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たかがタオル、されどタオル、白いタオルは人を幸せにする

出産のお祝いに、タオルを贈っている。結婚のお祝いにもタオルを贈っている。異動の挨拶にもタオルを贈っている。異動の餞別にもタオルを贈っている。引っ越しの際には我が家のタオルを一新した。 タオルはQOLのレベルを一段高くしてくれると信じているので、迷わずタオルを配りまくっている。

思い返せば2010年くらい、友人に会うために愛媛松山を訪れた際、道後温泉から少し北に行ったところにある「道後やや」に宿泊した。そこでまんまと愛媛の罠にハマったところから、タオルには一家言ある。

ホテルには内湯はなく、徒歩数分の道後温泉まで風呂に入りに行くという潔いスタイル。ロビー(確かロビーのはず)にはタオルバーなるものが鎮座しており、スタッフが「温泉への旅のお供に好きなタオルを選んでください」と言う。なるほどそうきたか、とそのとき選んだのは「七福タオル」のバスタオル。

「道後やや」さんのHPより拝借

道後温泉はもちろん楽しんだのだが、むしろタオルが気になる。あれだけ大げさにタオルバーなどと言っておすすめしてくるけれど、たかがタオルでしょ?まあ、ちょっといいタオルなんだろうね・・・と、使う直前までは正直侮っていた。

しかし!!風呂上がりに使ってみると、柔らかくて軽く、吸水性が良い!ホテルタオルにありがちな分厚くてゴワゴワ感がなく、フワッとした優しい肌触り!なんじゃこれは!静かに感動して、裸の男たちの中でしばし時を忘れてタオルと抱き合ってしまっていた。

今治タオルという名前は知っていたし、他にも泉州タオルなどの存在も知っていた。けれど、タオルを意識して使ってみたことはないし、良いタオルと言っても、引き出物で貰う花柄が入っていて拭いても水を吸わない厚手のものとか、そういったイメージだった。ブランド物のタオルももらったことがあるが、何度洗濯しても水は吸わないし、厚くて丈夫だけど乾きにくいし使いづらい記憶しかなかった。

その概念を覆された衝撃は大きく、次の日にはホテルでもらった割引券を握りしめて、商店街のタオルショップに七福タオルのバスタオルを購入しに向かった。ところが残念ながら七福タオルはそこには置いていなかったため、店員さんに勧められて購入したのが「吉井タオル」のバスタオル。しかし結果的にその店員さんの見立ては最高の仕事だった。

吉井タオルのバスタオルは、吸水性・柔らかさ・ボリューム、全てにおいて素晴らしく、風呂に入るのが楽しみになるくらいの魅力があった。
それ以来数々の今治タオルやその他のブランドのタオルを試してみたが、「吉井タオル」が不動の The Towel of Towelとなった。
贈り物に贈っているのは、ほとんどがこの吉井タオルの「今治生まれの白いタオル」。最近はこの一択のみ。転居を機に自宅のタオルもすべてこのタオルに買い換えてしまった。

  • よく水を吸いよく乾く、タオルの基本を完璧におさえたスタンダード

  • 使い始め、洗うごとに綿が膨らんでしっかりボリュームが出る

  • 柔軟剤を加えなくてもやわらかさが持続する

タオルに求められる基本性能をしっかりと踏まえた上で、コストパフォーマンスも両立されていて、手が届く良品。
安物のタオルはすぐによれよれ、ゴワゴワ、薄くなってそのうち雑巾に変わっていくのに、こいつは初代(初めて購入した10年ほど前のもの)をつい1ヶ月前まで使用していたくらい、耐久性も良い。少しくらい初期投資をしても十分回収できるし、何より使った時の幸福度が違う!風呂上がりの子供を包み込んだ時の安心感が違う!とにかくちょっと幸せ。

そんな幸せを、結婚・出産・転勤・などの人生の転機に感じてほしいと思って、白いタオルを配り歩いている私。特に四国タオル工業組合からお金はもらっていないが、品質の面ではグローバルで戦えるJAPANブランドである事は間違いない。
海外のちょっといいホテルに泊まっても、こんなタオルは置いてなかったし、国内のホテルも同様。庶民なので一定のレベルを超えた超高級ホテル・旅館は知らないが、この金額で買える普段使いのものの品質が高いって、幸せなこと。

ぜひちょっと良いタオルを手に入れて、生活の中での幸せを感じてほしい。
と、やたらと今治タオルの宣伝ばかりしてきたので、今年はタオルソムリエ試験受けてみようかしら・・・


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