ツイていない日に”そんなこともある”と思うこと

その日はついていなかった。

前日からの体調の悪さを引きずって起きたのは昼前。昼食にと作ったオムレツを焦がした鍋を洗っていたら出発予定時刻を10分過ぎていた。

もういいやと少し投げやりな気持ちになってのんびり家を出た。いつもは持っていく水筒も作るのを諦めたから飲み物を買おうとコンビニに入った。最寄りのコンビニは最近行き過ぎていて、店員さんとなんだか勝手に気まずいから横断歩道を渡った普段は行かないファミマにした。

水分補給用のジャスミンティー1リットル、貧血防止に調整豆乳の紙パック、パッケージが可愛くてついつい手にした午後の紅茶のミルクティー。

レジでお金を出してお釣りをもらうまでの間に袋に入れてもらった飲み物たちをリュックサックに入れようとするのだがなかなか入らない。少し荷物が嵩んでいる。後ろに人が並んだ雰囲気を感じて無理に詰め込もうとするが焦って余計に入らない。

結局袋は手にもってリュックに背負い、お釣りをもらった。すると様子を見ていた店員さんがお釣りを渡しながら言った。「そんなこともありますよ」と。その言葉がすとんと心に落ちてきた。

そう、そんなこともあるのだ。少しあーあと思ってしまうようなそんなこと。そして大きな悪いことはないけれど、小さなそんなことが積み重なってしまう日もたまにはある。でもそんなことも、そんな日も、たまにはあると思うことが少し心を軽くしてくれるのだ。

英語ではIt's not my dayというらしい。直訳して今日は私の日じゃない。そんな日は無難にやりすごして終わり。たぶん何が悪いとかはなくて、私の日じゃない。それなら仕方ないよね。

ちなみにその日の残りは好きなお菓子を友だちにもらい、久しぶりに会う子との遊びの計画が進んでトータルで見るとなかなか悪くない日になった。そんなこともある と気楽に思えた効果も少しはあったのかもしれない。


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