なす

メモ帳に溜まりに溜まった歌詞を投稿していきます。 大体未完成。 たまに別の文章も書き…

なす

メモ帳に溜まりに溜まった歌詞を投稿していきます。 大体未完成。 たまに別の文章も書きます。

最近の記事

紫陽花

涙無くして咲けない私に 施された色の脆弱さよ 儚すぎる命を美しいと言う 見物人の身勝手さよ うとましい季節の幕間に 生まれてしまった嘆きの蒼紫 お願いだから抱きしめて あなたの腕で抱きつぶして

    • 梅雨

      曖昧に雲間から青をのぞかせるなら いっそのこと全てを濡らして 短い夏の隙間をその雨音で埋めてほしい 土けぶる匂いと 耳を汚さない音 夜にはコンクリートを黒く艶めかせて その明るさだけで歩いて行きたい

      • いきとしいけるすべての愛へ

        いきしとしいける すべての愛へ 必ず報われることがなくても 世界が果ててなくなっても そして私が何も残せなくても どうか嘆き悲しまないで 笑って見捨てて行って その空っぽの手に 新しい何かを掴めるように いきとしいける すべての愛へ

        • おはよう

          ねえ、もうそろそろ 夢のような気持ちから目覚めて もう朝だと自分に言い聞かせて 空はまだ暗く 風は少し肌寒く どこかで姿の見えない鳥が 赤い光を探してる ねえ、もうそろそろ いつもの君が始まる時間だよ もう目をちゃんと開いて 今日もおはよう

          Everyday Happy

          もう いつもの朝に怯える必要はないよ 幸せをありがとう 昨日の夜にね 雨の中に春を感じたから 今日の朝陽はより暖かいよ もう あみだくじの道を怖がらなくていいよ 頑張った君へ 雪解けの道で 朝靄の中に土の匂いがしたから 芽吹きの時は近いよ 君は弱くなんかない 人より少し優しいだけ その優しさが傷になるなら 僕の手をかさぶたにして そっと覆ってあげるから もう 夢を見ることをやめなくていいよ 眠れない日だって 春の夜にね 静かな嵐の息吹を見つけたから 胸が勝手に躍り出すん

          Everyday Happy

          花火の音に振り向いた 空には月とビルしかなかった

          花火の音に振り向いた 空には月とビルしかなかった

          あすなろ

          わたしの明日にあなたがいるのと あなたの明日にわたしがいるのとでは 意味も重みも違うのです 今日の私には決めるすべもなく ただ祈るしかないのです どんなに背伸びしたって 届かないものは届かないのです

          あすなろ

          エゴ

          雨に濡れた黒い道が美しく煌めくように 涙に濡れた君の黒い瞳も綺麗なんだろうな だから見てみたい 君の泣き顔 これはエゴです 聴く価値もない

          I'm fine

          朝焼けを美しいと思う気持ちは同じなのに それだけで分かり合えてると言えないほど 心は複雑化を増し 世界は混沌を極め ぼくの影は薄れていく 車のブレーキ音が赤ん坊の泣き声に聞こえたんだと きみに話したら何と言うだろう? でも分かり合える自信がないよ 光が集まる場所に 無闇に手を伸ばすことも出来ないほど ぼくはぼくを見ていない目を見ている それでもぼくは十分だ 満たすものはいくらでもある 今日は何の音楽を聴こう? 何だかんだでぼくは元気だ

          靴紐

          ほどけそうな靴紐を 結び直してあげたいあなた そのままほどけて転べばいいと思うあいつ 気にも留めることのない他人 そして一番見えていなかった自分自身の足元

          季節

          最近の季節は 春夏秋冬に飽きたのか 春と秋を無くしたり 急に暑くしたり寒くしたりして 人間を困らせて遊んでいる

          神様へのいいわけ

          神様へのいいわけに 君の名前を使ったこと まだ怒ってるんだね 君を困らせたかったわけじゃないよ ただなんでもいいから君を誓いたかっただけ

          神様へのいいわけ

          おてんき雨

          うれしくて泣いているのか かなしくて笑っているのか 晴れわたる夏の朝に ポツリとおてんき雨 ガラスに透き通る世界のようだ 駆け上がる坂道は いつもとは違う道のようだ はずむ息は朝の風に吹かれて 涼やかな音色を落とす コンパクトな僕の世界で 起こったささやかな奇跡 まだ誰も歩いてない アスファルトは黒く濡れて 鳥たちは素知らぬ顔で いつもと同じ 飛ぶばかり あたたかい陽の光に包まれながら 冷たい水溜りに足を濡らしながら 町が始まる合図が聞こえる 誰かが開けるドアを見送

          おてんき雨

          えくぼ

          君のそこに落ちてしまったから もう戻ることは出来ない

          えくぼ

          後ろ足

          後ろ足で体を支えて そして踏み切って駆け出して 最後に後ずさって 後ろ足から落ちていく 右足か、左足か 先に逝くのはどっち?

          いい月

          いい月の夜に飲む 涙の味は 少し夏の草の匂いを残した甘じょっぱさ