中山11R 有馬記念 - 予想
中山11R 有馬記念についての予想を綴らせていただきます。お気軽にご覧くださいませ。また、当予想における馬券購入については一切の責任は負いかねますため、予めご認識の程よろしくお願いいたします。
※当日リアルタイムで視聴できるかも微妙な状態ですので、土曜日のレースをベースに記載いたします。
展開・ラップ予想
土曜日に行われたグレイトフルSは、2:32.0のレースタイム。ラップ自体は淀みないのですが、これは逃げたプリマヴィータが大逃げを打ったためで勝ち馬ニシノレヴナントのL3Fが33.9、2着キングズパレスのL3Fが34.3。全体的にペースが速いことでタイムも引き上がったという訳ではなく、上がりが速いながらも上記のレースタイムとL3Fが計測されている点を鑑みるとタイムが出やすい馬場状態にあるのではないかと見ております。
タイトルホルダーがラストランであることや陣営も半端な競馬は考えていない、全盛期のような逃げを考えているとすれば上記馬場状態を踏まえると2:30台のレースタイムも想定内にあると考えています。
タイトルホルダーについては、序盤60秒前後⇒中盤緩める⇒後半60秒前後という推移が本来出せるスタイルですし、今年の馬場を考えると全体的に例年以上にスピード要素における比重が大きくなるのではないかと。
個人的にはタイプが似るところもあるダイワスカーレットが逃げ切った有馬記念(2:31.5)を2:30台前後に引き上げつつタイトルホルダーの特徴を織り込んだイメージで考えています。推移やHyperion的な部分は重なるところがありますね。
トラックバイアスについては昨年のように明らかなインアウトのバイアスは無く、4角は掘れてきていますが内からも脚を伸ばせる状態にあると思います。
土曜日時点における馬場状態とメンバー構成から見て、以下のような予想ラップを組み立ててみようと思います。
タイトルホルダーは前走ほど様子見のレースはせずに全てを出し切るレース運びをするとなれば、序盤は一気にハナを奪ってホームストレートへ入ると思います。
騎手心理としてタイトルホルダーをノーマークという訳にはいかないでしょうし、余程のハイペースでもない限りは後続もペースに合わせて運ぶはずです。中間のペースダウンで他が仕掛けていくとも考えにくく、あくまでもタイトルホルダーが作る持続力、スタミナ勝負に各馬の対応力が試されるという内容になると考えています。
土曜日の馬場ですと外への意識は例年より薄く、ムーアJやマーカンドJなどヨーロッパから参戦する騎手も混じってのレースとなりますからタイトな馬群が予想されます。外を回るにしても極端なコースロス無く回れる可能性がありますが、バイアス的にも内が空けば人気薄にもチャンスが巡ってくるという具合。
それゆえインコースからの捌きは先行馬の粘り次第、バラけ次第にはなりますが、先行~好位からレースを運ぶ有力どころもいますから必要以上に離されず進路を確保できる立ち回りと脚力が鍵を握ります。
中山11R 有馬記念 予想
◎10.ジャスティンパレス×横山武史J
○16.スターズオンアース×C.ルメールJ
▲13.タスティエーラ×R.ムーアJ
☆1.ソールオリエンス×川田将雅J
◆予想に対する見解
◎10.ジャスティンパレス×横山武史J
予想したペースと土曜日時点における馬場状態であれば、中団やや前目から2400m質のスピードに乗せながらのレースメイクが可能ではないかと考えておりタイムが出やすい馬場状態は本馬にとってはプラス材料と言えます。
持続力を有するためL5F持続戦は得意で、阪神大賞典のL6F:12.2 - 11.9 - 11.6 - 11.4 - 11.3 - 11.7を完勝したところを見るに一定のスピードが求められる持続戦は本馬のレンジ。上記にて馬場がプラス材料としたのは、こういった特徴を有しているところにあります。
コーナーにおける加速は疑問符であり、例えば宝塚記念でも手応えが怪しくなったのも事実。それでも3着に残した脚力の高さはポイントで、10番枠という並びは個人的には理想的かと思います。ストライドロス無く走れればチャンスは十分でしょう。
○16.スターズオンアース×C.ルメールJ
本馬についてもジャスティンパレス同様に持続力が強みであり、加えて母方の欧州血脈を由来とする底力も兼備。2500mならスピードレンジ的にポジションを取りに行けますし、後方からのレースも可能となります。
16番枠という枠の並びではあり序盤から先行を狙うと考えると苦しい入りが予想されますが、例えば2020年のフィエールマンのようにホームストレートでポジションを上げていくという戦法もありますし、この辺りのレース運びはルメールJですから不安は大きく取り除かれますね。大外枠ながら○としたのはルメールJとの再タッグも要因にあります。
また、本馬については大きな骨格から繰り出すストライド・フットワークが一つ特徴で、本来中山は不得手な舞台。それゆえ、外枠という並びが逆に好影響を与える可能性がありますね。マイルでも好走できるスピードも生かせる馬場状態で、コース適性は微妙も馬格と脚力で上位に入ると見ております。
▲13.タスティエーラ×R.ムーアJ
スタミナに底力・持続力を生かすBold Ruler的な走法は中山という舞台では絶好と言えますね。中山実績もあり、皐月賞はソールオリエンスに敗れるもハイペースからの底力勝負を好位からの競馬で内容的には上。2500mという距離も急坂も問題無くレース適性で言えばメンバー最上位に位置しているのではないでしょうか。
京都からの舞台替わりはプラスですし、インが生きるトラックバイアス。願わくは内枠を引きたかったとは思いますが、レースセンスも十分ですしムーアJならば無駄なく立ち回る手綱捌きも可能。
本馬については相対的に重馬場になるほど良さが生きるかと思いますし、タイムの出やすい良馬場への対応も出来ることは出来ますがスピードで劣るところもあります。長く脚を使い、ポジションのアドバンテージを生かして押し切りたいところです。
☆1.ソールオリエンス×川田将雅J
コース適性や距離適性自体は問題無く、何よりもポイントとなるのが右回り+小回りにおけるコーナリング。ここが最大のポイントかと思いますし、ここをスムーズに運べられればインコースを生かし距離ロスを抑えつつ力を発揮出来る可能性を秘めています。
正直なところレース運びが最も予想しにくい一頭で最内枠ゆえに皐月賞同様に後方から大外一気という可能性もあるのですが、世代戦とはレベルも上がりますし皐月賞のように差し切れないというケースも考えられます。現にセントライト記念では差し切れず2着という結果がありますし、個人的に川田Jとの初タッグで前目でレースを運ぶのではないかと考えています。
どういったレースプランを思い浮かべているのか分かりませんが、本来はFair Trial的に俊敏にコーナーを回れるタイプであると思いますしキタサンブラック×Motivatorという血統であるだけでもレース適性は十分ですが、BustedやWild Riskなどを呼応する配合も見事。速い馬場という分には問題無いでしょうし、スムーズにレースを運べれば…という一頭ですね。
※出走馬分析につきましては以下の通りでございます。
お読みくださり、ありがとうございました。
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