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夜7時からの職員会議
前回のダイバーシティな研修時間を書いていて思い出したことがある。
数年前、昔勤めていたことがある町からの依頼で、久しぶりに、懐かしいその土地を訪れた。
17時に仕事を終わり片付けをして、
「あ、そうだ。同僚のAさんが、ここの近くの校長をしていた」
と、突撃訪問をした。
職員室横の玄関に入っていくと教師と思われる人が通りかかった。
「大多喜と申しますが、校長のA先生はいらっしゃいますか」
と尋ねた。
すると
「校長はもう帰宅しました」
時は17時半をすぎたところ。
私が教師をしていた頃、定時に家に帰ることはなかった。
なにしろ、19時までは、部活動の顧問をしていたからだ。
さらに帰路、
「あ、Bさんもこの近くの中学の校長をしていたっけ」
再度、突撃訪問。
昇降口に行くと、、向こうから歩いてくる人が、まさにBさんだ。
「お久しぶりです。大多喜です。覚えてますか」
と聞くと
「びっくりしたあ。覚えているよ」
ほぼ35年ぶりの再会(年齢バレバレ)
「今、大丈夫?」
「これから19時から職員会議なんだ」
「あ、じゃ、帰るわ」
帰宅してからAさんが怪訝に思うかもしれないので電話を入れた。
「17時半に帰っているなんて、びっくりしたわ」
「だって、校長が帰らないと、みんな帰りにくいだろ。用事がなかったら、みんなさっさと帰ったほうがいいんだよ」
早く帰るのがいいか、遅くまで仕事をしているほうが熱心なのか、単純に結論はでないことはわかっている。
部活が終わってからの会議だと19時になってしまう事情も知っている。
ただ、19時からの会議は、意図していないとはいえ一部の職員の参加を拒否していることがある。もしくは、一部の職員の無理を強いていることがある。
そうそう、これも書いておこう。
スウェーデンにいた頃の父兄会は、必ず夜だった。
なるべく多くの親に参加してもらうためだ。
ダイバーシティ&インクルージョンは、一筋縄ではいかないということをちゃんと心に留めておくこともダイバーシティだ。
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