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PM組織に色々聞いてみたシリーズ Vol.2 マネーフォワード編

こんにちは。PMチームの工藤です。

このシリーズは、クライスがお付き合いしている企業のプロダクトマネジメント組織を取り上げ色々とご質問させてもらった打ち合わせの学びを公開していくシリーズです。

はじめに

下記は以前のnote記事ですが、この時はSmartHRさんとのお打ち合わせを取り上げました。

今回はマネーフォワード社のHOMEカンパニー(toC事業)のプロダクト組織に弊社PMチームでインタビューをしてきました。

マネーフォワードさんからも下記の座談会記事で当日の様子をレポートいただいています。


今回の打ち合わせで学びとなったポイントを整理すると

①「ビジネス」領域に強いPMが活躍できる環境とは
②プロダクトの「Why」、「What」にしっかりと関われるかの確認ポイント
③同じ組織でもプロダクトによって、PMとして積む経験、鍛えられることが異なる

という点になります。

順を追って説明していきます。

①「ビジネス」領域に強いPMが活躍できる環境とは

PMの方は、バックグラウンドによって得意な領域は様々です。
元々エンジニア出身の方もいらっしゃいますし、SIerでSEからプロジェクトマネジメントをしてPMになっている方などももちろんいらっしゃいます。

また転職時に求められる環境も人によって異なります。
これまでの得意領域を伸ばしていきたいという方や、PMとしてやれていないところを経験したいという方もいらっしゃいます。

マネーフォワードさんのこの部門の特徴は、事業開発やネットプロダクトのサービス企画など「ビジネス」の領域に強い方を求められている点でした。
他の企業によっては事業開発(BizDev)とPMは役割を分けていて、PMは売上目標などの数字は見ない組織もあります。

インタビュー内にも記載がありますが、同社の場合PL責任は負わないものの、売上目標を持つ(グロース責任を持つ)のも同社のPMならではの特徴です。

また、新規プロダクトの場合、事業開発もPMが担い、事業やプロダクトの立ち上げからPMがオーナーシップを持って関われるのが特徴なので、PM転職において、事業全体、プロダクト全体を自身が見たいという志向を持つ方はこういう環境を探されるのが良いと思いました。

②プロダクトの「Why」、「What」にしっかりと関われるかの確認ポイント

上記①に関連しますが、プロダクトのWhy(プロダクトビジョンをより分解して「誰」を「どんな状態にしたいか」)やプロダクトのWhat(ユーザー体験とビジネスモデル、指標やロードマップ策定など)をしっかりとPM組織が見ている環境に行きたいという希望を持たれるPMの方も多いです。


この点をどのようにして見極めるのが良いのか?というご相談をいただくこともありますが、まずPMだけでなく組織全体の構成と各チームの役割をヒアリングすることがポイントです。

その上で

・PMがどの組織に所属しているのか?

・他のチームメンバーとどのような役割分担をしているのか?
(例:事業部とどんな関わり方をしているのか?マトリクス組織なのか?どのような意思決定をしていくのか?など)

を確認します。

上記で記載したプロダクトのWhy、Whatのようなテーマは誰が考えて、どのように承認されるのか?を具体的に聞いていくとPMが関われる領域が明確になると思います。

実際に、2021年秋に入社された植竹さん(インタビュー記事参照)もこの点に魅力を感じられて入社をし、実際にそれがしっかりと出来ている環境だと、入社後も実感をされているとのことでした。


③同じ組織でもプロダクトによって、PMとして積む経験、鍛えられることが異なる

マネーフォワードさんの場合、HOMEカンパニーの代表的なプロダクトは「マネーフォワード ME」という家計簿アプリですが、この中にも複数の新規プロダクトが存在します。

マネーフォワード MEは利用者数が1200万ユーザーを超えるような大きなサービスなので、PMの方がBizDev要素を強く担うことはなく、プロダクトの磨きこみにフォーカスを当てて動いていくことになりますが、それ以外の複数の新規プロダクトは、PMが事業開発(BizDev)要素も担うような役割になります。

これは他の企業でも同様なケースがあります。
有名な大きなサービスだけでなく、周辺にプロダクトを展開していくケースがあると思いますが、その場合フェーズが異なるとPMが関われる範囲もまた変わります。

そしてここがポイントですが、フェーズが違うとプロダクト作りでぶつかる課題や壁も異なるケースがあります。

強いPMの方に共通することの要素に、どれだけ多様なプロダクト課題に向き合ってきたか?という経験値の豊富さがあると私は考えています。
同じチーム内でもフェーズの違うプロダクトが複数あり、かつそれぞれのプロダクトが密接に関わって成長させていくことを求められるという点もPMの方にとっては魅力の一つだと感じました。

PMとしてどんな経験を積んでいきたいか?という観点でも、そのPM組織に存在するプロダクトのフェーズをしっかりと見ることは大事になってくると言えると思います。

終わりに

今回の部門はtoC向けのプロダクトでしたが、toC向けのプロダクト経験がない方の転職アドバイスなども下記の記事で過去掲載しております。
よろしければ併せてご欄ください。


今回はマネーフォワードさんのPM組織に対して、根掘り葉掘り聞くことで得られた気づきをPM組織の見方という観点に落として解説してみました。

今後もこのシリーズは弊社がお付き合いさせていただいている様々なPM組織にインタビューしながら定期的に更新していきたいと考えております。

最後になりますが、
求職者として転職・キャリアについてのご相談はこちらでお待ちしております!
プロダクトマネージャーの採用にお困りの企業の方はこちらからどうぞ!

それではまた次回、楽しみにお待ちください。

クライス&カンパニー PM支援チーム


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