DLC備忘録~ラインの章~ 第1話:S倉

前回までの備忘録!(前回までのラブライブ!のBGMが流れる)

入学早々大学デビューを飾ろうとサークル選びに奮起するライン。

しかし―――

「これじゃどこにも入ることねーじゃん……」

気分転換にオタサーを覗いてしまったラインは、「オタサーには入らない」という指針に揺らぎが出始めた―――

同期となる友人S倉との遭遇

さて、入らなかった方のオタサー(以下:オタサーD)の部室内でくつろぎながら他の新入生たちとアニメの話や何やらで盛り上がった結果、当初の指針に揺らぎが出始めていたタイミングで部室の扉が空いた。

「こんにちは~……」

そう言いながら恐る恐る入ってきたのは、女の子だった。

お察しの方もいると思うが、これが後に同志社大学ラブライ部(以下:DLC)で同期となるS倉さんである。

中高男子校で6年過ごしてきた私にとっては女性のオタクという存在自体が、話したこともない対象であった為、物珍しさを感じたのは記憶によく残っている。

S倉さんの合流後、引き続き雑談が行われたのだが、事件はここからであった。

女オタクであるS倉さんは他の一部の新入生たちに女だからそんなに詳しくないだろうと、オタクとして軽く見られていたのか、S倉さんの好きというアニメ・コンテンツに対して否定的な意見を述べたり、ディスを始めたのである。(ノンフィクション。リステのInFictionはいい曲)

当然、雲行きが怪しくなる。しかし、空気的に感じていたのは私と同学部の友人のみだった。

(何か違うくないか?)

他の新入生たちがやっていることに、疑問を浮かべつつ真っ向から立ち向かう勇気がなかった私はとりあえず、少し落ち込んでる(ように見えた)S倉さんにフォローも兼ねて話しかけてみることにした。

それから話していくうちに、色々好きなアニメや何やら話しているうちに、今ここで話している新入生たちの中で1番オタクしていることがわかった私は『らき☆すた』の主人公・泉こなたみたいな典型的なオタクと出会えたことにワクワクしたことは覚えている。

当時、女性でオタクしてる人のイメージはいわゆる腐女子的な方々のイメージが強かったので、S倉さんのような女性のオタクが現実に確かにいることに嬉しさも覚えつつ、時間は過ぎていった。

時間が過ぎ、S倉さんは次の講義があるので退出すると切り出した。

私自身当時S倉さんともう少しオタクとして仲良くなりたい気持ちがあったが、中高時代6年男子校で過ごして、母親や親類以外の女性と話しをしたことがなかった私に、「女性の連絡先・SNSアカウントを聞く」などという行為は非常にハードルが高かった。

(ここでこのままバイバイすると次会えるのいつかわからんよなぁ……)と迷っていた私にS倉さんの方からTwitterアカウントを聞いてくれたのは渡りに船であった。

そうやって男を勘違いさせ傷つける。

傷つくことは恐くない。

※S倉さんは裏表のない素敵な人です。

冗談はさておき、このTwitterの交換がきっかけで、後に所属することになる

「同志社大学ラブライ部」とその創造神:ダビデの存在を知ることになるのである……。

To be continued....

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