雨乞いの雨降る道理

女が青い空を見上げる

オレンジ🍊🧡がぽっかり抜けて穴が空いてるよ

輪郭がぼけて彷徨ってしまうのは
あぁそうかオレンジが
あの青臭く甘酸っぱいオレンジがなくなってしまったから、か

何処かで、きっと誰かも消えたんだろう。

だけど、空を仰ぐ人、全員の中に
その果汁は染み込んでいて
きっと果汁3パーセントくらい

そうだから思い出すんだろう?


あの伝説のオレンジは、道理でもうなくなってしまった
あの丘の伝説のオレンジの実はもうならない。

似た味はあっても、何かが足りないし
その何かが一番大切なものなのだ


みんなの中の果汁3パーセントをまず空に仰ごう

空からオレンジジュースは降ってくるじゃないか

これが雨が降る仕組み。
これが雨乞いの雨が降るほんとだよ。

私は、君の作った歌を通勤満員電車で聴きながら頬から赤い川をさか登り透明なプリズムの涙は流れ出ることに気づいた朝に
そのことに気づいた。
オレンジの実がふと
丸ごと落ちて来て

そのことに気づいた。

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