青白コン 調整中


2023/3月後期レシピ

仮想敵は【ラクドスミッドレンジ】【グルール機体】「青白コンミラー」【ロータスコンボ】【不屈の独創力】【白単人間】

上から強く意識したデッキであり、後半ほどサイドで意識したイメージである。

現環境への考え

・憎きラクドスついに陥落か(N回目)


(アトラクサ)ネオフォームという新しいコンボデッキの登場、また奇怪な具現の台頭により包囲網がさらに強化された。
これにより【ラクドスミッドレンジ】はついに駆逐され数を減らすことだろう(2022年後半に何度も繰り返したセリフ)。

・憎き【白単人間】台頭か


【ラクドス】のメタゲーム上での減少により【ラクドス】に押し込められていたクリーチャーアグロデッキが活躍できる環境になっていくかと思われる
特に青白コンにとって天敵である【白単人間】や、ハマるときつい【スピリット】の増加が予想できる。

・それでネオフォームほかコンボデッキはどうなの


【ネオフォーム】は踏み倒し系デッキの中でも墓地を用いたことにより
1,コンボ成立までのスピードの速さ(3t)
2,再現性の高さ
また
3,相手への妨害(ハンデス、除去、カウンター)による他デッキへの牽制が可能
などと強い点が目立つデッキである。
またコンボを進めなくとも
4,ミッドレンジプランでの強さ(サイズ)
がある点が強力なデッキと言えるためメタゲームの中心に入り込んでくるかと予測できる。

またネオフォーム以外でも【アブザンパルヘリオンシュート】(海外でいう【Greasefang】)は同じ点
1,コンボ成立が速く(3tないし4t)
2,再現性の高さ
またネオフォームに劣るが
3,相手への妨害(ハンデス、除去)による他デッキへの牽制が可能
な点も併せ持ち、なおかつネオフォーム以上に
4,ミッドレンジプランでの強さ(横並び)
さらに最近は《象徴学の教授/Professor of Symbology》と『講義』カードの採用により
5,メインでの対応力の強さ
が目立つ
ネオフォームよりもロングレンジでは強いデッキという印象であり、これも意識する必要があるだろう。
青白コンとしては
6,リアニメイト呪文と機体によるラスへの耐性
7,《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》等の採用
も忘れてはならない
アトラクサ相手には先にコンボを決められると厳しい点を鑑みても使う利点の多いデッキのためよく見ることになるかと思う。

その他でも「1,2」の点を押さえたコンボデッキである【ロータスコンボ】、「2,4,5」の点を持つ緑単信心、上記の点が少ない代わりに爆発力のある【不屈の独創力】、ロングゲームに特化した【奇怪な具現】【異形化】などそれぞれの利点のあるコンボデッキ同士がそれぞれ競い合うことになるだろう。

・コントロール

コンボデッキに強い点から増加が見込まれる。一方で得意であったミッドレンジの減少、苦手なアグロデッキの増加は向かい風であり、早いデッキに対応しつつミラーを取れなければ勝ち残りは難しいだろう。

・ほかのデッキは?

もともと相性の良かった【天使】、【グルール機体】などのミッドレンジは相性のいい【ラクドスミッドレンジ】の減少や、コンボへの耐性の低さから駆逐されてしまうだろう。

上記の点より現環境は青白コンにとって「前環境よりも立場が向上」「一方でラクドスを強く意識しただけでの安定した勝ち上がりは難しくなった」環境だと考える。

調整するうえで

・コンボデッキの対面

新環境で強く意識すべきデッキにまずそれぞれのコンボデッキが当たる。

【ネオフォーム】はじめコンボデッキデッキ相手は比較的相性有利な印象
しかしロータスを除くコンボデッキ(【パルヘリオンシュート】、【ネオフォーム】、【独創力】)などのミッドレンジでのプランは軽視できずアドバンテージを抑えたり、マスカンを見極め適切な対応をすることが必要となる。
また先述では省いた【ロータスコンボ】はそのスピードとカウンターへの耐性から苦手なデッキに当たり割り切りが必要。緑単信心相手もこれに近いか?

