久保建英を巡るクラシコ(現地スペイン報道)

ーバルセロナとレアル・マドリードが日本人のタケを巡って争う- (MARCA, 4/13付)

 タケフサ・クボは、バルセロナが2014年に未成年の選手補強を禁止する制裁処分を国際サッカー連盟(FIFA)から受けた歳の当事者であった若者の内の一人である。タケは来月6月に18歳になり、サッカーをよく知る人が口にする“ヨーロッパでの輝かしい未来”を見つけるためにFC東京を退団するかもしれない。それはつまり、ヨーロッパのビッグクラブのスポーツディレクター(SD)たちのことだ。

バルセロナはタカのクラブ復帰に尽力しているが、自分たちだけがこの日本人を獲得したいと願っている唯一のクラブではないという事実に直面している。バルセロナの首脳陣はムンド・デポルティーボ紙が報じたようにレアル・マドリードやパリ・サンジェルマンもまた、タケの欧州復帰の獲得の可能性と本人に世界最高レベルの舞台でのプレーをする意思があるかを確認するためにタケの代理人に問い合わせを行っていたことを知っているのだ。

レアル・マドリードはこの日本人選手を注視してはいるが、一方でマドリーの首脳陣は、タケとバルセロナの間に「18歳の誕生日を迎えた後にヨーロッパに戻ってくる」という契約があると指摘している。(この18歳というのはFIFAが規定した、いかなる制裁も受けずに移籍することができる年齢である。)

現時点ではマドリーの強化部門はタケに関して興味深い選手であることは認めつつも獲得に関して明確な答えは出せておらず、こういった微妙な状況から手を焼きそうな展開が予想されるタケの移籍オペレーションに躍起になって取り掛かることを思いとどまらせている。

タケは、特にボールを保持している時のセンスにおいて非常に将来有望な選手であるが、彼の特筆すべき特徴はゴールを決めることではなく、味方選手を活かす点にある。マドリーだけでなく、パリ・サンジェルマンもまた、アスールグラーナ(=バルセロナ)が重要視するタケの移籍を巡るバトルに名乗りを上げたとされる。

2ヶ月前であればタケのバルセロナ復帰は規定路線だった。しかしここにきてバルセロナの首脳陣は予想もしなかった(他クラブの出現という)不測の事態に直面している。


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