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日記未満 #14

負ける準備を覚えた僕ら。

3月に入った。今年は人生で一番3月に入って欲しくなかったかもしれない。就活解禁と成績発表。就活はまだいい、意外と楽しみだから。でも成績発表はやばい。4年で研究室に配属されるためには必要な単位数が決まっていて、残り16単位。今期申告したものの中で試験まで無事辿り着いて取得見込みがある単位数、17単位。夏休みの課題とか試験の勉強とか、やる気はないけどやらなきゃいけない事は追い詰められないと取り組めないタチだけど、これは流石に酷すぎる。なんでこんなことになるまで頑張れないんだろうか。やりたくない自分に正直すぎだし、その意思を尊重しすぎだ。自分を大切にするのはいいことだけど、結果的に大変なことになっている。一年休学した挙句4年に上がれないとなると、院進もせず6年間大学にいることになるじゃん。ダメだよ。全部取れててくれ。

昨年のカタールW杯。私は友人や家族と日本を応援していたが、その時何か引っかかったのが、負ける前から負けた時の気持ちの準備をする人がとても多いこと。試合が始まる前や1点ビハインドで前半を終えたあと、試合終了間近で負けている時など、まあ仕方ないか、よく頑張ったよねと、まだ終わってない試合のバッドエンドに備えている。サッカーをはじめとしたプロスポーツの観戦はお金が発生している以上、その試合を自分のためにどう消費しようがそれはそれぞれの自由だからなんとも思わない。だがその“負ける準備をする人”たちはこぞって、言い訳を見つけてはベラベラとうるさい。それが嫌い。試合のためになんの準備もしてきていない無関係な人間がわざわざ言い訳して腐すな。応援しろ。

自分のために何かに熱中する瞬間は大事にしたほうがいい。できるだけずっとそうな方がいい。疲れるのはわかる。頑張ったのに結果が出ないこともあるし、何年も費やしたのに意味がない事だと気づいてしまうこともある。でもそれを見越して手を抜いちゃダメだ。その思いを腑に落とせるのは、いつだって「自分は納得する量の努力ができた」という感覚だけだと思う。常に感情に起伏がある状態は大変だ。だけどそれは後から見れば悪いことじゃない。のめり込んで時間を忘れてる時ほど意味ある時間を過ごしていると思う。少なくとも私は。

2023/3/2

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