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麻布台でオラファー・エリアソンを観る

麻布台ヒルズギャラリー開館記念は『オラファー・エリアソン展』。サブタイトルに「相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」とありますが、正直よくわからん。でもエリアソンの作品は好きで展覧会があるたびに足を運んでいます。話題のスポット見物も兼ねて『テート美術館展』以来のエリアソン。

『相互に繋がりあう瞬間が協和する周期』2023年

ギャラリーに入る前にいちばん高層の森JPタワーへ。玄関の吹き抜け空間に吊り下げられた4点の彫刻作品が、まさに『相互に繋がりあう瞬間が協和する周期』。再生金属でできた11面体のピースが繋がりうねって、より複雑な形態になる様は、生命の進化や太陽系や宇宙の成り立ちを想起させる。

『瞬間の家』2010年

ギャラリーでは暗闇に瞬間浮かび上がる光の曲線がおもしろい。天井高5m、長さ20mの真っ暗な部屋。ストロボが発光した瞬間だけ見える水の動き。飛び散る水が静止した彫刻です。しかも光るたびに無限にカタチを変える。

『蛍の生物圏(マグマの流星)』2023年

オレンジ色の光に包まれる『蛍の生物圏(マグマの流星)』は、燃え盛る恒星あるいは地中のマグマ。発想のスケールがデカいアーティストです。「アートとは想像力を駆使して、不可能を可能にし、見えないものを見えるようにすることなのだ」とエリアソンは言う。科学者。芸術家。哲学者。


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