・【白単人間】の対面

有利であるコンボデッキ以上に不利であるアグロデッキ、特に天敵である【白単人間】への意識向けをしたい
一方でメインから白単を意識しすぎた《ポータブル・ホール》はそれ以外のデッキ相手に意味のないカードとなってしまうため慎重に考えたい。
その点を鑑みてメインサイドの除去の枚数は更に重要となるだろう。

・【ラクドス】は無視していいのか

ラクドスは減少すると考えられる。一方で無視できるかと言われれば弱体化したわけでない前環境の王者を放置するのは足をすくわれそうな気もする。サイドの意識を下げて考える必要がありそうだ。

上記より新環境での青白コンでは
1,白単などへの除去での対応
2,カウンター及び置物でコンボへの対応
の2点を押さえ、前環境以上に大ぶりな行動でなく妨害を適度に挟む必要性を感じる。

・方針


・「インスタントでの除去と行動」の強化
トップから引いて叩きつければとおる(むしろそうでないと通らない)デッキが減ったことで常に構える行動をしたいためソーサリーの動きを減らしたい。
ラスやテフェリーの枚数は調整することになると思う。

・ミッドレンジとアグロに対して勝てるように
コンボのサブプラン、アグロを倒すためにも除去を強くする必要がある。

上記の点より青白コンが勝ち残るために軽量インスタントをどれくらい取れるのかが肝であると考える。

4/2時点レシピ

大会に出られず頭の中だけで考えていたレシピ
ミシュランを意識して廃墟の地を追加、ミラーでも土地が止まり負けることが多かったため土地は増やしたいと考えていた。
同じく土地の問題とラクドス相手のトップを強くしたいと考え《啓蒙の神殿/Temple of Enlightenment》を採用。役割の近い《灌漑農地/Irrigated Farmland》の割合を減らしたが結果「平地・島」タイプが減ってしまいタップインが増えないか心配である。
コンボが増えたと聞いて《ドビンの拒否権/Dovin's Veto》のメインの枚数を増量、結果マナが伸びた後に弱い《かき消し/Make Disappear》が不採用となった。
サイドでは【パルヘリオン】【ネオフォーム】対策の《安らかなる眠り/Rest in Peace》を採用。その前に《未認可霊柩車/Unlicensed Hearse》も試したがコンボ相手にサイドから入れるのであればR.I.P.が一番だろう。
《ポータブル・ホール/Portable Hole》はサイド圧縮及び、白単相手に要求値が高いことから抜いて《一時的封鎖/Temporary Lockdown》を試してみる。
【ロータスコンボ】の《龍王ドロモカ/Dragonlord Dromoka》、《終止符のスフィンクス/Sphinx of the Final Word》、《思考のひずみ/Thought Distortion》また青いデッキでの《船砕きの怪物/Hullbreaker Horror》を対策するための《即時却下/Summary Dismissal》を試しに採用。
【白単人間】が除去できず、【奇怪な具現】を無効化、【グルール機体】【パルヘリオン】の《エシカの戦車/Esika's Chariot》を止めつつ壁になる《機械の母、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Mother of Machines》を試験的に採用。ちなみにCIP倍増効果のシナジーがあるのは神殿の占術とポタホくらいである。

情報の多くはツイッターやnoteで仕入れたものであり、各地で結果を残している人々のおかげである。

外せないソーサリータイミングの動きについて


本題へと映る前に「できるだけインスタントで動きたい」中でも外すことのできないソーサリーのカードを確認したい
テフェリーとラスの話である

《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》


《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》は青白コンにおいてのアドソースかつフィニッシャーであり、などとここまで読んだ人には当然理解できているポイントだろう。ここではテフェリーが3か4かの正直好みに片足突っ込んだ議論をしたい。
【ラクドス】の流行っている環境においての《テフェリー》は除去を打たれることを前提に、4枚の投入が必要と感じ実践していた。これは【ラクドス】相手に《テフェリー》は「手札から唱えれば着地して追加の1行動をさせてくれる」というメリットがあったため「除去されても得」だったためである。
しかし新環境ではカウンターを構える撹乱的ミッドレンジやアグロ、コンボが多くなることを考えると《テフェリー》は着地自体がしにくくなってしまう。着地しない《テフェリー》はソーサリータイミングの5マナの動きという大きな隙を晒すカードとなってしまい、アグロやコンボデッキにとってその隙は全力を投入するに足るタイミングになるだろう。《テフェリー》はこれまでよりも唱えるタイミングがシビアになってくる。
一方で戦場に出てしまえば流行りの【ネオフォーム】や【パルヘリオン】には《テフェリー》を1枚で処理できる札は少なく後続のテフェリーを引くまで生き残ってくれやすくなった。
この環境において《テフェリー》重要度はそのままに、メインのゲームで1回引けばいいカードであり、私は投入枚数を3枚に抑えようと思う。

