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タックルベリー蒲田店へ

はじめに

ものを書く時、どういう構成で書いて良いのかわからない。
小見出しを付けようと思うと、毎回「はじめに」としてしまうが、それは私の記事を読む際には注意書きが必要になると感じるからである。(批判されないための予防線である)
長くなったので、簡素な形で2点書かせてもらうが

・これはかの有名なゆーだい氏への熱いリスペクト記事であり、未読の方は先にそちらを読むこと

・タックルベリー全般へ言えることを書くので蒲田店というのはあまり気にしないこと

を注意してもらいたい。

ラーメンのチャーシューはいつ食べる

ゆーだい氏のタックルベリーをコース料理と見立てた発想には舌を巻いた。知らず知らずのうちに私も同じような楽しみ方をしていたからである。そこで私も前者に習い、料理のように紹介したいと思う。

さて、見出しにも大きく書いたが、読者の皆様は好物をどのタイミングで食べるだろうか。その日の気分や料理(どこのベリーなのか)によっても変わるが、私は後に残しておくタイプである。興味の薄い順から料理(釣具)に手を付け、最終的には美味しい口で終わりたいものである。だが、期待をすれば裏切られた時のダメージも大きく、私にとってメインディッシュにあたる、中古トラウトルアーコーナーの規模を見る前にはかなり心を乱されるものである。

初見のベリーや入荷メール後の訪問では、熱い心とそれを制する冷たい心、私の中の冷静と情熱がこの身を焦がすようである。
一転して、勝手の知る行きつけのベリーに行く時は牛丼屋のようにメインをサクッと食べて即帰宅するのも一興である

ルアーをめくるという行為

買い物をする自分を想像して欲しい。商品を品定めする際貴方はどのような姿勢・態度であろう。
おそらく店内を悠然と歩き、手に取って気に入らなかった服はたたまず戻す(たたむ必要は無いと思うが)"お客様"であろう。ところがタックルベリーはそれを許さない。

表面を見るだけでは商品の1/100も見られない、奥行のある中古ルアーの列はめくる度に異なる表情を見せる。尋常ではない数の商品を相手にする私たちはどう抗えば良いのか。玉石混交の中古品の中から玉を見つけるために行うのは"戦い"である。

女性向け、男性向け

まずはこれを見てほしい

RINとmedi storeはピアスを専門に扱う店で、上はネットショッピング、下は店舗で実際に私が購入したものである。私はこれらの包装の細やかさに度肝を抜かした。
店舗では、1つのピアスが小さなフィルムで包まれ、チラシと共にオシャレな袋に入る。オンラインショップでは、ピアス1つに小袋が1つ使われ、その1つ1つの小袋には店のロゴがきっちりと印刷されている。

一方タックルベリーでの包装は至ってシンプルで、ルアーを入れるサイズ違いの袋に有料でレジ袋が付くのみである。重いメタルジグや、針先の鋭いトリプルフックは袋から突出している場合もあり、かくいう私もいきなりの激痛に肝を冷やしたことがある。

新品・中古の差であろうか
ピアスと釣具の差であろうか
いや違う、これは性差である。

丁寧、親切、可愛い、よりも
乱雑、放置、ダサい、に魅力を感じてしまう。

じっくり1人でルアーを見ていたい。
包装はできるだけ簡素で、少しでも安くして欲しい。
釣り人だけにしかわからない配色"俺たち"にだけ訴えかけてくるあの看板

あれこそが男性向けコンテンツの"完成系"なのである

おわりに

渋谷にあるタックルベリーファイヤー通り店は、1階部分がセブンイレブンとなっている。
前回訪問した時は、自分の横に釣りとは無縁に見える若者が3人、同じくタックルベリーに向かって歩いていた。
少し嬉しくなって歩幅を合わせていたが、3人ともセブンイレブンに吸い込まれ、1人で階段を降りていった。

それでいい、俺たちだけわかればいい

タックルベリーの魅力を知らないあいつらを嘆きつつ、なぜだか胸を張って入店した。

ただいま、と

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