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ブルース名盤紹介2 moanin' in the moonlight/Howlin' Wolf

昨日に引き続き、
今日もブルース名盤紹介です。

前回のマディ・ウォーターズに続くとなれば、
当然この人、ハウリン・ウルフでしょう。

彼の曲は、
ローリングストーンズやヤードバーズ、
クリーム、ジミ・ヘンドリックスなど、
多くのフォロワーを生み、
実際にカバーされてきました。

チェスレーベルにて録音された、
彼の代表作、
“Moanin’ In The Moonlight”では、
冒頭の曲
“Moanin’ At Midnight”
から、ぶっ飛ばされます。

いきなり図太いハミングから始まるレコード。

歴史的名盤の冒頭の曲、
その出だしはとても重要です。

数多くの印象的な
「アルバムの始まり方」がありますが、
その中でも、
このハミングのインパクトは
とくに際立っています。

そこへ怪しい音程のギターが絡み、
チッタカチッタカと入るドラム。
ウルフの強烈なダミ声と、
同じくぶっといハーモニカの音。
ここでの存在感たっぷりのギターは
ウィリージョンソン。

ちなみに他の曲で登場する、
ヒューバート・サムリンも
味のある素晴らしいギターを弾きます。

さて、この
“Moanin’ At Midnight”ですが、
楽器編成はギターとドラム、
そしてウルフの吹くハーモニカのみ。

ギターを伴奏に歌うとなると、
たいてい我々はコードをまず覚えて
弾こうとするでしょう。

しかしこの曲では、
基本単音のリフで、演奏され、
和音は所々相の手で使われるくらいです。

しかし、この曲、
ものすごい音圧です。
圧倒されます。

激しいけれど、
それでも心地良い。

他の曲も素晴らしいです。
ぜひ聴いてみて下さい。


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