女優 玄里さん
『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』公開記念企画「あなたのクリエイティブの教科書を教えてください!」クリエイターズインタビュー、第2回目は、女優の玄里さんです。
1986年12月18日、東京都生まれ。日・英・韓のトライリンガル。ウォン・ビン、カン・ドンウォンらを輩出したShinYong Wook演技学校で学び、映画・CF・雑誌に出演。2009年に帰国。 映画:2013年劇場公開作「夜の途中」主演(安藤尋監督)、「ラジオデイズ」(加藤行宏監督)夕張映画祭 ファンタランド賞受賞、「SKY-ハヌル-」(門馬直人監督)SSFF&ASIA2013 ミュージックShort部門UULAアワード受賞。2014年公開作、「水の声を聞く」主演(山本政志監督)、「ジャッジ!」(永井聡監督)、「イン・ザ・ヒーロー」(武 正晴監督)、「STREET FIGHTER ASASSINS FIST」(JoeyAnsah監督)。ドラマ:「八重の桜」(NHK)、「フリーター、家を買う」(CX)。ほか舞台など多数出演。
『水の声を聞く』8/30(土)~オーディトリウム渋谷にて公開中http://www.mizunokoe.asia/
『イン・ザ・ヒーロー』9/6(土)~全国公開 http://in-the-hero.com/
Q. あなたの『表現の教科書』を教えてください
A. Stella Adler "The art of acting"
Q. そこからどのようなインスピレーションを得てどのように実践していますか?
A. 芝居というより、生き方の指針になっている本。俳優にとって日常の意識が如何に大切か、読む度に違う行が目に入ってきます。今の自分に何が足りないか発見出来る。ピーターブルック然り、何かを極めた人の言葉は真理であり、だからいろんな境界を越えて人の心に響く。シンプルで力強い。一番好きな彼女の言葉は
『あなたが選んだのは心の底まで傷つく仕事なの。でも、痛みから逃げるのは死ぬことよ』
痛みから逃げるのは死ぬこと。
何が真実か
私が欲しいものは何か
一番目を背けたいことは何か
怖いものがあるか
許せないものは何か
どうして許せないのか
向き合うようにしています。
Q.あなたが表現する上で一番大切にしていることを教えてください
A. 信じる力。伝わると信じる、届くと信じる、監督を信じる、共演者を信じる、与えられた役がその時代その場所にいたことを信じる....
『あなたの発するメッセージは時代や人種を越えて普遍的でなくてはならない。』
これもステラ・アドラーの言葉です。個人的でspecificで到底他人とは共有出来ないと思うことほど、universalで普遍的。つまり、共感帯に入る。
これは演技しているときの七不思議です。本当に不思議なこと。勇気を持って 深く潜れば潜るほど多くの人に届くはず。そう信じています。
次号もお楽しみに!
9/20(土)渋谷・シアターイメージフォーラムほかにて全国ロードショー
公式サイト www.peterbrook.jp