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レビュー「零:濡鴉ノ巫女(Switch)」

ホラーゲームの零はPS2を昔借りてプレイしたら
めちゃくちゃ怖くて挫折、その後あのヒリつきをあえて感じたいと思い
Switchで出てる濡鴉ノ巫女を買ってみた。

結論からいうと当時(思い出補正)の怖さには勝てなかったものの
日本家屋の人形とか廊下は普通に怖い。
幽霊とかはザ・ゲームの敵キャラって感じであまり怖さを感じなかった。
雰囲気や空気感は充分に怖いので幽霊の微妙さは別にマイナスにはならないけども。

章構成でストーリーもしっかりあるので、エンディングでは感動もできる良い作品なのは間違いないが、ツイートもしたけど
プレイするための(リマスター・移植した割には)し易さがなく不親切な点が目立ってしまったというのが一番の印象。
良い点もあるので、先に悪い点を述べさせてもらう。

//悪い点
■戦闘が苦痛
戦闘が正直面白くない、無駄に敵が固いのに複数隊が全方位から襲ってきて
常に狭い舞台で戦わされるためカメラワークも回避率もとにかく悪い。
レンズに複数体を収めたりするとその分ダメージが増える(らしいのだが)全然体感的には増えているイメージもなく、とにかく固いだるい。
前述したとおりこの幽霊が全然怖くないのばかりなのでただの作業ゲーになってしまう。あんまりにも面倒になって最終章はベリーイージーモードでプレイした(それまではノーマル)

■セーブ機能がゴミ
マルチエンディングなので何度か同じ章をやらねばならないが、その分岐点まで飛ばすこともできない。
セーブ機能が、セーブをしても電源を入れなおすとセーブ(チェック)ポイントまでにストーリーも戻ってしまうため、これではセーブ機能が常に有効になっている意味が皆無なのとSwitchの携帯性がまったく活用できない。
ちょっとした時間にプレイ…という昨今のプレイスタイルとは真逆。

■プレイアブルキャラ複数が裏目
これは個人的にはユウリ一人で良かった。
勿論レンとかのキャラ自体も面白いが、あくまで操作はユウリでユウリ視点のみにしたほうがストーリーがより深みが出たかなと思う。
衣装チェンジのポイントがたまって衣装チェンジさせようと思ったら次の章では別のキャラが操作キャラで衣装チェンジが見れない…というもどかしさも発生したので。

■女性キャラ全般のモデリング
キレイと可愛いと不気味がちゃんとマッチしててとても良いんだけど、
皆一律同じモデル体型や顔つきのせいで、モノクロシーンだと一瞬これどっち?だれ?となることがある。
少し太目の子を用意したり、前述したとおりプレイアブルキャラを減らすのが良かったのかなと。

■動作がもっさり
これはホラーゲームである以上、しかたないかもしれないが
モノを拾う際の動作とかがいちいちもっさりする、しかもある程度の確率で
拾う動作を邪魔してくる単調な腕が現れるのもね。


さてここまで悪い点を列挙してきたので楽しんでないのか?と思われるかもだが、結構楽しめた。ここからは良い点を述べる。

//良い点
■世界観とビジュアル
舞台が山とその山にある家屋・神社がなので狭いが変に広いよりも世界観を作りこむという点において、活きている。
また映像面において水の表現がエロさと怖さを両立してて臨場感もある。

■カメラというアイテム
零シリーズ特融のカメラで写真に収めて倒すという設定や操作自体は好き。
(固くなければ)
暗い中でパシャリといろいろなアングルで景色や霊、キャラクターを撮れるのは普通に面白い。

■ストーリー
ちょっと複雑ではあるけど、敵や山自体の背景も作りこまれているので、見ていて飽きないし先を知りたいという欲求は枯れることなく最後までプレイできた。

■歌
エンディングの歌が全てを持ってった。真エンディングの時に流れる
「鳥籠in this cage」は1回目で鳥肌が立った。これは久々に神曲に会えた。
これを聴けた知れただけでも本作をプレイしてよかったと思う。
本当にこの歌に全て持ってかれた。
めちゃくちゃエンディングとして相応しいし感動した。
アマプラミュージックにあるので早速リスト入りさせた。

さて、今後だが別の零シリーズに手を出すかは考え中。
Switchでもう一つ出てるみたいだし。
ただ前述したとおり女性キャラはキレイだけど、全部似たような感じなので、ぽっちゃりとかも入れてええのよ。そんな新作も期待したい。

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