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サイボウズ北欧出張レポート

6月に副社長の@osamuさんと2週間の北欧出張に行ってきました。


社内レポートアップしたところ、osamuさんから

「これブログかなんかにして公開したらいいんじゃない。笑」

とコメントもらったので、転記してみました!

さて北欧出張レポートですが、いつもの東南アジア出張とは大きく目的や内容もボリュームも異なりますのでで、わかりやすく下記トピック毎にまとめてみました。
※すみません、今回はテキストでめちゃ長めですm(_ _)m

1.北欧出張の目的

・幸せ探し
 -サイボウズのワークスタイルと北欧の共通項や差分を把握して、日本企業に話す事例や材料にしたい
 -アメリカではなく、幸福度ランキング上位の北欧にヒントがあるのでは
・もう一つは、出張しながら追加したのですが、会った人にサイボウズの考え方を伝えてファンになってもらう

2.出張の背景

・日本企業は資本主義の権化であるアメリカをまだ向いている企業が多い、資本主義的、時価総額最大化経営、株主重視、GDP成長目指す
・すでにアメリカのミレニアム世代は、NPOや社会的な活動が増えている
・サイボウズは、100人いれば100通りの考え方で試行錯誤していった
・日本で政治家や民間企業からの引き合い多いが、結局サイボウズだから、ベンチャーだからという反応が多い
・一方で北欧は、競争主義でない方向に、幸福度ランキング高い、などうまくいってそう
・成功事例として北欧の話ができると、大企業の人らも説得できそう
・北欧実際どうなのか、サイボウズの共通項や差分などを確かめにきた

3.北欧とサイボウズの考え方との共通項や差異

北欧、ヨーロッパとサイボウズの働き方は共通項が多いと思いました。


私が似ていると思ったところざっと書きます。

・自立(自分で決める)
 -他人との比較はせず、自分で決める教育
 -マイクロマネージメントしない
 -サイボウズでも自立と議論という大切な考え方。入社式ではいつでもサイボウズ辞めれるようにと言われる。


・競争煽らない
 -小学生の水泳の記録は、個別で測る。個別でタイム伝える。一斉に競わせることをしない。
 -サイボウズの営業もKPIや予算を厳しくマネージメントする感じではない。


・合理的
 -まずはやってみる的なノリ
 -1つを100点取ることにこだわるより、70点かんたんに取れるのを複数やる、完璧目指さない(まさにkintone的発想)


・やり直しができる
 -かんたんに大学で学び直しできる。
 -サイボウズだと、育自分制度大人の体験入部とか無理やり異動にならない。最初の部署が合わなくても大丈夫的な。


・性善説(国民や社員を大人扱い)
 -ここはosamuさんと意見が多少違うところですが、とにかく管理ガチガチにする方向ではない
 -(osamuさんいわくサイボウズは性善説というより自由にやっていいからオープンにやってね、という感じ)
 -電車に改札ない。みんなきっぷ買うでしょう前提。それで改札機など管理コストなし。たまに抜き打ちテストするだけ。
 -病欠は制限なし
 -サイボウズでもリモートとかガチガチで管理しない。


・公明正大、オープン(基本公開、非公開の場合は理由が必要)
 -カーテン閉めない。誰も見ないし、隠してるほうが怪しまれる。
 -ノキアは情報はガラスのように透明。なんでもアクセスできる。見えない情報も見たいといえば見える。
 -サイボウズだと本部長会の議事録すぐにオープンに。とにかく基本オープン。


・信頼してる(国さん会社さんを信頼してる)
 -国を信頼している。大統領との距離が違い。青野さんとの距離が近い。


・ビジネスモデルが手堅くて安心してる(ノルウェー は石油、サイボウズはクラウド)
 -ノルウェーのみだが、資金的な余裕がある


・フラット、ポジションや年上関係なし、上司やマネージャーがフレンドリー
 -よくないヒエラルキーの文化はない(上司は意思決定する役割というだけ)
 -ボトムアップで会社の改善のためなので意見があってよい(文句言ったら吊るし上げるという考え方はない)

とサイボウズが大事にしている考えで北欧ヒアリングで出てくる言葉が似ていて、ニヤニヤしながら聞いちゃいました。

 サイボウズが参考になりそうだと思ったところは、私は2つありました。

1つは病欠は無制限。
これはたしかに人によっては病欠の可能性を考えて、有給休暇を使い切れない人がいそう。病欠が無制限もしくは一定数あれば、その心配なく有給取れて健全かなと思いました。

