昔作った怪文書3というかただの淫夢

血反吐を吐くほど走った
足が悲鳴をあげても這いずる気持ちでボールを追い回した

傷だらけになっても数えきれないほどボールを蹴った

サッカーが好きだった それだけで頑張れた

一年目 体力作りのためだとずっと走らされた
ボールを蹴らせろと先輩と喧嘩した
何度かやめようとさえ思った

その先輩は自分に特別メニューだと銘打って人の数倍走らされたり筋トレをさせられた
絶対自分のうさばらしのためだと思った

でも、違った その上級生が親友と話していた
のが耳に入ってきた
「あいつは強い、絶対チームを全国に連れて行く」

こんな自分が期待されていたのかと驚いた
同時に自分はやらなければならないという気にさせられた
先輩の指示はちゃんと聞いた
その甲斐もあってか先輩の夏の最後の大会までに下級生で唯一レギュラーになれた

最後の大会の前の最後の練習
先輩は「お前ならやれる お前の代でレギュラーはお前だけだか試合中は先輩も後輩もない
先輩に構わずお前のサッカーをしろと言ってくれた」

会場へは先輩のワゴン車で連れて行ってくれることになった、早く会場で体をあっためなければと意気込んだ その途中

不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまう。後輩をかばいすべての責任を負った三浦に対し、
車の主、暴力団員谷岡が言い渡した示談の条件とは・・・。

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