勝率が高くても最終的に負ける理由について

トレードをしていると「勝率は高いのに大きな損失を出して結局マイナスになってしまった」といったケースがよくあります。

いわゆるコツコツドカン(小さくコツコツ勝って一回の大きな負けで撃沈)というケース。

トレードで利益を出すには勝率も大事ですが「大きく勝って損失は小さく」といった意識もとても重要です。リスクリワードレシオはこれを実現するのに非常に役立つ指標なのでぜひ覚えてみましょう。

リスクリワードレシオとは簡単にいうと「利益確定と損切りのバランス」のことを指します。プロフィットレシオ・ペイオフレシオとも呼ばれます。リスクリワードレシオはある程度の回数のトレードの記録を取って、 (勝ちトレードの平均) ÷ (負けトレードの平均) という計算式を用いることで算出できます。
リスクリワードレシオを意識することで、「勝率は高いのに大きな損失を出して結局マイナスになってしまった」といったケースを防ぐことができます。

リスクリワードレシオの計算方法

例えば10回トレードを行って7回は勝ちトレードになったものの利益は70万円、損失は90万円になったとします。

この場合の勝ちトレードの平均を計算すると70(万円)÷7(回)=10(万円)になります。勝っているトレードでは1回あたり10万円の利益を出しているということです。

しかし、負けトレードの平均を計算すると90(万円)÷3(回)=30(万円)になります。負けているトレードでは1回あたり30万円の損失を出してしまっていたということです。

この2つの計算結果を上のリスクリワードレシオの算出式に当てはめてみると、10(万円)÷30(万円)=0.3となります。この例のリスクリワードレシオは0.3ということです。

最終的な結果がマイナスになっていることからもわかる通り、0.3は悪いレシオだと言わざるを得ません。トレードスタイルに関係なく、1を下回るレシオは良くないレシオだと覚えておきましょう。

利益を考える上で絶対に意識していかなくてはいけないことなので次回にもう少し掘り下げてみたいと思います。

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