もう一つは、ヴィカールという制度。
短期代打制度みたいなのは、サイボウズ社内にもあると面白いと思いました。「子供が熱出たから明日の午前の商談行けない!チームメンバーも営業部もみんな予定あるわ。未経験でもいいから多部署の人誰かヘルプ!」みたいな感じで全社アナウンスが飛んでくるイメージ。大人の体験入部とは逆で(希望者→部署)、部署側がニーズベースで社員に案内(希望部署→社員)。
あとは自然が多いってのも話しとしてはよく出ました。

 逆にサイボウズにしかないと思ったところは、理想への共感とハードワークという選択はできなさそうでした。

理想への共感は、北欧は移民問題(特に難民系)が大変そうでした。理想に共感せず、制度だけに乗ってくる人が増えてきていて、これから徐々に問題が起きそうな気配。

あと、ハードワーク(長時間労働)はやりたくても選択できないところはサイボウズと違うと思いました。

4.今回の私の役割

ちなみに、酒本は一体何をしたのかってところもあるかと思いますので、こちらで記載しておきます。
私の役割は大きく2つ。
「アポ取り」と「現地での諸々のコーディネート」です。

・アポ取り(5カ国・37グループ・71名(内2名は日本にて))
 -社内メンバーに知人の紹介してもらう
 -社外メンバーに知人の紹介してもらう


 -進出企業のHPの問い合わせページからアポ相談
 -商工会・大使館の問い合わせページからアポ相談・紹介してもらう ←これで大手商社のアポゲット!
 -会う人会う人に「北欧に知り合いいないか」と聞き回る
 -Facebookグループページなど在日コミュニティや掲示板に告知 ←今回これが当たりました。

日本人が北欧少ないのもあって、東南アジアと比べてめちゃくちゃ大変でした泣。
2週間で35アポってどんだけ~
正直、結婚式前なのに軽受けしてしまったと一瞬後悔したときもありました泣。(結婚式前日の夜までアポ調整。。。)
ただその分学びも多く、やっぱりやったことないことは試してみるに限る。人のアドバイスはとりあえずやってみるに限ると、改めて思いました。
今回でいうと、Facebook掲示板に「サイボウズ出張します。話しましょう。」という方法が一番アポ取れました。
これは、カンボジアで飲んだお客様に相談すると「●●が北欧の友達いたと思うからつなげるね」と繋げてもらった方から「直接紹介はできない。掲示板があるかたそこに投げてみたら?」と塩対応。。。
ただ実践してみるとすごい反応で一気にアポ獲得できました。
やってみるもんです。
ちなみにこんな感じ

・コーディネート
 -アポ取りした人たちとの当日のやりとり
 -柔軟に動けるように現地での航空券と宿泊場所を直前に手配
 -アポ後のフォロー(ファン化のために興味のありそうなサイボウズ式の記事を送ったり、SNSフォロー促したり)

ここが結構な大変な業務でした。
全て8割の方とFacebookメッセンジャー、2割をメールで、各国日程調整を。どの国の誰といつどこで約束したか、わけがわからなくなります。
またいつか同じようなことをする人用にやり方を残しておくと、私はFacebookメッセンジャーのタイトルを「どこ・誰・いつ」に変更して整理しました。
これで「ストックホルム」と検索すればストックホルムのやりとりスレッドがすぐに見つけられます。
osamuさんとのスケジュールは、アメリカ・日本・北欧の時差など考えると、ガルーン直接入力はややこしいので、話し合いの結果、期間スケジュールでテキストで共有という形になりました。
航空券はその場でスカイスキャナーで一番安い便を。宿は北欧に関しては、生活感をしるためにairbnbに泊まりました。

Facebookはこんなイメージです。

5.嫁さん同席の話

直前まで新婚旅行でヨーロッパに行っていた私ですが、今回の出張はその嫁さん(ややこしいですが当時はサイボウズ社員ではない)も一部(というか結果的にはほとんど)同席しました。


お金などの考え方は下記でした。
・基本的には自費(当たり前ですが飛行機代など全て自費)
・ホテル代は、osamuさんが宿泊した部屋と酒本夫妻が宿泊した部屋の差額部分を自費
・アポで議事録など役割があるものは、現地までの公共交通機関の費用はサイボウズで負担
・プライベートの参加なので、アポ参加の強要はしない(結果7,8割は同席)

結果的には多くのアポに参加してもらって議事録など手伝ってもらいました。私は次のアポの人の問い合わせ対応など結構パツパツだったので、助かりました。
学生インターンに交通費だけだして、色々とお手伝いしてもらうっていうのと似てる感じでした!

以上です。ほんとは国別やアポ別にもレポートあげてるのですが、社外向けにはこんな感じで。
誰かの何かの参考になれば~

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