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「コオロギせんべい」食べてみた! : むし== えび (実食篇)

皆さま、ごきげんよう。「蠱毒のグルメ」なぱすてろいどです。

久々の通常投稿で、まさかあの記事の続編を書くことになるなんて…。人生何が起こるか分かりません。タイトルとアイキャッチで内容の予想はついたかと思いますが、今回はなんと実食です。

前篇はこちら

今回いただくのは、当該記事でも言及した「コオロギせんべい」です! 記事内で紹介したのは無印良品さんの商品でしたが、今回私が購入したのは愛知県のお菓子メーカーである「株式会社かとう製菓」さんのものです。60g 入りで216円(税込)でした。消費税はんたーい! 初めて聞きましたが、えびせんとかを製造しているちゃんとした (ふつうの) メーカーのようですね。安心感。

出会いは偶然でした。用事があって出かけた先の道の駅のようなところでたまたま見つけました。夜19時くらいに寄って、そのときは最後の一袋でした。飛ぶように売れている (虫だけに) のか、在庫を補充するほど売れないがために放置されているのかはわかりませんが、どちらにせよ最後の一袋だったので一も二もなくお買い上げです。この間あんな記事を書いた後でのこの巡り合いですから、これはもう運命だったとしか思えません。

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図1 - パッケージ

パッケージはこんな感じですね。おそらくコオロギの成分であろう黒い粒々が、袋の外から見ても目視できます。原材料名にもしっかり「食用コオロギ粉末」と記載してありました。余談ですが、スマートフォンで撮影したときに、ライティングなどをあまり考えず適当にシャッターを切ったせいで撮って出しの画像がとても見づらくなり、フォトショップ先生でゴリゴリ編集したら合成写真のような感じになってしまいました。

恐るおそる袋を開封。こいつが食べ物なのかゲテモノなのか (失礼) が決まる、緊張の瞬間です。袋に鼻を近づけて、香りを確かめます。「ここで虫かごみたいな匂いがしたらどうしよう、いやでもそれはそれでレビュー的には面白いかしら…。」と複雑な思いが交錯しますが、感じられた香りは拍子抜けするほど揚げたおせんべいのそれでした。

ここで、さきほどまでの恐怖心はすっかり鳴りを潜めて、好奇心が勝ってきました。いざ実食です。

…。ふむふむ、なるほど…。これは…。

ふつうにおいしい。

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図2 - 内容物の接写

本当に普通の「おせんべい」すぎてびっくりしました。味は薄い塩味で、ほんのりと甘い生地の味がします。苦味や臭みもありません。油で揚げて調理しているようで、普通のおせんべいより若干ジャンクです。例えるなら、カルビーの「ベジたべる」のような素朴系スナックの味わい虫かごの匂いどころか、えびのような風味もあまり感じられません。やはり山の幸 (むしろ生でご対面すると不幸なんですけど) だから、海よりも畑の感じがするんですかねぇ。

この手のお菓子は一袋くらいはおやつとして食べきるんですけど、コオロギが原料だと知っているからか、少量ですぐにお腹いっぱいになってしまい2日に分けて食べきりました。

結論です。昆虫食、いける! 虫嫌いでも、「いかにもバグっているビジュアル」でなければ、調理次第ではあまり抵抗なく食べられることが分かりました。

現代では美味しい食べ物がたくさんあるので、わざわざ昆虫食をするメリットは薄いかもしれません。コオロギせんべいは普通においしかったけれど、正直かっぱえびせんやポテチの方が美味しいですし、安いわけでもなければむしろ高いですし。

けれど、世の中何が起きるか分からないですから、いざ虫でも何でも食べないといけないとなったときに、抵抗なく美味しく食べられるような料理や調理法が確立されていたほうが、私としてはありがたいと強く思います。そのために、昆虫食を考え発展させるきっかけにふれるという意味では、今昆虫食に挑戦することは無駄なことではないと考えます。…という、平和ぼけしまくった結論で〆たいと思います。

他にも何か面白そう…、ではなく、興味深そうな虫料理があったら挑戦してみたいと思いますので、コメント欄で教えてくださいね!

では次回、「コオロギの素揚げ食べてみた!」篇でお目に掛かりましょう☆ (嘘です)