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【FP1級実技対策】設例は無理ゲーと思ったら真っ先に読む本

「面接の設例は、読んで理解するのさえ大変なのに、そこから解決策や提案をまとめるなんて、とてもできそうには思えない・・・」

FP1級実技面接の勉強に取り組み始めて、いきなりそんな壁に突き当たってしまった方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方に一読をお薦めしたいのが、この『失敗事例から学ぶ 事業承継対策・相続対策』です。

FP1級実技面接のPartⅠの設例に出てきそうな、事業承継と相続に関する、よくある失敗事例について、山田コンサルティンググループ所属の税理士や司法書士の先生方が、実務家の立場から「なぜ失敗したのか」「こうすれば良かった」という観点で解説を加えています。

FP1級実技面接の設例と違い、各事例は短いワンテーマ構成で、とても読みやすく書かれています。

  • 従業員に自社株式をばら撒いて節税を、でも「行きはよいよい。帰りは怖い」

  • 株主名簿に幽霊が

  • 「黄金株」は「黄金」ではない」

  • 社長よりも偉い人はいませんか?

など、興味深い見出しも付されていますので、FP1級受検を志す方なら、学科の知識の確認がてら、気楽に読み進めることができます。

※各事例の見出しはこちらの主要目次を参照

それでいて、種類株式、医療法人の承継、M&A、海外財産の相続など、実技面接で出るかなり手強い論点もカバーされており、一冊読み終えると、PartⅠの設例に取り組むためのベースとなる知識や、事業承継に関する問題点の勘所をひと通り習得することができます。

ただ、平易に書かれている分、事例によっては解説にややまとまりを欠いたり、詳細の説明が不足している場合があり、そこはネット検索などで補完しておく必要があるでしょう。

PartⅠの設例に手も足も出ない導入期のみならず、設例学習に煮詰まってしまった時、あるいは直前期に過去の設例にない目新しい事例に触れておきたい場合などにも、ぜひ手に取って頂きたい1冊です。

私も導入期にこの本を読み、海外不動産に関する記述が記憶に残っていたお陰で、2022年2月19日の難関のPart1を何とか乗り切ることができました。

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