昔作った怪文書
母親と喧嘩した
自分には芝居をしたいという夢があって俳優になるために家を出て東京に行きたいと告白した
でも母は賛成してくれなかった
それで食べていけるのは本当に1%未満のほんの
一握りの人間で99%以上の人間は夢叶わずの世界だと
それでも自分は俳優になりたいと説得しようとして頭に血がのぼって
「昔っからそうだ!母さんは自分のことを何も分かっちゃいない!ああしろこうしろと言うこと聞いたけどもう自分の思うように生きたいんだ」
と怒鳴りつけて自分は家を飛び出した
もう辺りも21:00も回って真っ暗で何も考えずに出ていったもんだから行く場もなく情けないもんでどうしようかと困り果ててしまい一晩中歩きまわろうかなとも考えようとしたところで元カノに会った
そんなに仲も進展せずそのまま自然に別れてしまった感じで彼女だったと言って良いのかすら分からない関係だったがまともな精神状態じゃないせいか何があったか全てを話してしまった
そしたらそいつが「本当にお母さんは何も考えてくれてないのかな?まずは母さんの気持ちを考えてその後に自分の気持ちを伝えればいいんじゃないかな?」と言ってくれた
ハッとさせられた
確かに何も考えてなかったのは自分かもしれない
いや分かってるはずだった
母さんはいつだって自分のことを考えてくれている、そんなこと百も承知のはずだった
何も考えてないと言った自分が恥ずかしくなった
なんでそんなことを口に出したのか不思議なくらいだった
謝ろう
元カノにありがとうと言い走って帰った
あとでちゃんとお礼を言っとこう
その途中コンビニの窓の中にある物が目についた
それを見た瞬間あるアイデアが浮かび買って帰った
「母さんひどいこと言ってごめん、でも俳優の夢は捨てられないんだ、
とりあえずこれを見て」
真夏の夜の淫夢を取り出しビデオデッキに入れ再生した
「母さん、俺このように演技で人を感動させる人間になりたいんだ」と母親にやや小さな声で話しかけた、そしたら母さんが
「私は安定した職について安定した生活をしてほしいと今も思うけど・・、あなたのしたいようにするのが一番ね」
『イキスギィ!イクイクイク(≧Д≦)ンアー!』
「俺絶対こんな人みたいなすごい俳優になるから!」
「じゃあ母さんとの約束ね」
俺は夢を叶える
この先どんな厳しいこと辛いことがあっても約束を破らないように
『いいよ、こいよ!胸にかけて胸に!』
ちなみにその後元カノの現場監督とまた付き合うことになった
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