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あなたの投資計画は無謀じゃない?

アンケート回答を見て憂う


ライン公式登録者全員に送っているアンケートの回答内容を分析して一人一人に送るようにしていますが、投資に期待し過ぎる方、見通しが甘い方が多い傾向があります。

・50代
・投資資金10万円未満
・現状年収500万円未満
・目標年収2000万円以上

実際、このような回答の方が一定数おられます。

実際に頂いた回答をもとにお作りしお渡ししている
「投資リスク分析シート」


目標、理想を高く置くのは結構なことですが、投資戦略を考える上では現実を見る必要があります。

あなたにそのような才能があると何故思うのか?


あなたは優秀な運用者の年間成績がどの程度かご存知でしょうか。
成功しているヘッジファンドの場合を見てみましょう。

プロの運用者同様に年間15%を超える運用率を毎年叩き出すことを、
あなたのような素人が簡単に実現できると思いますか?

仮に年収500万円の人が投資資金50万円を年間で運用し500万円の利益を出して年収を現在の倍である1000万円にする目標を立てたとします。この場合、運用利益率は、500万円÷50万円=500%です。

このような数字を素人のあなたがどうして実現できると思うのでしょうか。上記の実例から考えれば、プロの運用者でも非常に難しい数字であることは明白ですね。

そもそもそのようなリターンを誰もが簡単に得られるくらいなら、企業も個人もビジネスや仕事を辞めみんな投資だけを行うでしょう。でも現実は違います。そんなことができるのは限られた人だからです。


年平均リターン19.2%のヘッジファンド
年平均リターン13%のヘッジファンド


年平均リターン10.2%のヘッジファンド

富裕層が投資するヘッジファンドでさえ、年平均リターンは10〜20%

あなたがこれから、どんなに良い師匠につき、どんなに努力しても、「すぐに」年平均リターン20%を毎年維持するのは困難です。ましてや素人、初心者のあなたが独学でそれを実現するとなると、さらに難易度は上がります。

上記の例で年リターン20%で投資資金50万円を運用したとすると、

・投資資金50万円
・年間利益(20%)10万円:月平均利益額≒8,300円
・1年後資金60万円

これが現実です。つまり資金量が少ない場合、現実に得られるリターンはマックスの運用成績でも限られることになります。

では、資金を1000万円を同じ年リターンで運用した場合どうなるか見てみましょう。

・投資資金1000万円
・年間利益(20%)200万円:月平均利益額≒166,000円
・1年後資金1200万円

いかがでしょうか。投資資金が1000万円あったとしても、年間に増えるお金は200万円です。段々現実が見えてきたでしょうか。

投資のスタートは現実的な目標を正しく設定しリスクを取り過ぎない運用を行うこと

このような理由から、運用目標を正しく設定し中長期的な計画を立てる必要があります。そうしなければ無謀な投資を行い、資金を増やすどころか減らす、場合によっては失うリスクがあります。

リスクは次の3要素で決まります。

①投資資金量
②利益額目標
③目標達成までの期間

これらのどれか1つでも不適切な設定である場合、投資リスクが増し、資金を減らす、飛ばす可能性が高くなります。

特に③の「目標達成までの期間」は重要です。いくら資金量があり利益目標が適正でも、無理に短期間で達成しようとすると結局リスクを取り過ぎ目標達成は難しくなります。

例えば資金1000万円を2000万円にしたい場合、目標達成までの期間はどれくらいが妥当か計算してみましょう。あなたが一流並みの年リターン20%の腕前だったとした場合、

1年目:資金1000万円、利益200万円
2年目:資金1200万円、利益240万円
3年目:資金1440万円、利益288万円
4年目:資金1728万円、利益345万円 4年目期末資金量:2073万円

このように複利運用したとして目標を達成できるのは丸4年後ということになります。
もしあなたの腕前がこの例の半分、年リターン10%だったら何年かかるでしょうか?
ご自分でシュミレーションしてみましょう。

損失のシュミレーション

実はこれまで書いたようなシュミレーションを行う前にあなたが先に取り組むべきことがあります。
それは『損失のシュミレーション』です。

断言しても良いですが、あなたはこれから損失を出します。

「何を言ってるんだ、自分はそんなことはない」と思うかもしれませんが、それは間違い、あなたの思いこみです。投資で初めからずっと成功する人など現実には「ほとんど全くこれっぽっちも」いません。

投資にしてもギャンブルにしても、厄介なのが損失が日々出ていても危機感がないことです。

その理由は

「今は損失が出ていても、続けていればいつか損失以上の利益が出て取り返すことができ増えていく」

という根拠のない幻想があるからです。そもそも投資はお金を増やす目的で行っているので、損失が増えていくことを想定できていない方が大半です。ですから上記のような利益計画(別名、取らぬ狸の皮算用」)をする人は多い反面、「損失のシュミレーション」を事前にしてリスクコントロールを計画的に行ったり、投資を始める前に戦略を考える人は皆無に近いことになります。

仮に、投資を学んだり取引の練習をすることに自己投資せず、いきなり実弾で実戦に入った場合、年損失率50%という甘い想定下で(実際には証拠金取引で全てを失う方が大半ですが)資金100万円を運用すると次のような結果になります。

