ラベル機能(メモの色付け)の効果的な使い方
ラベル機能はうまく使えば便利だが、5色しかないのでどのように色分けをするかが悩みどころ。
そこで、個人的におすすめの色分け方法をいくつか紹介します。
「おすすめの色分け」まで飛ばしても大丈夫です。
効果的なラベルと役立つ相手の情報とは
プリフロップで使えるラベルが便利
ラベルは、プリフロップで複数のプレイヤーが後ろに控えているような状況に役立つものがおすすめ。なぜならそのような状況は、
短時間で複数のプレイヤーに対する情報を把握、整理する必要があるから。
プレイする頻度が高いので頻繁に使うから。
プリフロップで役立つ相手の情報
・コール頻度 / フォールド頻度
レイズの期待値に関わる重要な情報。
フォールド頻度が高いプレイヤーがいる場合、通常よりもスティールでの利益が期待できるため、コールされた場合の期待値が少し低くても利益が出る。つまりレイズで参加できるレンジが広がる。
コール頻度が高いプレイヤーがいる場合、通常よりもスティールでの利益が期待できないため、利益を出すにはコールされた場合の期待値がより求められる。
フロップ以降でのプレイに関する情報が無い場合、スティール頼りのハンドをフォールドするため、基本的にはレイズで参加できるレンジが狭まる。
例外として、あまりにも広くコールする相手の場合には、トップペアを狙えるオフスートハンドの価値が高まるため、レイズで参加できるレンジが広がるケースも考えられる。
また、相手がフロップ以降で多くのミスをしたり、フォールド頻度が高かったりする場合には、スティールでの利益があまり期待できなくても、コールされた場合の期待値が高くなるため利益が出る。一部のスティール頼りのハンドはフォールドすることになるかもしれないが、レイズで参加できるレンジはそこまで狭まらない。
・リレイズ頻度
レイズの期待値に関わる重要な情報。
リレイズ頻度が高いプレイヤーがいる場合、リレイズに対してフォールドするハンドは、通常よりもスティールでの利益が期待できないため、利益を出すにはコールされた場合の期待値がより求められる。つまり、レイズで参加できるレンジが狭まる。
リレイズ頻度が低いプレイヤーがいる場合、通常よりもスティールでの利益が期待できるため、コールされた場合の期待値が少し低くても利益が出る。つまり、レイズで参加できるレンジが広がる。
・ICM、バブルファクターに対する理解度/意識
ICMやバブルファクターは難しい概念なのでここでは説明しません。ざっくりとしたイメージは、意識が高い=下位回避、意識が低い=上位狙いです。わからない方は飛ばしてください。
バブルファクターが高い局面では、相手のバブルファクターに対する理解度や意識が高いかどうかで戦略が大きく変化する。バブルファクターはオールインをする状況で最も大きくなるので重要な情報。
・フロップ以降でのアグレッシブ度合い
フロップ以降のプレイのしづらさ、又は期待値の出しづらさはプリフロップの判断に影響を与える重要な情報。しかし、フロップ以降のプレイについて判断するには多くのハンド数(ゲーム数)が必要になるため、大抵の場合、情報の信憑性が低い。ラベル付けをする優先度は低い。
・フロップ以降でのコール頻度/フォールド頻度
相手のフロップ以降でのコール頻度/フォールド頻度はプリフロップの判断に影響を与える重要な情報。しかしフロップ以降のプレイに関する情報なので、ラベル付けをする優先度は低い。
・総合的なスキル/ゲーム理解度
格上とのプレイは避け、格下とは積極的にプレイするのが最も簡単な勝ち方。そのため相手のスキルに関する情報は重要。しかし相手のスキルを正確に測ることは難しいため、ラベル付けをする優先度は低い。
おすすめの色分け
ICM、バブルファクター重視
カラー1:バブルファクターを考慮したフォールドをする、且つバブルファクターを利用したレイズやオールインをする。
カラー2:バブルファクターを考慮したフォールドはするが、バブルファクターを利用したレイズやオールインは控えめ。
カラー3:バブルファクターの理解度や意識が低い。
カラー4:プリフロップのコール頻度が高い。
カラー5:スティールターゲット。プリフロップのフォールド頻度が高い/プリフロップのリレイズ頻度が低い/フロップ以降でのプレイがパッシブ/フロップ以降でのフォールド率が高いなど。
要注意人物重視
カラー1:バブルファクターの理解度や意識が低い。
カラー2:プリフロップのコール頻度が高い。
カラー3:プリフロップのリレイズ頻度が高い。
カラー4:総合的なスキル、ゲーム理解度が高い。
カラー5:スティールターゲット。
バランス型(スティール重視)
カラー1:バブルファクターの理解度や意識が高い。
カラー2:バブルファクターの理解度や意識が低い。
カラー3:プリフロップのコール頻度が高い。
カラー4:プリフロップのリレイズ頻度が高い。
カラー5:スティールターゲット。
以上です。便利な機能なので是非試してみてください。
使用した用語
オフスート
ハートのAとスペードのK、のようにマーク(スート)が揃っていない手札の事。
スティール(ブラインドスティール)
プリフロップで他のプレイヤーを降ろし、ブラインドとアンティを奪い取ること。
アグレッシブ(積極的)
コールやチェックに比べて、ベットやレイズの割合が高いこと。
パッシブ(消極的)
コールやチェックに比べて、ベットやレイズの割合が低いこと。
バリューベット!