おかいつ新参平沢進新規に地球ネコが刺さりまくった話

おかあさんといっしょと平沢進さん(の「地球ネコ」)が刺さった女がその理由を愛情ではないかと考えているだけの話です。


新年度と同時におかあさんといっしょ(以下おかいつ)にハマりました。めちゃくちゃ面白い。

何がいいって、もちろん曲が最高とか、おにいさんおねえさんが素敵とか色々あるんですけど、子どもたちに対する愛情に溢れてることが画面のこちら側に伝わってくるのがいいんですよ。

子どもたちの健やかな成長を祈ってる感じなのを勝手に読み取っています。
人形劇の「がらぴこぷ~」では、物語を通して子どもたちに、友達や周囲の人との関わりかたを伝えようとしているような回もあります。


「あ・そ・ぎゅ~」という子どもと大人が一緒に体操をするコーナーでは、体操のおにいさんとおねえさんが子どもたちにたくさん「ぎゅ~」して、視覚的にも愛情を持っていることが示されるし、さらには体操の監修をした弘道おにいさんは、子どもたちだけではなく、一緒に体操をする大人のことも考えて体操を考えたことを教えてくれています。


最近はテレビを点けても新型コロナウイルスの話ばかりですし、もちろんそれは大切なことではありますけど、ずっと見ていると参ってしまうこともあるんじゃないでしょうか。私はあります。
だからこそ、一種の逃げ場としておかいつを見ている側面もあるんですけど、見ていて辛くならないのも、製作陣に「愛情」があるからこそだと思っています。


そして、私はおかいつと同時期に、平沢進さんにも出会いました。
もともとテクノ的なものや、民族音楽的なものが好きだったので、出会う曲全部好きみたいになりました。

平沢さんを好きになっていく過程で、おかいつに曲を提供していたことを知りました。
そこ繋がるのかって感じですよね。私はびっくりしました。

それが「地球ネコ」でした。めちゃくちゃ最高だった。

まずメロディがいいんですよ。
歌ったのが、あのスプーの絵描き歌を世に産み出したゆうぞうおにいさんとしょうこおねえさんなんですけどもちろん歌が上手いので最高の仕上がり。
子どもたちが歌えるかはまた別の話になりますが、作品としていい。

そして歌詞がいい。
主人公の子ども(以下彼)が、地球ネコに出会って様々なことを知り、それを母親に話している歌詞になっています。

私は、地球ネコは「外の世界を教えてくれる親以外の他者」だと思っています。

地球ネコは彼に「とおいくにへききみみをたて」「ぼくだけにないしょできかせてくれ」ます。
何をかというとそれは「とおいとおいうみがなみをたて」「ぼくをみているとうたう」ことをです。

さらに2番で地球ネコは彼に「ちきゅうをみせ」て、「こんなにもたくさんぼくをまもっている」ことを教えます。


見せた地球の中には「ちきゅうゾウ」「ちきゅうドリ」「ちきゅうトラ」「ポチ」「かざんのひ」「あまみず」「たつまき」「ヒト」がいました。
(おそらく)人間である彼は、地球の食物連鎖の中で生きており、その構成者には「ちきゅうゾウ」「ちきゅうドリ」「ちきゅうトラ」「ポチ」がいること、「かざんのひ」「あまみず」「たつまき」「ヒト」が人間が生きていく上で害を与えられることもあれば、うまく付き合えば発電に使えたりするように、我々の生活を豊かにしてくれるものでもあることを、地球ネコに教わっているはずです。

これらを教わっているのは、曲の中の彼だけではなくて、テレビの前にいてこれを聞いている子どもたちでもあります。


地球ネコ、ひいては平沢さんが現実にいる子どもたちに対して「守られている」「世界は広くて知らないことがたくさんある」みたいなことを伝えようとしてくれている歌だと考えているので、平沢さんにも子どもたちのことを考える気持ちがあったんじゃないかと思っています。


さらに、子どもたちのことを考える気持ちでいうと、「子供にも容赦しないすすむおじさん」もそのひとつではないでしょうか。


子どもを相手にしているからといって、手を抜いたりすることは彼らに対しての侮辱であると言われることもあります。
自分の主張を、子どもたちにもわかるような表現を使って、彼らに伝わるようにして作っているのは、子どもたちに対して真剣である証拠だと思っていますし、子どもたちのことを考えているからこそやってくれることですよね。


私は「地球ネコ」のそういう点に平沢さんからの愛情を見いだしますし、だからこそ「地球ネコ」とおかいつをこんなにも好きになったんだろうなと思います。

最後に、私は平沢さんのことは全然詳しくないのでめちゃくちゃ的外れなことを言っていたら本当に申し訳ないんですけど、でもGHOSTのオマエタチにファンサする人に愛情を見いだすくらいしても許されますよね?

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