ラスについて

新環境での全体除去の枚数はどう調整すべきだろうか。
ソーサリータイミングの大ぶりな動きは前述のとおり隙を作ることになる。
一方で環境で活躍を期待されているコンボデッキに共通する点に「2,ミッドレンジプラン」を持つ点があることは無視できない。
そして同じくよく見るであろう【人間】相手も全除去が打てるかどうかの試合と言っても過言ではない。
意識したいコンボ・アグロ両方に入れたいカードである全体除去にはしっかりと枠を割くべきであると考える。
では、必要な全体除去はどのカードか。

《告別/Farewell》


新環境では墓地利用コンボが多く、前環境ではエンチャントや機体などのアーティファクトが目立ったこともあり、それらをまとめて追放できる《告別/Farewell》は魅力的なカードに思える。しかし、新環境を考えたとき新環境のコンボデッキが持つ「3,相手への妨害(ハンデス、カウンター)」は告別を許してくれるだろうか?これは難しいと思う。
【ネオフォーム】相手に告別を打ちたい場面を想像すれば盤面に探査クリーチャーがすでに並んでいる状況になってくるはずだ。その状況ではすでに墓地の追放はそれほど大きな意味を持たない。さらにその状況では相手は1マナでこちらの呪文を打ち消す《頑固な否認/Stubborn Denial》を構えていることだろう。
【パルヘリオン】相手には墓地追放と機体の除去を同時にできるのは魅力的だ。しかし【パルヘリオン】側も天敵である《告別/Farewell》は《思考囲い/Thoughtseize》等のハンデスで落とすことをねらってくるため6ターン目まで抱え込むことは難しく感じる(落としてこないならばそれ以前に倒す準備ができているということだ。それでいてサイドからくる天敵「7,《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》等」には対処できない。
何より6マナの動きではこの2デッキのコンボスピードに追い付くことは難しい。そして打ったところでお互いに土地が伸びているならばインスタントによる墓地肥やしやハンドからのルーターでコンボの準備を整え即コンボへつなげられる性能がそれぞれのデッキにはある。
もちろん人間デッキ相手は6tまで生き残っているなら勝敗はすでに決まっているものだろう。スピリット相手はもちろん通らない。
そもそも【ラクドス】【グルール】が減った環境において脅威となる置物はどれほど存在するだろうか。おそらく新環境において《告別/Farewell》が活躍する相手は【奇怪な具現】ぐらいのものである。
よって私はこのカードは新環境において活躍できる状況がほぼないカードと結論付ける。

《至高の評決/Supreme Verdict》


一方、このカードには環境で求められる全体除去の要素をしっかり持ち合わせている。
攪乱的アグロ、(サブプランの)妨害ミッドレンジ相手には打ち消されないことで確実なリセットができる。
4マナであることは3tに10点以上のライフを削り取る【人間】相手にぎりぎり間に合う4tの全体除去であり、6tにはコンボを止める2マナの妨害をかまえつつ盤面をリセットできる利点を持ち、ゲームプランの中心になりえる。
意識すべきデッキ相手に有効であり可能な限り早く引きたいこのカードは可能な限りデッキに入れるべきだと思う。

ピン除去

「調整するうえで」の「方針」より今回の記事の本題として「ピン除去」が何が有効かを考えていきたい

《放浪皇/The Wandering Emperor》

フィニッシャーかつ除去であるこのカード、どの能力もとにかく強い。
前述の《至高の評決/Supreme Verdict》と同じく4マナであってもさらに隙が少なく、腐る相手はいないと言っていい。
【ラクドス】【グルール】の減少により天敵の《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》が減ったためさらに活躍しやすくなった
ゲームプランの中心ではないがそれらをしっかり支えるカードで可能な限り入れたい。

