スマホがなくても。
2024年9月28日(土)曇りのち雨 28℃(MCJ050)
昨日、風景印歴史散歩に参加するため電車に乗っていたとき、とあるハプニングがあった。私のボンヤリとおっちょこちょいが原因だったが、備忘録的に記しておこうと思う。
私は西武池袋線の鈍行に乗って所沢へ向かっていた。時間的には十分な余裕があったので、所沢までその電車で向かおうと座って読書しながら揺られていた。ひばりが丘の駅につき、ドアが開くと向かい側に快速急行が止まっていた。それに乗れば所沢までは一駅だ。急ぐ必要はなかったが、なんとなくその方が良い気がして乗り換えたのである。
乗り換えた電車の中でスマホを見ようとしたが、肩にかけていたはずのサコッシュが無い。その日は、サコッシュを斜め掛けしてリュックを背負い、片側にトートバックという出で立ちだった。斜め掛けしていたサコッシュを置いてくるとは考えにくい。でも無いものはない! どんなに探しても無く、冷や汗はかくし内心パニックに。 そういえば、電車に乗ってから蒸し暑かったので着ていた上着を脱いだのである。その時か…あぁ、困った。どうしよう。
所沢に着くと、駅員さんのいる事務所へすっ飛んで行った。「どの電車か」「どんな色か」「何が入っているのか」「スマホはiPhineか」などの質問に答えていく。サコッシュを置いてきたと思われる電車はあと2分ぐらいで終点の小手指駅へ着くという。着いたら探してもらって、見つかれば取りに行く段取りを説明される。若い駅員さんがテキパキと手続きしてくださる。
あぁ、仕事を増やしてしまってごめんなさい。反省と、心配やら不安やらでぐるぐる巻きになっていてもたってもいられない。
もしあのサコッシュが見つからなかったらどうしよう。困ることはいろいろあるが、風景印散歩の先生に連絡を取ることができない。そう、そのことが1番気がかりだった。この状態をどうやって伝えたらいいの? 電話番号はメールで教えてもらっていたが、そのメールは見られないし、こんな時に住所を知っていたってなんにもならない。その住所録ですらスマホの中ではないか。一緒に行く予定の友達にも連絡できない。あぁどうすればいいの〜!!! とにかく落ち着かなくちゃ。
そう思った瞬間、目の前に差し出されたサコッシュ。
「これですか?」
お守りのこけしが揺れている。あぁ、泣きたい。
「それです〜!」
受け取って思わず抱きしめる。
親切な方が届けてくださったのだ。
あぁ、だからニッポンが好き。大好き! この治安を維持するためならいくらでも税金払います。
そんなわけで、無事に風景印散歩の待ち合わせにも間に合いめでたしめでたし。
家に帰ってから、スマホなんて持たなかったころ、連絡はどうしていたっけ? と考えをめぐらせた。そして、こんなことはもうないと願いつつ、先生の電話番号はスケジュール帳に書いておこうと開いたら、なんと書いてあるではないか。そうだ、メールに書かれているのを読んで万が一の時にとメモしたことを今更のように思い出した。このメモを思い出していたらあそこまで不安にはならなかったのに。なんてバカなのかしら。
あぁ、私はやっぱりデジタル機器に頼り切るのは不安。こんな思いはもうこりごり。アナログ的に生きる方が私らしいし安心する。そう思っても便利なものは利用したい。アナログとデジタル、私にとって心地よいバランスで使い分けるところを探りたい。どちらにも頼りすぎず、偏りすぎないように。
それにしても、このおっちょこちょいは大いに反省しなくてはね。
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