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木本奏太さん『元女子、現男子。』を読んで。


3/18に発売になった木本奏太さん著『元女子、現男子。』を読みました。
感想書いて奏太さんまで届くといいなと思い、noteに書くことにしました。
ちょっと恥ずかしいのでもしかしたらすぐ消すかもしれませんが…笑

かなたいむ。を通して

私は、かなたいむ。をずっと見てきました。かなたいむ。という名前でチャンネルが始まった時、可愛いチャンネル名だなぁと思いました。笑
私はLGBT当事者ではありません。奏太さんの優しい雰囲気や編集が大好きで動画を見ています。
私はLGBTの方々への理解はある方だと思っていました。ですが、奏太さんの動画を通して自分の理解がまだまだだと感じました。
結局、ネットで調べたりした内容や人から聞いた話などはほんの少しの情報だけで全部が全部あっているとも限らないと実感しました。

『元女子、現男子。』を読んで

ここからは本の感想、そして自分語りになります。
自分のこと書くのは恥ずかしいですし、奏太さんへのDMみたいになってしまうかもしれません。(じゃあDMで送れよって感じですよね。。。でも書きます笑)

奏太さんの本を読んで初めに感じたのは、ご両親が私の親と似ているということです。
私の両親も私のやりたいことには「NO」を言いません。
小学校から続けてきた芝居も親の協力あって続けてこられました。
高校も私が行きたい私立に、大学も自分の勉強したい学問のところに行かせてくれました。
私の家族は無難に仲がいいと思っています。学校であったことなども話します。結構何でも話してきました。
でも、大学卒業年度、就活をしている時に親に言えなかったことがあります。

『芝居を続けたい』

この一言が言えませんでした。
大学まで行かせてくれた親に、『役者になりたいから就職しない』とは言えませんでした。
私は大学時代の4年間、芝居に打ち込んできました。役者だけじゃなくて演出も演出助手も音響照明も制作も…裏方の仕事もやって来ました。当時の大学生たちで演劇集団も立ち上げました。コロナになってからもどうにか活動を続けようと試行錯誤してきました。そのくらい芝居ばっかり考えてた人生でした。もちろん、その姿は親も見てます。私が芝居に打ち込んでることも知ってます。でも、『芝居を続けたい』は言えませんでした。モヤモヤが残ったまま就職活動を続けました。

この本を読んでる時、涙が出てきました。
LGBT当事者じゃないのに…と思う人もいるかもしれませんが、なんかすごく奏太さんの言葉一つ一つが心に刺さりました。
私は、就活して採用してもらった会社(サービス業です)を訳ありで1週間で退職しました。現在は仕事探し中です。同年代たちがみんな必死に働いてる中、私は家にいる。この状況が苦しくて、でも今の自分には何もできなくて。弱い自分が嫌いです。

この本を買ったのは3月。本当は3月中に読もうと思ってましたが、時間が無く本棚にしまってありました。今日、ふと『読まなきゃ』と思い手に取りました。
今の自分の状況もあり、奏太さんの言葉を読んでいたら自然と涙が出てきました。
会社辞めて仕事を探している時、親に『芝居続けられる仕事にしたら?』と言われました。私からじゃなくて親から『芝居を続ける』という言葉が出たのです。
『もっと前にちゃんと言えばよかった』
今はそれだけです。申し訳ない気持ちです。

私は友達にも恵まれています。大学でいつも一緒にいた6人グループ。私が会社辞めたことを報告したら、みんなが『お疲れ様!』『離れる決断できたのもすごいよ!』と優しい言葉をかけてくれました。奏太さんと友達のことをが書かれていたところを読んだ時、このことがフラッシュバックして泣きました。笑

3月18日に素敵な出逢いを。

この本が出版された3月18日は私の誕生日です。
自分への誕生日プレゼントにこの本を買いました。
素敵な本との出逢いをさせてもらいました。私は本を読むのが苦手です。途中で読むの辞めてしまうことが多いですが、この本は1回も止まらずに最後まで読みました。
この本からたくさん素敵な言葉を貰いました。

『自分らしく生きる』

これができたらどれだけいいのか。
自分らしくってなんなのか。

ただ、たった一度の人生だから後悔はしたくない。今はその想いが強いです。

2022年3月18日、私の22歳の誕生日。22歳はたくさんの区切りの歳。そしてスタートの歳。
奏太さんの本がこの日に発売され、今はこの本に背中を押されています。
なんか凄い奇跡の出逢いをした気持ちです。笑

LGBT当事者の方だけでなく、みなさんに読んで欲しい!そう思っています。


長々書きましたが、とにかく素敵な本でした。
吸い込まれるような文章と優しい言葉。
定期的に読み返そうと思います。

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