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人生を変える30日チャレンジ❻

 この日は、
朝から雨が降りそうだった。

iPhoneの天気予報も、
昼頃から80%90%の雨予報。


 本当は仕事のない日だったけれど、
急遽9時から入ることになり、

 7:30までに家を出るために、
私はアラームを6:30からかけて、
その前の時間にSleep Meisterを
セットして、1:30過ぎに眠った。

Sleep Meisterは6:26に鳴動し、
私は6:27にそれをとめた。

動けないなぁ…なんて思いながらも
携帯を手に取ってしばらく
携帯をいじっていた。
6:40を知らせるアラームで
重い身体を持ち上げて
ベッドから起き上がった。


この間の朝出勤よりは、
30分も始業が遅い。
たったそれだけでも、
朝の30分の余裕はなんだか
得した気分。


起き上がって、顔を洗い、
髪もゆっくりセットして、
着替えてご飯もゆっくり食べてから
たっぷり時間を使って忘れ物がないか
確認し、12月中旬に、
濡れると桜の柄が浮き出る長い傘を
無くしたまま見つからない私は
仕方なく折り畳み傘を鞄に入れて
家を出た。

30分違うだけなのに、
先日の朝勤務の時に比べ、
陽の位置はとっくに上の方にあり、
あたりはとても明るくて、
スタンドカラーコートでは
寒さも先日ほど感じない。


時間に余裕をもって職場につき、
着替え終わってからも、ぼーっと
座っていられる余裕があった。

朝の早起きって、
やっぱりいいな。

夜型の私も、
早起きが心地いいことは
ちゃんとわかっていた。

勤務中に、大雨が降っていた。


やっぱり雨かぁ……。


でも私は大概、晴れ女。

雨でも外に出れば晴れるし、
雨の予報でも晴れるし、

空に向かって晴れろ!と念じたら
数分後に晴れたこともある。
(嘘みたいなマコトの話で、
でもこんな話をすると
“変人”扱いをされるのだけど、
本当にそんなことがあるのです)

雨の日だから、
勤務は室内で終わった。


そしてお昼過ぎ、
仕事は滞りなく終わり、
友人と共に職場をあとにした。


本当は、仕事の後にジムに行く
予定だったのだけれども、久しぶりに勤務が重なった友人と、私の地元で
少しお茶をすることになった。

彼女とは中高時代からの仲で、
女三人寄れば姦しいとはいうけれど、

女子校育ちは2人でも十分姦しい。

たっぷり2時間ほどおしゃべりして、

すっかりジムもいけない時間に
なっていた。


「そろそろ帰らなきゃ」という
友人の一言で陽がどっぷりと
暮れていることに気づいた。

外へ出ると雨は止んでいて、
濡れたコンクリート地にも、
雨粒はたまっていなかった。

バスで18:40頃に家の近くに
戻ってきた私は、ふと、

30日チャレンジの6日目を思い出す。

いや、正確に言えば、
友人と話している途中から
あ、このままだと今日のチャレンジに
辿り着けない…と思っていた。

DAY6「森の中や公園を歩く」


 バスで家までたどり着いた私は、
そのまま隣の公園へ向かった。

 
1月の18:40ともなれば、

ずいぶんと暗くて、耳には、
Justin BieberのBabyから
Ed SheeranのIDCに。

自粛期間だった3〜5月には、
よく散歩しに歩いたものだけど、
自粛終わりからほとんど歩きに
出ていない。



雨があがってよかった。


寒さとマスクでメガネが曇り、
寒い空気で街頭に反射されて
映し出される景色は
ボワッとしていた。


あるきはじめると、
ドリカムが、何度でもを歌う。


大好きで3回も見にいった
コニカミノルタプラネタリウムの
ドリカムの作品のメインの曲だった。


本当に辛いときは、
こういう真っ直ぐなメッセージが
痛いものだ。



寒さと湿度ですぐ曇ってくる眼鏡を
何度も拭きながら、
冬の夜の散歩をしてみた。



走ってる人もほとんどいなくて、
たまに颯爽と通り過ぎて行く人や
自転車のライトが光って、
通り過ぎてゆく。


風に揺れる木々を
時たま見上げながら歩いていると、
南ことりの告白日和、です!が
流れてきて、
冬だけれど私の目の前には、
3〜4月に公園を散歩していた時の
景色が浮かび上がり、
足どりも軽くなる。


あまりにもメガネが曇るから
途中から眼鏡をはずす。
ほとんど見えていないまま
夜道を歩くと、視界の情報が
消えるからか、一層、
凍てつく風の感覚や人々の走る足音もイヤホンの中まで聞こえてきて、
風の音も聞こえた。



上を見上げると、視力の悪い私にも、葉が落ちた裸の木がちらほら見える。

寒いはずなのに、
風が心地よく感じられる。


EdがThinking out Loudを
歌うのが妙に心地よかった。



視力の悪いわたしには、
黄色や青白い街灯は、
まんまるい小さな花火の形にみえる。


目が見えないというのは、
こういうときには悪くない。


メガネを外したら、
そこかしこに小さな、
色とりどりの花火が咲く。


そんな夜道を楽しんでいると、
ポルノグラフィティが
幸せについて本気出して考えてみた、
をうたいはじめた。

幸せについて
本気出して考えてみたら
いつでも同じところに
行きつくのさ

僕は幸せに対して失礼だったみたい
もう一度丁寧に拾って集めてみよう

 そこで、携帯の電池が落ちて、
残りの10分くらいの帰路を、
私はイヤホンを外して、
風の音と雨のにおい、
走り去っていく人の荒れた呼吸音、
軽やかな足音に
耳を澄ませて帰宅した。

Day6の気づき



・早起きは三文以上の徳がある。
文字通り、健康にもいいし、
仕事も捗る。
決して、最小貨幣単位程度ではない。
実は時間をお金で買うことはできたりするのだけれど、
(高くかかっても交通手段をかえるとか)
1日=24時間はだれにもかえられない。
夜に1時間遅く起きるより、
朝1時間早く起きる方が、
幸福度もお得感も増す気がする。

・朝に仕事をすると1日は長い。

・女は3人と言わずおしゃべりが
2人寄れば十分姦しい。

・たった30分弱の散歩でも、
緑の中を歩くのは気分転換に良い

・予定を崩してしまっても、
友人と時間を忘れて語らうことも
時々なら心に良い。

・雨は好きではないけれど、
雨上がりの夜の公園の街灯は悪くない。

・たまには眼鏡を外して、
視界を曇らせてみると世界が変わる。
「見えない」はときに世界を美しく感じさせる。

・自然に触れると不思議と心が落ち着く。

・音楽を聴くのをやめると、
目や耳や肌の感覚が敏感になる。
時々は、そういう時間を意識して
つくることも大切かもしれない。

#人生を変える30日チャレンジ

#森の中や公園を歩く

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