第7回 [なかなか英単語を覚えられない私のおすすめ英単語帳]

私はとにかく英単語が覚えられない。

特に英単語だけ羅列されてる単語帳は全然単語が覚えられないし(そもそも単語暗記という概念がダメなんだけどさ。)わからないし、つまらないし飽きる。おまけに、考えればよくもこんなにたくさんあるものだと思うほど書店には、英単語帳なるものはずら〜〜〜りと並んでいてどれを選べばいいのかもどれがいいのかもどれが自分に合うのかもわからない。

以下は、完全に個人的な、独断と偏見、さらに自分が使ったことのある数少ない英単語帳(持ってるのは10冊とか15冊以上あるけどちゃんと使ったことがあるのは気に入った5〜6冊)のなかで、私のこれまでの経験上、私自身と英語が得意な友人が使っていた英単語帳等の中から、学習者のターゲット別に考えた私の好きなベスト3(順不同)だけを個人的に色々みた上で、使いやすさ、見やすさ、本の重さ、レベル、単語のカバー範囲で選びました。(一応、英語を一度学習した大学生・社会人を前提にしてます)

英単語は覚えるものじゃない、文脈のなかで理解するものだ、中高生の時から思っていた私を理解してくれた単語帳たちです。今でもどんな単語帳でも問題でも、文脈の中で使えるよう、最低でも例文ごと、できればパラグラフ以上のまとまりで新出単語を見るようにしています。 単語の勉強も「質を担保した上で」、何度も見る、書く、聴く、という回数は必要だと思います。また、当然、発音が分からない単語は認知できない、だから、その単語の綴り、発音、アクセント、文法、語法を英単語学習の際に学習することが大切。

当然、英語を使う(=to command of English)上で英単語は必要不可欠なんだけど、例えば、語彙が葉っぱだとしたら、その幹や枝となるのはコンテクスト(場面)だと思っていて、そこが違えば違う方へと(違う意味へと)葉(語の意味〕は向くと思う。そして、その根となるのは文法だと思うんだよね。文法のしっかりしていない語は、通じる可能性(葉を付ける)はあったとしても、ぐらぐらしてる。そんな感じのイメージ。文法、つまり、言語の体系、をきちんと知識として入れることは大事。ただ、齋藤孝先生も『語彙力こそが教養である』に書いているように、「言葉は、無意識のうちに、経験や思考と結びつけられている」(p.60)し、そのためには「言葉とシチュエーションをセットにして、ざっくりイメージ化する」(同書p.56)ことが必要なんだと思う。そういうことを踏まえて…それでは


→→オススメ英単語帳ベスト3!!(順不同)

①DUO3.0
②話題別リンガメタリカ
③Distinction
(メモしてる字がとてつもなく汚いのは見ないでください)
※単語帳の説明は写真にキャプションつけてます

1、2や他の英単語帳と比較すると、ATSUさんの単語帳は、1.文字が大きくて見やすい、2.マージン(余白)がいっぱいあって非常にスッキリして見える、3.かつ単語熟語、フレーズ、そしてその品詞、発音記号、例文はもちろん、単語イメージなどの記載もあり、さらに、ATSUさんの人柄がわかる話が端書きにあり、発音記号にかんしてもコンパクトに適切に載せてくれている
といった感じですかね。

Distinctionは、結構、一度英語を勉強した人向けな感じと実際に留学や就職時に使える英語感があるので、高校以上の初心者はDUOから入るのが気が楽じゃないかなと思ったりしました。
以上、独断と偏見によるオススメです。中学3年の夏前くらいまでは、私は学校指定ではオンタン使ってましたね。あれは、CD付き、発音重視、絵やイメージなどもあって親しみやすいです。
それから、もちろん、1冊を完璧になるまでやるっていうのはいいと思うけど、個人的にテクスト(段落のある文章が載っているもの)に触れておくことが大切と思うので、いわゆる単語帳で覚える、単語帳で英語を勉強するというより、絵本や書籍、雑誌や教科書で英語を学習または楽しんで、副教材的にもしくは辞書的に単語帳を使う、のが単語帳の使い方として良いのではないかなと思います。ちなみに、Distinctionはネット販売のみかと。

そのほかに、中学生レベルなら学校指定でWORD BANK1300使ってましたが、それと、あと、高校以上なら鉄緑会の東大英単語熟語鉄壁や早慶上智の英単語は私ができない無機質な単語羅列型ですが、これらは、イメージ絵や語源が載っていて、単語の配列も覚えやすいよう工夫されていると思う。(使いづらいので私はあまり使わない)
あと、過去問ですが「東大の英語25カ年(赤本のこと)」(数学社)は、かなり語彙数多めで良いのではないでしょうか。

私は、上にあげた3つの単語帳と、先にも書いたように旺文社が出してる英検準1級・1級のでる順書き覚えノートというものを使ってます。この書き覚えに関しては書いて覚えるタイプの人間じゃないのとレイアウトが好きではないので、これもノートに自分用の単語帳に編集して見てノートでチェックしています。それと、ちょいちょい例文の日本語訳に違和感を覚えるのでそこは自分で書き換えてます。(あと、パス単本体より書き覚えノートの方が安い。)英語の勉強以外でもだったのですが、自分のなかの情報源は一つのツールに絞る(=つまり、私の英検の勉強でいえば、単語にしてもライティングの勉強にしても1つのノートという媒体に全て集約させて、)それだけ見れば勉強できるようにしてます。これも、結構良いのではないかなぁと思います。

