ピンクって、使いこなすの難しくない?

 突然だけど,私はピンクが大好きだ。ピンクなら薄い色も濃い色も、黄味がかった色も青味がかった色も、どんな色でも好きだ。ピンクのニット、ピンクの鞄、ピンクの靴… ピンクのアイテムにはパブロフの犬よろしくことごとくときめいてしまう(その結果、衝動買い率も非常に高い…)困ったタチである。

 ところがどっこい、ピンクのアイテムをばっちり使いこなせたことがない。
 1ヶ所ピンクを持ってきてしまうと、他に何色を持ってきたらいいのか途端に分からなくなるのだ。安心安全のはずのモノトーンやネイビー、グレーを合わせると、なぜか可愛いはずのピンクが突然ダサく感じるし、イエローやブルーなどの鮮やかカラーを組み合わせると、色の組み合わせ自体は可愛いけども現実に身にまとうにはちょっと勇気のいるド派手コーデになっちゃうし…。結局、苦し紛れに白、ベージュ、ピンクの全身柔らかグラデーションコーデにおさめがち。それはそれでもちろん可愛いんだけど、“ピンクアイテムズ“で組み合わせを固定するしかなくなるので、着回し力の観点でいうと0点だ。
 というか、街中を歩いている人を眺めてみても、ピンクのアイテムを使いこなしている人自体そんなに見かけないような気がする。ピンクに苦労してるのって、もしかして私だけじゃないのでは?

 そして、雑誌で見かけるピンク特集なんかも、モデルが着用している姿より、ピンクの小物やアイテムをいくつか集めて、モノだけで撮影したようなページが多い気が。それってつまり、ピンクアイテムは単体のモノとしては超可愛いけど、身につけて自分を引き立てるように使いこなすのは相当難しい、ということでは…!?
 確かに、上記のピンクグラデコーデの時も、アイテム自体を褒められることはあっても、私自身を褒められることはなかった気がする。(※私が目指す褒め言葉は、「それ可愛いね!」ではなく「似合ってるね!」「なんか今日素敵だね!」)

 多分これからも、ピンクのアイテムに出会うたびときめいてしまうのは止められないと思う。でも、悲しいけど、私にとってピンクの服飾品は、ただの鑑賞物になってしまう可能性が大。
 日常使いは諦めて、例えばドレスや着物のレンタルなんかをするときに、積極的にチャレンジしてみたいな♡と思っている。

<余談>
 ピンク。可愛いのに身につけるのが難しい魔性の色。実は、こと男性においては、身にまとうことによって本人が引き立っている場合が多いように感じる。昔パリに旅行に行った時、帽子や靴下、ストールなんかでピンクを使っている男性を結構大勢見かけた。
 例えば普通のネイビーのスーツでも、中のシャツが薄ピンクなだけで、おしゃれかつ柔らかくて親しみやすい雰囲気がグッと強まるような気がするのだ。あるいは、ズボンの裾からチラッと見える靴下がピンクでも素敵。めちゃくちゃおしゃれでセンスのいい人に見える!男性がピンクを取り入れた時には、なぜかどんな色合わせでも野暮ったさやダサさは感じず、むしろめちゃくちゃおしゃれな人に感じてしまうので不思議…。

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