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たけのこの里完全勝利宣言!

世間は今、総務省の放送法解釈変更を巡る文書の真偽の話題でもちきりである。こんな話は国会でいくら議論したところで主張と主張がぶつかり合うだけで何も生まれないことは目に見えている。国会という限られた時間をなぜもっと有意義に使えないのか。今、この日本には解決されなければならない問題がたくさんある。例えばきのこの山とたけのこの里はどちらが優れているのか。この話はまだ決着がついているとは到底言えない。このまま国民の分断を放置したままで良いのか?
たけのこの里の日である本日、今回はこのテーマについて完全に決着をつける覚悟で筆を執る。

「きのこたけのこ戦争」表記順問題

今までたけのこ派が触れて来なかった問題がある。それは「きのこたけのこ戦争」というネーミングである。なぜきのこが前に来ているのか。
名前の順序というのは本来ならセンシティブな問題である。例えば日本のメディアが「日米首脳会談」と言えば違和感はないが「米日首脳会談」と言えば違和感を覚える人が多いであろう。日本がアメリカの属国みたいじゃないか!と怒る人もいるかもしれない。
それほどに表記の順番というのは繊細に取り扱われるべき問題なのである。
にも関わらず我が国では、きのこたけのこ戦争という表記の順番について争いになることがない。なぜか、それは内容に圧倒的な優位性を持つたけのこ派がそんな瑣末なことを問題視しないからである。ちびっこ相撲で子どもに負けてあげるお相撲さんのような鷹揚な気持ちで、表記の問題を許してあげているわけである。
むしろきのこ派は内容に自信があるなら、自ら率先して「たけのこきのこ戦争」と呼称するぐらいの余裕を見せなければならない。それが出来ないのは、内心では実は敗北を認めているからなのではないか?

きのこ派的精神が国民医療費を押し上げている

まず、きのこの山とたけのこの里の栄養成分表示を確認してみる。

ご確認いただけるようにきのこの山はたけのこの里と比べて、脂質、炭水化物ともに数値が上回っている。脂質、炭水化物の過剰摂取は生活習慣病の一因であり、つまり国民医療費の増大の一因でもあるのだ。

増大し続ける国民医療費 厚生労働省資料より

この問題意識からたけのこ派はたけのこの里を選択していると言っても過言ではない。こう主張するときのこ派は決まってこう反論してくる。「いや、一回のおやつのゼロコンマ数グラム程度の成分の差で生活習慣病リスクに差など出ないのではないか?」と。
いかにもきのこ派が言いそうなことである。確かにその程度の差でリスクに差など出ないであろう。ただ大事なのはゼロコンマまで成分を確認するというその精神なのだ。
こう主張すると口の減らないきのこ派は決まってこう反論してくる。
きのこの山の方がタンパク質が多い。介護が必要になる人の主因は下図で確認出来るように関節疾患や骨折・転倒など骨や筋肉の問題である。きのこ派はきのこを推奨し国民の健康寿命を引き上げるためにタンパク質の多いきのこの山を推奨しているのだ、と。

笑止千万!確かにきのこの山のタンパク質は0.1g多いが、一回のおやつのゼロコンマ数グラム程度の成分の差で、骨や筋肉の質に差が出るわけがないではないか。そんな誤差レベルの優位性しかないと自ら認めているようなものである。

全世界の女性たちへ、きのこの山に隠されたメッセージ

言うまでもなくきのこの山の形象は男性器の隠喩である。献血のポスターに萌え絵が描かれることも許されないこの時代に、きのこの山が許されるわけがない。この時点できのこの山の敗北は決定的であるが、きのこの山にはさらに隠されたメッセージがある。それは「山」である。フランス語で「山」はmontagne(モンターニュ)と言い女性名詞である。「きのこ」と女性名詞である「山」を、所有を意味する「の」でつないだネーミングが何を意味するか。もうお分かりであろう。きのこの山は、女性は男性の所有物であると断言しているのだ。女性解放の歴史をなんだと思っているのか!全世界のきのこ派の女性の皆さん、これでもきのこの山を支持し続けるおつもりですか?
なおドイツ語では「山」は男性名詞ではないか?などの反論は現在受付を終了しているのでそのつもりでいて欲しい。

国民の分断に終止符を

以上の説明でさすがに頑迷なきのこの山派の諸君にもご理解いただけたと思う。きのこの山はたけのこの里に勝てるわけがないのである。大人しく敗北を認めるならばたけのこ派も鬼ではない。きのこの山の写真を踏み、たけのこの里を称賛する言葉を毎朝唱えていただくだけで、たけのこ派に受け入れてあげないこともない。君たちがきのこの山への歪な愛を捨てるだけで、この深刻な国民の分断に終止符は打たれるのである。

さあ、きのこの山派の諸君!今こそこの戦争を終わらせようではないか!

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