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日記未満 #16

平行で交わらない時間に、励まされる。

色々と作業が溜まっているものの、家じゃ全く集中できない。ベッドでゴロゴロしながら、最近は板橋ハウスの動画をずっと見てしまう。たまにはそういう日も必要だけど、春休みってこともあって具体的な締め切りがない作業はなかなか手をつけにくい。ならばと外に出て作業するのだが、いかんせん最近はお金がない。悠長にスタバなど行けない。なので最近は専ら図書館に通っている。

同じ場所に通うのが好きじゃないので複数の図書館をその日の気分で使い分けている。都内は至る所に素敵な図書館が存在していて、お気に入りは日比谷図書館と日本橋図書館、そして国立国会図書館。今日は朝早くの日比谷公園屋外喫煙所に行きたい気分でそのまま池袋に用事があったので、国会図書館にした。図書館全体がものすごく大きく、作業可能スペースが充実していてpcやタブレットもカメラ機能以外は自由に使用可能。素晴らしい図書館!

お昼過ぎごろ最上階の食堂でインスタグラムを見ていると、かつて茨城のお家で焚き火会をさせてくれた料理研究に熱心な友人が、ちょうど今日神保町のお店を間借りして台湾喫茶を開催する案内がアップされていた。普段は茨城県内のお店で自身のおやつなどを提供していて、アクセスがあまり良くなく私が車の免許持っていないこともあってなかなか出向けていなかったため、この気を逃してはならない!とすぐに作業を中断してお店に直行した。

この友人は3年ほど前にお付き合いしていた方づてで知り合い、それ以来2年ほど連絡を取ってなかった。面白い縁でその後会うことがあり、その当時どうしても焚き火がしたかった私がお願いしたところから仲良くなった。そのとき焚き火を共にした友達に一度車を出してもらってその友人のお店まで行ったことがあったが、大人気で着いた頃にはすでに完売していた。それ以来の再会だったので、インスタではずっと見ていたものの彼女のおやつを食べたのはこれが初めてだった。

購入した台湾カステラと鳳梨酥というお菓子は本当に美味しかった。彼女とは同学年の仲だが、前からいつか自分のお店をやりたいと言っていた。当時はまだ周りに音楽で食っていきたいというような仲間がいなかった私は、その力強い目標に勝手ながらシンパシーを感じていた。いかにそれが難しいかということも互いにわかっていたし、胆力のいることかというのも理解していたからこそ、心の中でずっと単純な想いで応援していた。それだけに、いただいたお菓子の味にただただ嬉しかった。

私はよく、自分の生活と平行して他人の生活も存在していることを忘れる。よく会う人のことはどうしてもよく考えるが、交わることが少ない人のことは常に考えていない。しかし今も私のいない空間は続いていて、そこでは少しずつ変化が生み出されている。そのことを思い出すたびに、私はいたく励まされ、自分の生活を省みる。そんな熱く赤いエネルギーの球のようなバイブスから溢れる波動に共鳴できるよう、少しはまともな生活を送りたいと思う今日だった。

2023/3/13

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