かの有名なシス単とターゲット1900と、コーパス4500などの単語帳もあり、あと使ったことあるのだと速読英単語等もありますが、私が苦手な見づらい色づかいだったり単語羅列型タイプなので“偏見で”ここでは推しません笑

①DUO3.0(アイ・シー・ピー)
かの有名な…異端児DUO3.0!圧倒的に単語があたまに入る
だいたいが一文または二文程度の会話等の例文で、その文の下にそこに使われている単語が並んでいて、その下に日本語訳が付いている。区切りが、この1〜2文ずつ、という短さなので非常に単語帳を使うハードルが低い上に例文が突飛でキャッチーで、日常生活に使える。例文丸ごと記憶に残りやすい。また、例文の内容自体は、教育上、褒められた内容でないものも()ありますが、例文式(だいたい1〜2文ずつ)なのでどのように使われるのかわかりやすい。高校2年生の時から使っています。以前に英語が嫌いだという人が、「そもそもなぜ、ひとつの単語にいろんな意味があるんだよめんどくさいよ、」と言っていましたが、ご覧になればお分りいただけるように、文脈によって意味合いも使い方もかわる。英単語帳というものがとにかく苦手だった私が初めて英単語帳に食いつけたモノ。問題点としては、載っている単語のレベルが英検準1級・TOEIC(〜780)の設定の表記の割には、語のカバー範囲が少ない気がすること。この点は英検用単語帳の方がカバー範囲広いですし例文あるのでそちらが良いかも?それにしても、デイブやボブは本当に可哀想だ…

②話題別英単語リンガメタリカ(Z-KAI)
まず第1に、単語帳じゃなくて、読みもの、として面白い。テーマ別でトピック設定されて文章が載っていてReadingやWritingの勉強にもなるし、それなりに高い単語レベルがあり、また背景知識の理解とともにコンテクストの中で単語を知ることが出来る。各テーマ(たとえば「環境問題」「言語論・心理学」)の章のはじめに、そのテーマに関する背景知識が日本語で書かれているのが良い。英検準1級以上レベル程度なのとトピックごとの文章なので、大学受験生や英検等の何かの試験の勉強、または広く教養を目的として英語学習をする人向けな気がする。さらに、載っている記事がグローバル化、クローンの問題、死刑についてなどあるのでもちろん、普段の英会話(ビジネスや教養的に)やwritingのお手本になるかと思います。英単語帳としては「速読・速聴英単語」(Z会)もリンガメタリカと同じタイプですが、文字が小さくてとても見づらいのと文と例文のレイアウトが個人的によろしくないので、こちらを推します。また、音読の練習題材にもなる。

③Distinction(Atsueigo)
これはおそらく英語学習者の中でも知ってる人は少ないと思う。なぜならネット限定、おまけに数量も少ないから。書店に売ってないので。実用的に語彙力を増やしたい、ある程度英語力がついている人が、実際ネイティブが使う言い回しとかも含めて教科書に載らないような言い回しを知りたい、といった目的には非常に合っていると思う。いわゆる、英語に苦労した経験を経て自主的に、やっぱり英語の勉強やりたいわ、って人は教科書とか他の単語帳では出てこない、実際に使える表現や若者言葉、ビジネスシーンでの言い回しがあって好きかもしれない。どんなに言葉や単語を知っていてもなにそのニュアンスの違いや英語を主要言語(第一言語として、など)として使う人たち特有の使い方はあるようで、実際ATSUさんが仕事で、同僚が使っていて、見聞きする言葉が満載。英単語帳のレベルを英検でしか物差しを提示できないのが悲しいけど、英検準1級1級レベルでも使えない、使わないような言い回しがあり、語彙力を増やしたい方向けの感じがします。
口コミ的には学校では習ったことの無いものばかり!とありましたが、わたしにとっては、なかには中高時代に学んだ単語やフレーズもわりと入っていて復習にも良いです。さらに、左側によくネイティブなどでも使われる表現、右側に単語帳などに載っている同じ意味の英単語やフレーズを載せてくれているのだけどこれが語彙力を促進してる、左側は知ってるけど右側は知らないとか逆とか。とにかくボキャビルに良いです。
ちなみにATSUさんは大学院から渡豪し、向こうで会計学修士を成績優秀で修了して、同年から世界4大会計事務所で勤務している方です。

1、2や他の英単語帳と比較すると、ATSUさんの単語帳は、1.文字が大きくて見やすい、2.マージン(余白)がいっぱいあって非常にスッキリして見える、3.かつ単語熟語、フレーズ、そしてその品詞、発音記号、例文はもちろん、単語イメージなどの記載もあり、さらに、ATSUさんの人柄がわかる話が端書きにあり、発音記号にかんしてもコンパクトに適切に載せてくれている
といった感じですかね。

#英単語 #英単語帳

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