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約束 冬木大橋の歩道へと着地し、深山方面へと走る一行。 誰も口を開かない。 左手に…
征服王 「なんだ、あれは⋯⋯」 川上から下って来る幾十の黒い影。 一つ一つがまるで…
軍勢 俯く剣兵の主従。 理想の果てに希望を取り戻したと笑う、赤い騎士の姿に口を噤む…
願いの果てで 「聖杯────願い、か」 目を細める。 迷い、苦悩する少女を見つめる…
願い ダアンッ、ダダンッ! ⋯⋯ガシャッ⋯⋯ン。 ────一閃。 アーチャーの一…
功到熟時自通神 「────ク」 思わず笑みが浮かぶアーチャー。 捉えにくい楕円の軌…
強者 オオ────ン。 秋の冷たい風よりもなお鋭く、魂を凍りつかせる気配が場を支配していく。 それは生きる者を死に至らしめる人外の圧力。 その中で、ただ向かい合う者を倒す事だけに全身全霊を注ぐ二人の英雄────アーチャーとセイバー。 両者共に真名開放の隙は無い。 どれだけ早くともこの間合いと両者の気力の程ではその“機”を見せるだけで察知され、宝具発動前に叩き潰されてしまうだろう。 故に、振るう一刀に全てを賭け、敵の防御を突破する。 ここで行われるのは
因果の果てに ────カッ。 鉄の長靴が床を踏み、硬い音を鳴らす。 機が熟したの…
風の吹く場所 ────キキィ。 蟲が鳴く。 道の脇で、木の上で、鉄橋の上で。 あ…