《魂の仕切り/Soul Partition》

意見の分かれるこのカード。私はパイオニアのコントロールの除去の中でも2マナでは最強のカードだと思っている。
評価しているのはその汎用性以上に「ターンを使わせるカード」であることであり、相手の脅威を取り除いて1ターン、唱え直しをカウンターで弾けば2マナ増えているので後半でも1ターンを使わせられるテンポを取るカードという点である。
前環境では【ラクドス】のカードに「軽くて唱えなおしやすく」「出ただけで仕事をする」物が多く、唱えなおされるたびにアドバンテージを稼がれてしまい環境にあっていない印象があった。
しかしコンボ環境では「シナジーで強力な効果を発揮するカード」が増え「出ただけで仕事をする」カードが減ると予想しているためこのカードの立場はいいものとなるだろう。
ただしどうしても処理したいカードに対して後回しにしているだけなのも確かであり、この弱点を補うためのほかの除去と打ち分ける必要を感じる。

《運命的不在/Fateful Absence》

《魂の仕切り/Soul Partition》と比較されることの多いカード。同じ2マナのインスタントであり、手がかりを相手に渡すことで1:1交換が取れないがその代わり仕切りと違い強カードを使いまわされることはない。
しかし追加のコストと呪文のコストを同時に払わせ動きを大ぶりにさせる《魂の仕切り/Soul Partition》と違い、手がかりは余ったマナでエンドフェイズに起動することでテンポロスを少なくアドバンテージを回復させることができる。
多く打てば打つほど相手がアドバンテージで有利になるカードであるが《魂の仕切り/Soul Partition》の弱点をカバーできるカードととらえており、打ち分けることで本領を発揮できると考える。

《冥途灯りの行進/March of Otherworldly Light》

前環境では【ラクドス】【グルール】のミシュランへ1マナで対処ができ機体やエンチャントへの除去としても活躍したこのカードだが、新環境において活躍できるだろうか。私は厳しいと思う。
【ネオフォーム】【パルヘリオン】などのコンボデッキは3色デッキであり必要な色マナがシビアである。多くの場合ミシュランを入れる余裕もなく、基本土地すら1枚あるかないか。ミシュランを入れるデッキは【人間】と【スピリット】、【コントロール】くらいになるだろう。また、依然ミシュランに対しては《廃墟の地/Field of Ruin》が有効であり、この土地は色マナがシビアなコンボデッキ相手には単純にランデスとして機能することも少なくない。
また【ネオフォーム】のコンボとミッドレンジを止めるために《冥途灯りの行進/March of Otherworldly Light》で探査クリーチャーを対象に取った場合、支払うコストは7マナでありとても払えない。
【パルヘリオン】相手も一番止めたい3tの《大牙勢団の総長、脂牙/Greasefang, Okiba Boss》には間に合っておらずピッチコストを切ることになってしまう。
【人間】相手にはサリアがマジきつい。4マナピン除去は打ってられず、サイドからレーディンが入ればハンドとマナを全部使ってもクリーチャーを処理できるかすら怪しい。
コントロール相手では、トークン相手に1マナで交換できる点は優秀だが基本的にアドバンテージの損の行動であり、2マナになるが近いことが《魂の仕切り/Soul Partition》でできる。PWに触れない点も残念である。
総合的に見て、次環境で《冥途灯りの行進/March of Otherworldly Light》は活躍しにくく、2マナインスタント除去に枠を明け渡したいと考えている。

《ポータブル・ホール/Portable Hole》

ソーサリータイミングである。厳しい
前環境では【ラクドス】の《勢団の銀行破り/Reckoner Bankbuster》や【グルール】のマナエルフに対して有効であったが新環境においては、【人間】と【スピリット】以外に効果がないカードと言っていいのではないか?
入れるならばサイドだが、サイド後私は《一時的封鎖/Temporary Lockdown》を優先したいと思っているため多分入らないだろう。


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