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発音が苦手・・・だったらこの音だけ練習すれば大丈夫!

「頑張って英語を話してみたが発音が悪すぎて伝わらなかった」
「ネイティブの発音がネイティブすぎて怖い」

このような日本人は多いと思います。

もう10年以上前ですが、
日清のカップラーメンのCMを覚えている方はいらっしゃるでしょうか?

「本日より我が社の公用語を英語にします!」から始まり、
ラストサムライのように馬に跨り、剣と槍を持って
西洋人に立ち向かっていくあのCMです。


「ネイティブキター!!!」
「すごいいい発音!」
「辞書ないか辞書〜!!!」
「ムリムリムリ・・・無理!」

と開戦後すぐに後に逃げ回っているのが滑稽です。

「ワットイズユアネイム」

と恐る恐る発言してみるも

「Pardon?」と返され

「通じていません!」
「傷づくわ!」
「Rの発音スッゲーー!」

こんなに的確に日本人の発音に対する心情を見事に表しているセリフは
これ以上にないと思います。

10年経った今でも日本の英語の状況はほとんど当時と変わっていないのではないでしょうか。

なぜ日本人にとってこんなにも英語の発音が難しいのか?

理由はやはりコレに尽きると思います!

日本語は発音という観点のみで見れば一番簡単な言語だからです!!

一つひとつの音が、すべて同じ強さと長さで極めてシンプルで単調な言語です。
すべての音に「あ・い・う・え・お」の母音が入っており、
9つの子音(カ行・サ行など・・・)との組み合わせで構成されています。

子音×母音

ルールを覚えてしまえば1日でマスターできそうなほどです。

ところが英語の場合は、
強調する場所に気をつけないと違う意味の単語になってしまいます。
日本語のように単調に話していればいいというわけではありません。

それに母音の種類は、
文字としては日本語と同じように「a, e, i, o, u」しかありませんが、
なんと英語は20個もあります。

この表を見てみてください。

音の数の違い(母音)


母音の数
英語は20個、日本語の4


続いて子音を見てみると・・・


音の数の違い(子音)


日本語は13個なのに対して、英語はその倍近くの24個あります。

世界一簡単な発音の種類の少ない日本人にとって
英語の発音は数が多く、対応するのが困難なのです!


もちろん数も違えば、使う筋肉も全然違います!

下の図を見てみてください。

日本語の舌の位置(母音)

日本語を話しているときの舌の位置を表した図です。

日本語で、「あいうえお」と言ってみてください。
まさにこの通りに舌が動きませんか?



では今度は英語の舌の位置を見てみましょう。

英語の舌の位置(母音)


まず視覚的に黒丸の密度が違いますね。
さっきの日本語は黒丸が分散していたのに対し、
英語の方は近い位置にたくさんあります。

先ほどの「あいうえお」と違って
この図の通りに舌を動かすのは、かなり難しくないですか?

先ほども言ったように、近い位置に音がたくさんあるので
そもそもまず音の違いを判別することが難しいはずです。



以上を踏まえて、
英語の発音を正しく出すことは
かなり難易度が高いことがわかると思います。

この膨大な数の英語の発音、
どこから手をつけたらいいのかと考えると思いますが、

最初は子音から取り組むことをオススメしています。
なぜなら母音は、似た音が多すぎるだめ
日本人にとって聞き分けることが難しいからです。

聞き分けができない、つまり聞き取りがちゃんとできない音を
再現するのはムリですし、効率が悪いです。

数が少なく、音に違いが分かりやすい子音から始めていきましょう!

特に日本語にない子音を最初にマスターすることをオススメしています!

理由は3つあります!

一つ目は、日本語にない音だと普段聞き慣れている音と全然違う音なので
違いが分かりやすく、練習がしやすいです。

二つ目は、日本語にはない音ということは、
日本語を話すときの舌や口の形とかけ離れているということ
つまり、英語を話すときに必要な筋肉を鍛えることができるんです。

最後に三つ目は、上達が目に見えやすい
全くできなかった音ができるようになるので
英語の音のカバー率が一気に上がるのです!


逆に日本語の音と少し似ている音や見本人にとって違いを理解することが難しい音から始めるのは難易度が高い!と覚えておいてください。

ではここで分かりやすいチャレンジのしがいがある子音について
解説していきます!

わかりやすく、チャレンジのしがいがある子音

th /  r / l /  f  / v / w

th

thの発音は日本語にない音で、
音の出し方も特徴的なので練習方法もシンプル!
瞬時に舌を前歯で挟む位置に持ってくる練習を
何度もすることがオススメです。

r と l

RとLの違いを聞き分けるのはよく難しいと言われていますが、
実はそんなことはないんです。

rとlの音の仕組みをしり、聞く、自分で音を出してみるという練習をすれば、発音の違いが理解できるようになります。

特に音の出る仕組みは、 r と l 、舌の位置が顕著ですので
その場所に動かすことができれば音を再現することができますよ。

f と v

日本人にとって発音しにくい子音 fとv,
子音の中で難易度が一番高いものはf とvです。
前歯を下唇に置くという動作も難しいのに、
さらに息を口から吐き出さないと出ない・・・
難易度の高い技を2つ同時に繰り出さないといけないからです。
この2つの音は時間がかかるので、
焦らず最難関子音きたー!と思って腹を立てずに気長に練習していただくのがオススメです!

w 

w の発音は、日本人が最も苦手な音と言われていますが、
意外にやってみるとそんなに難しくないんです。

口はほとんど閉じ唇に力を入れて小さな丸を作る
息を吐く

これだけです。
w の音を単語や文で瞬時に出せるようになるためには、
唇と口の周りの筋肉をつけることが重要です!


何度も何度も w の発音の形を再現して毎日少しづつ筋肉をつけていくのがオススメです!


ぜひぜひ日本語にはない子音をマスターしてみてください!