がん細胞を愛している呼び方
久しぶりに入院。
シャバは何かと忙しくて気がつけば、全く更新できず。
友達からは、二つの反応。
「体調、大丈夫?」
「どうせ、遊びまわって忙しいんでしょ」
はい、後者が正解です!
で、今日から、ちょっとだけ入院なので、書こうかと思ったら、書きかけがあることに気づき、そこから進めたいと思います。
ここから、続きます。
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ところで、ここまでわかりやすく「がん細胞」とか「癌」って呼んでたけど、Pecoのがん細胞は、ちょっと不愉快ではなかったかと思うのね。
「がん」って言葉が持つ響きにはネガティブな要素が含まれているじゃない。
昔、めちゃいやな先輩を女子社員でこっそり「ガン」って呼んでいたこともある。
「ガンがこう言った」「ガンがこんなことした」って具合。
でね、岡田監督の「アレ」じゃないけど、私は、私のがん細胞を「チャーリー」って呼ぼうと思います。
その理由は・・・
と改まっていうほどのことでもないんだけど、第二次世界大戦の時のイギリス首相チャーチルにちなんで。
チャーチル首相は、イギリスが、ナチスドイツに降伏する(正確には、フランスとイタリアの仲介にのっかってドイツとの戦争をやめる)かどうかのギリギリの時に首相に就任して、名演説を行い、国民を奮い立たせてドイツと戦い続け、結果的に勝利を収めた立役者。
しかし戦争が終わると、国民はチャーチルを愛してはいたけれど、平和な時に必要な首相ではないと判断して首相の座からは降ろした。わかりやすくいうと、拍手しながら追い払った。
いまだにイギリス国民はチャーチルを愛しているので、5ポンド紙幣の裏側は、チャーチルの顔だ。
表は、すべてエリザベス女王。
6月5日からはチャールズ国王の顔の紙幣が流通する。
チャーチルの愛称はチャーリーではないが、私も、私のがん細胞に感謝しつつ退陣してもらおうと思っているから、そんな思いも込めて。
私の知人は、自分の癌のことをGG(Great ガン)と呼んでいるのだそうだ。
意図は同じ、敬意を示しつつも、「はい、お役御免の時期ですよ」ってことで。
ところで、ステージⅣの肺腺癌骨転移っていうのが、私のチャーリーの正式名称らしいが、ステージⅣ=末期がんということではない。
ステージⅣというのは、他臓器に転移している状態のことを言う。私の場合、肺がんが骨に転移しているからステージⅣね。
(肺がんになった自覚も、肺にその跡形もないというのは、とりあえずおいておいて)
がんの末期というのは、有効性を期待できる治療法がほとんど存在しない状態、または治療をすることで患者の心身に対するリスクが増大する状態を指す。
ということで、もちろんステージが進むほどそのリスクは高くなるが、他臓器に転移してなくても癌の末期ということはありうる。
ま、わたしもたまに
「末期がんのお母さんの頼みなんだけど・・・」
って、人を動かす時に利用したりしているけど。実は、末期癌ではない。
しかし、先日夫が、こう言ったのには驚いたね。
「12時に着席が必要な美味しいお店のランチ予約ができたんだけど、俺、仕事の後直行しても15分ぐらい遅れるから、店の人に『1人は12時に行っていますが、もう1人はがんセンターから行くので遅れますがいいですか』といってOKもらった。俺ががんっていうことになってるから、よろしく」
さらに
「仕事に遅れたり休まなくちゃいけない時に『妻が、ステージⅣの癌なので』というと、みんな快く『わかりました』って言ってくれる。この手は使える」
おいっ、人の病気を勝手に利用するな!!
利用料取るよ!!
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入院したら、すごい勢いで更新中
ここに続きます
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