にびっくりした記憶もあります。お父さんも、科学部も大切。積み上げてきたことを無かったことにすることも出来なかった。部長の1番心の中心の柔らかいところに触れられたような場面は思い出すだけで泣けてきます。
年を重ねると積み上げてきたものの大切さをより感じるようになりますね。

期間が空いて2度目に夏空に触れたのは2013年にPSPに移植されたとき。
発売から3年経って移植する作品は当時無かったので、とてもびっくりした記憶があります。
しかも確か何かのイベント会場で物販に並んでいるときにTwitterで見たので、一緒にいた友達に喜びの丈をぶつけたような気がしますw
PSP版発売当時、私は大学生でした。(歳がバレる)
高校生のときとはやはり違う感覚でプレイしたので、またさらに心に深く刻み込まれました。
また夏空カフェが開催されたことにより、夏空を好きなファンの方のご意見、ご感想、お人柄に触れてさらに夏空が好きになりました。

2017年夏空の単独イベント。
びっっっっっっっくり。
今でこそオトメイト作品の単独イベントがありますが、薄桜鬼以外で単独イベントって出来るんだ?!と思った記憶。
朗読劇であんなに泣いたのは後にも先にもあのイベントだけだと思います。
とても愛に溢れた空間でした。
(情緒がぶっ壊れますがイベントの日にギリギリで休みを取ったことを上司に突かれた記憶が蘇りました。無責任はいけませんがギリギリとはいえちゃんと順序を踏んで休みを取ったので何の後悔もありません。というか代わりのいる仕事より一生に一度かもしれないイベントの方が大事←)

夏空の歩みを振り返ってみると、複数のドラマCDの発売、超ずっしりなVFBの発売、夏空カフェの開催、PSP版の発売、オトパへの参加、単独イベントの開催、スマホ版のリリース、そして10周年本の発行…。
全ての実現が容易でなかったことが想像できます。
自分が社会人を経験してより実感しましたが、企業である以上売上が見込めないものにはお金をさけない、つまり展開ができないのです。
恐らく夏空が売れ筋タイトルとは言い難かった商品であった中(口コミ等で徐々に人気になってはいきましたが)、発売10年までの間でこれまでの展開ができたのは冒頭にも書いた通りジョーDをはじめとするスタッフさまのご尽力、ファンの声があったからに他ならないと思います。(ファンの一部である私がファンの声と言うのは烏滸がましいですが😅)

リリースから期間が経ってしまいましたが、現在スマホ版をのんびりプレイしています。
夏空の好きなところでプレイする時期によって感じることが変わるところが挙げられます。
私にとって夏空の物語が1番深く胸に刻まれたのはPSP版が発売されてから数年後。
停滞への愛着、明日への不安を真に感じていたときでした。
葵ちゃん、初めてプレイしたときは素直に感情移入できないこともあったけど、今はただただ愛おしい。
触れる時期によって変わる感情、変わらない感情がある作品は得てして名作であるなと感じます。
夏空は7月29日という繰り返す1日を取り上げた作品ですが、長く続く私たちの人生に寄り添ってくれる作品です。
これからもふとしたときに思い出し、そして7月29日には必ず思い出す作品となることでしょう。
夏空のモノローグを生み出してくださったジョーD、西村さん、ろく丸さん、全てのスタッフ様へ、そして夏空を愛しているファン皆さまにも心からの感謝を。
夏空のモノローグ13周年おめでとうございます。
明日はきっといい日だから。

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