1年目:資金100万円、損失50万円
2年目:資金50万円、損失25万円
3年目:資金25万円、損失12.5万円 3年目期末資金量:12.5万円(元資金の12.5%)

えらいこっちゃです。これは年損失率50%というあまあまの前提条件での結果であり、FXや株の信用取引のような証拠金取引(いわば借金して投資する取引)ではこんなものでは済みません。
9割方は1年目2年目で資金100万円をそっくり全部、証券会社、ブローカーに献上する羽目に陥ります。

そのような不都合な真実を各社が声高にいうわけもなく、投資は儲かる、投資をしないと将来困ると煽ってくるわけですが、騙されてはいけません。

投資で失敗しないためには損失を出す期間を大幅に短縮すること

利益計算、損失計算を行い現実がわかったところで、それを前提にどうすべきかを考えていきましょう。

①損失額を抑える
投資の実力がつくまでは、投資を行ったら行っただけ損失を出します。つまり投資をしない方がお金が手元に残る状態です。このような期間に投資を行う必要性は全くありません。実力をつけるためのデモトレードで十分です。

断言しますが、メンタルに負担がないデモトレードの状態でさえ利益が出せないうちは、実弾で投資を行っても結果が出るわけありません。ですからこの期間は、お金を自己投資にまわし、まずは実力を短期間で作ることに専念すべきです。

②損失を出す期間を大幅に短縮する
通常の場合、多くの投資家は実弾で投資を始め、経験が浅いことが原因で様々な初歩的ミスを犯し、多くの失敗をします。手痛い失敗経験を積みながらリスク管理の必要性重要性を徐々に理解し、対策を打つことで損失が減っていく、という過程を踏ます。

しかし理想は、そのような辛い失敗は事前にその内容を知ることで極力回避し、実際に失敗しなくてもリスク管理が行えるスキルを身につけることです。

そのようにリスク管理ができる実力がつけば、損失を減らし、損失が出る期間を大幅に短縮できます。損失期間が短縮されることは利益が出始める時期を前倒しにできるということに他なりません。

損失が減ることと利益が出始めることがダブルで起こることから損失期間の短縮は非常に効果的です。

そして、
損失期間・金額を圧縮し、利益が出始めるまでの時短を行うには、投資知識とスキル習得に先行投資する以外道はありません。

先行投資しない場合とした場合の比較

先ほどの損失シュミレーションの結果をもう一度見てみましょう。

投資を学んだり取引の練習をすることに自己投資せず、いきなり資金100万円を運用した場合
:年損失率50%という甘い想定

1年目:資金100万円、損失50万円
2年目:資金50万円、損失25万円
3年目:資金25万円、損失12.5万円
4年目:資金12.5万円、損失6.5万円
5年目:資金6.5万円、損失3万円 3年目期末資金量:3.5万円(元資金の3.5%)

30万円先行投資し、1年間学習・練習を行い、2年目から年リターン10%の運用を行った場合

1年目:資金100万円、自己投資30万円(初心者グループコンサル程度)
2年目:資金70万円、利益7万円
3年目:資金77万円、利益7.7万円
4年目:資金84.7万円、利益8.4万円
5年目:資金93.1万円、利益9.3万円 5年目期末資金量:102.4万円(≒元資金100万円)

このように結果は100万円近い違いとなります。

先行投資を行った場合、先行投資額は5年間で回収でき、(2年目の投資資金をもっと確保できるならより早く回収できる)、6年目からは利益を出せる計算になりますが

リスク管理、テクニカル分析を学ばず練習なしで実戦投資を行った場合は、知識スキルが身につかない上に資金も大半を失う結果となります。

最後に実際の例に沿ったシュミレーション

実際にマンツーマンコンサルを受けられた方でのケースをいくつか載せておきます。
年リターンは人によりますがマンツーマンを受けられている方からは上記ファンドマネージャーの腕前を超える方が多数おられます。

ケースA

投資経験者、マンツーマンコンサル受け大成功してる方:年リターン1200%(月平均リターン100%)
但し毎年期初資金は100万円にリセット(メンタル維持のため)

1年目:資金100万円、自己投資75万円、期末に資金75万円追加
2年目:資金100万円、利益1200万円   2年目期末資金量1300万円、期末に1200万円引き出し
3年目(現在)
   :資金100万円、利益1200万円  3年目期末資金量予定:1525万円(元資金の1,525%)

ケースB

投資未経験者、マンツーマンコンサル受け成功してる方:年リターン25%

1年目:資金100万円、自己投資75万円、期末に資金75万円追加
2年目:資金100万円、利益25万円  
3年目:資金125万円、利益31万円
4年目:資金156万円、利益39万円
5年目:資金195万円、利益49万円   5年目期末資金量予定:240万円(元資金の240%)

目標達成のための自己投資にかけるコストの算出

戦略は個人個人で変化します。

投資目的、目的に応じた目標利益額、達成するための資金量と利益率(腕前)、達成目標期間

これらをどのように設定し、初期の自己投資にどれだけのコストをかけるかを決める必要があります。

以上のようなシュミレーションをご自分で行ってみて、今後の戦略を考えてみてください。

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