死刑囚の子を見た

昨夜遅くにやっていたドキュメンタリーで、母親を父親に殺害されて父親は死刑に処された息子の話を見たよ

彼は背中から腕にかけてとんでもない迫力の刺青を入れていて、右手には母にまつわる気持ち、左手には父にまつわる気持ちを込めていた。しかも刺青を入れる理由が「刺青なんて正直デメリットしかないと思う。あえて入れることで結婚を出来るだけ遠ざけてる」といったようなもので、震えた。本当にがんじがらめになってしまっている。

彼は終始演技じみていて、番組の演出もわざとらしかった。双方の意志かもしれないけど、彼自身が多分ずっと演じていないと生きていられないんじゃないかと思った。

刺青を入れて毎日目にしないと、一度決めた決意が揺らいでしまうのではないかなと。ずっと演じていないと、壊れそうになるんじゃないかと。

死刑が執行された時、また新たな分岐に立つと思うけど、早く彼が死刑囚の子から、ただの彼本人に出来るだけ戻れるよう、願ってる。


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