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ソフビを使ってアクションフィギュアを作る!

前回、ソフビのパーツを使ってアアクションフィギュアの素体にはめ込んでみました。
フォルムとしてはまずまずの全体像が見えてましたが、やはりここまで来るとインナースーツを作ってみたい…

というのが作り手の思い。
実は調べてみたら2009年。
メディコムトイのRAHとボークスの素体を使ってスーツを作ったことがあるんですね。もちろん、趣味なんですが(笑
当時は素材をどうしたら良いかわからない、というのと変なこだわりがあって…
『縫う』には縫い目のスケール感がどうしても合わない。
1/6だから縫い目が目立たない。
もちろん縫い目をつけることでどうしてもアクションの幅が狭まってしまう。
そして、できるだけシワが細かくできないか?
シワにもスケール感が欲しい…

というどうしようもないこだわりで(笑)色々と資材を探す旅に…
そして当時辿り着いたのは『極薄のラバーシート』。
天然ゴムでできた超極薄のラバーシートでした。
後述しますが、極薄は極薄で素体のプラ感と関節のおもちゃ感がどうしても気に入らず。色々と工夫をした…

そんな思い出が一気に溢れ出しました(笑

そして今回、素材に選んだのが

『0.3mmのビニールシート』

です。
そもそもゴムは扱いにくく、ボンドの固まりも悪い。
さらには塗装にも困る。
ゴムバンズカラーというものを下地に塗り(粘土質が高く筆塗りしかできない)ソフビカラーで上塗りをする…
という大変な作業がありました。

しかし、ビニールといえばこちらのお手のものの素材(笑
しかも極薄というのがまた良い。

さっそくズボンを制作してみたいと思います。

まずは型紙を作り、4枚複製します。
もちろん表と裏を間違えないように型を作ります。

そしてマスキングテープで仮止めをしてみます。

現段階では問題なくできそうな雰囲気です。
ここから接着していきます。

接着剤はコニシの
ウルトラ多用とSUホワイトボンド。
ビニールを接着するボンドは結構限られているというのと強力・スピード硬化ということでこれは用途に合っているな、と(笑
さっそく、基準となる部分から接着していきます。

ある程度乾いたら一気に一面目を接着していきます。

同じものを2種作り、全面と背面で接着していきます。

これもまずは基準となる部分から接着していきます。

内股の部分が乾いたら外の部分の接着に入ります。

これも基準の位置が決まったら一気に直線で接着していき、筒状にします!

両方の足ができたら硬化を待ちます。
およそ硬化が1時間とのことです。

硬化したら素体に履かせます。
いかがでしょう?
なかなか良い感じで出来上がってます。

そして外装をはめます。
なかなか良い感じになりました!
関節が見えてしまい貧相なイメージも払拭された感じです。
今回は動きを主体にしたのと。おもちゃらしさも残そうと和えた下地処理をしていません。

さてここで10年以上前に改造したネオ少年サイボーグの鉄人タイガーセブンとの比較してみます。
少年サイボーグは今回のテーマでもある『ソフビとのハイブリッド』で作られた、当時は飛ぶように売れた商品です。
内部に少年サイボーグと呼ばれる素体にコスチュームをかぶせ、ソフビパーツを被せる。
という商品でした。
しかし段々とおもちゃもリアル嗜好になったり、プラモデルが席巻するようになってからはマニア向けに進化していき、メディコムトイのRAHのような進化を遂げました。
もちろん、GIジョーなどもずっと人気でもあったし、少年サイボーグも何度も復活していますが、メイン層はマニアだったといえるかと思います。

そんな中でネオ少年サイボーグはコスチュームはとても良い出来でした。
が、素体はまだまだ進化途上であった、ということは否めません。

素体はどんどん進化し、RAHもみるみる素晴らしいボディーへと進化。
ボークスや倒産したオオツカ企画などさまざまなメーカーが共作することで素晴らしいフォルム、動きのできる素体が次々と生まれます。
このネオ変身サイボーグ似合う素体がボークスの素体で、意外と他に比べて大きく、マッシブで破損しにくい構造。
そこでボークスの素体を使ってタイガーセブンに着せてみました。

ご覧になるとわかるかと思いますが、この手のフィギュアの最大の難点は

『肉体が入っている』

という部分を再現するのが非常に難しい。
どうしてもプラスチック感が出てしまう。

そこで考えたのが

『テープ不要の伸びる包帯を体に巻く』

という案。
それをするとどこか柔らかく、肉体が入っているような再現度が上がります。
画像を見て伝わるかわかりませんが、太もものあたりなど肉質感を感じます。
もちろん全ての関節に被せると動きに制限が出てしまうので限界はありますが、ちょっとしたディティールアップかと思います。
ただ…

やはり10年以上経つと黄ばみますね(笑

では、最後に頭をつけたイメージ画像を貼ります!

あと2mmくらい肩を削って頭を沈めたいな、という感じでしょうか。

肩の部分も含め、外装以外の生物感はタケシールを使って擬似ソフビを作ろうかと思ったのですが…

A液が見つからず(笑

今は後継の素材が出ているようなので買うかどうか…
考え中です

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