生活困窮者自立支援制度における自立相談支援事業の相談業務と生活保護制度の相談業務の相違点と課題について、生活困窮者自立支援制度が創設された背景を踏まえて論じなさい。

科目名:低所得者に対する支援と生活保護制度

100点満点中90点でした。

<引用・参考文献>
• 池谷 秀登 著『生活保護ガイドブック(「生活保護手帳」を読みとくために』日本加除出版,2017年
• 自立相談支援事業従事者養成研修テキスト編集委員会編『自立相談支援事業従事者養成研修テキスト』中央法規出版,2014年

本文

 平成25年12月に生活困窮者自立支援法(以下「法」という。)が成立した。生活困窮者自立制度は、近年の社会経済構造の変化に対応し、生活保護受給者以外の生活困窮者への支援を抜本的に強化するものである。
 一般的に日本の社会保障は3層のセーフティネットで構築されており、社会保険や雇用保険などの雇用を通じた第一のセーフティネット、生活保護は第3のセーフティネット、その間の仕組みは第2のセーフティネットと呼ばれている。

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