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レクチャー3:半年複利と転化回数の計算

1.半年複利の計算

通常の複利では1年を一区切りとしますが、半年複利では、半年が一区切りになります。ポイントは2つです。

【ポイント】
①1年複利と比べて、期間が半分なので金利を掛ける回数は二倍になる
②1年複利と比べて、期間が半分なので金利は半分になる

例によって超やさしく表現した例題で考えてみましょう。

【例題3】
あなたの持っている100万円を金利10%の(半年複利)で友人に貸しました。2年後いくらになって返ってくるでしょうか?

この例題のポイントは期間です。
図で示してみるとこうなります。

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ここで、レクチャー2演習1と比べてみましょう。
演習1は、今回の例題3と同じ条件(100万円・金利10%・期間2年)で、通常の複利(1年複利)でした。

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2つを比べるてみると、半年複利は、通常の複利を上回るスピードで年々利息が増えているのがわかります。他が同じ条件だと、受け取れる金額(=元利合計)は、半年複利>複利となります。


続いて、イメージ3の図を数式にしてみましょう。
先にちょっとした復習からやっていきます。レクチャー2演習1の複利計算では、2年後に受け取れる金額は元本100%と利息10%だから…

   100万円×(100%+10%)×(100%+10%)=121万円

…と計算していましたね。

これが半年複利で2年後 に受け取れる金額だと、先程の

【ポイント】
① 1年複利と比べて、期間が半分なので 金利を掛ける回数は二倍 になる
② 1年複利と比べて、期間が半分なので 金利は半分 になる

という点 を反映させて、

100万円×(100%+10%÷2)×(100%+10%÷2)×(100%+10%÷2)×(100%+10%÷2)
=121.5万円

…と計算することになります。

元本に対して、貸している年数×2回分、(100%+10%÷2)を掛けるわけですね。ここから導ける公式はこうなります。

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半年複利の計算は頻出なので、おぼえておきましょう。
改めて、例題3を公式に当てはめて計算してみましょう。

【例題3】
あなたの持っている100万円を金利10%の(半年複利)で友人に貸しました。2年後いくらになって返ってくるでしょうか?

元金は100万円、利率は10%、年数は2年の半年複利なので…

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すらすら解けましたか。
同様の手順で演習問題も解いてみてください。

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2.転化回数を用いた計算

これは複利計算の別の表現と捉えれば十分です。やっていることは半年複利の計算と同じ。定義としては、「転化回数とは、一年間に利息を元金に繰り入れる回数。」とされています。

転化回数=1年間を何区分するか、というイメージで捉えておけばOKです。半年複利だと一年間を2つに分けるので、転化回数は2となります。

転化回数を用いた複利計算は、ほぼ毎年出題されるので、公式を覚えてクリアしましょう。

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最後に演習問題を解いて、レクチャー3はおしまいです。
お疲れ様でした。

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公式がしっくりこないという人は、以下の(参考)を読んでみてください。

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