よるのうた

よるの町走るタクシーに勢いで飛び乗った きみの町へ
窓ガラスにうつる僕の顔 嬉しそうでお釣りなんていりません
あー特別じゃない力 君の隣で僕は生きる
体が熱くて眠れない 誰かと誰かをつなぐ力 ああ
心臓の音が聞こえるよ 止まってしまいそうでこわくなる
きみの窓から明かりが見えた 思わず駆け出す夜のみち

いつか歌えなくなるのかな 語るべきことはそんなにない
愛がいつでもそばにあると 思ってしまうから傷つける
当たり前の毎日が 作り物の世界を変えてゆく
僕らが過ごした日々に宿る 誰かと誰かをつなぐ世界 ああ
この手は無力でかまわない 差し伸べる勇気があるならば
きみの窓から灯りが消え くらやみに飲まれてしまう前に きみの
心臓の音が聞こえるよ 止まってしまいそうな小さな音
その音を頼りに真夜中を 駆け出してゆこう夜の道

朝を迎えてしまう前に あなたと聴きたいよるのうた 長くて短い夜の歌

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