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データサイエンスニュース(23/11/7) : "OpenAIの革新的発表: GPT-4 Turboと開発者向け新プラットフォームの展望”

本日は、OpneAIのDevDay関連一本です。

新語・流行語日経トレンディの「2023年ヒット商品」にも選ばれて、まさに今年を象徴するものとなったChatGPTですが、それを提供するOpen AI社が初めてのDevDayを11月6日(現地時間)に開催しました。

事前の予測通り、APIから画像・音声の対応が可能になる・料金体系が値下げされるといったことのほか、既存のChatGPTに対する不満点としても上がっていた、大量の文字データ(従来の16倍、300ページ超)を扱えるGPT-4ターボや、最新情報(23年4月まで)の反映、GPTストアを開始し、独自のAIを公開することが可能になるといったことが発表されています。

どれも注目すべき点ですが、値下げや最新情報の反映といった既存のアップデートではなく、新機能・新サービスといった観点で、3つの点に注目して深掘っていきます

APIから画像・音声の対応が可能

これは、予測もされていましたが、GPT-4VでできていることがAPIでもできることになりそうですね。
そうなると、ChatBotのインプット・アウトプットに画像を用いることができるので、自社サービスで使える幅が大きく変わりますね。
上手く使えば、これまで専用のAIとして開発してきた、故障個所の発見みたいなジョブに対しても、GPTの(ある程度)汎用的なAIで代替できるということになるかもしれません。
AIからAGIへの世界が、また一歩近くなっていきますね。

大量の文字データを扱えるGPT-4ターボ

以前の記事でみた、StreamingLLMだと約400万文字≒本40冊みたいなデータ量だったので、300ページだと少々物足りないようにも思えます。
ただ、本1冊分が丸々インプットにできれば、それを自動で要約したりとか、校正・添削したりとかができるようになりそうですね。
あとは、上記の音声との対応で考えると、やはり会議の内容をすべて文字起こし・からの議事録自動作成みたいなことは、すぐに実装できる(既に似たツールもありますが)のではと期待してしまいます。

GPTストアを開始し、独自のAIを公開することが可能になる

ある意味、これが一番の目玉かもしれません。
ユーザーが、GPTを用いて独自のAIツールを作成し、公開する。それを別のユーザーが利用して、課金。というApple StoreやGoogle Playのようなプラットフォームモデルを目指したいようです。
ただ、一方でGoogle Cloudなどもこのような3rd Partyアプリケーションを使えるGoogle Cloud Marketplaceというサービスがありますが、どれくらいの売り上げになっているのでしょうか。(基本非公開っぽいですが、Apple StoreやGoogle Playほどではないような)
C向けのApple Store等と違って、セキュリティなどの面でより厳しさが求められるB向けの場合にどれほどこのようなニーズがあるのか楽しみですね。

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