「ミスター・サンシャイン」ドラマチック過ぎるやろ!
【2021年4月視聴】
ちょっとこの時期観たものを取りまとめて。
思いのほか長かった「SKYキャッスル」
これは韓国ならではの教育システムの中で繰り広げられる人間模様とサスペンス?昔あった「女王の教室」の天海祐希を思い出させるような設定がありました。
韓国では話題のドラマだったようですが、日本では一部の階層にはこういうことあるのかもしれないけど、理解しにくい感情もあって、私はあんまり好きではなかったです。
それから、アカデミー受賞作の「パラサイト 半地下の家族」も観ました。
これは何だか分からないけれど、最初に想像していた感じとは違って、サスペンス?いや、最後はホラーではない?とにかく知ってる役者さんがたくさん出ていて、この人どこに出てたっけ?と考えて、特に「マイ・ディア・ミスター」で男の悲哀を演じたドンフン役のイ・ソンギュンさんが、あまりに印象の違う役柄で、たまどいが大き過ぎて映画に入り込めないという私の中の問題がありました(・_・;
おもしろいというのか、エンターテインメントですね。これでアカデミーなんだ、、、という感覚の作品でした。
その後もいろいろと漁っては面白くないもの、途中で挫折したもの、でも何か観たいという欲求で、以前から気になっていた「ミスター・サンシャイン」に足を踏み入れたら、、、もう抜け出せなくなりました。
全24話、一気に駆け抜けました。長かったけど、最後の最後で心震える感動があります。
時代物で子どもの頃からの話があるので、どれがどの人か、どの伏線とつながっているのか、よく分からなくなってしまって、3話目から、また1話に戻って早送りで見直ししたぐらいです。人物が多く、よく似た顔の人が出てくるので、最後まで勘違いもしばしば。
主人公のイ・ビョンホンとキム・テリはもちろん、ク・ドンメ役のユ・ヨンソクはじめ、主要の5人がめちゃくちゃよくて、それぞれのストーリーがあり、話に入り込んでしまいました。
イ・ビョンホンって昔テレビでやっていた「IRIS」を観ていて、ひと昔前の人だと思っていたし、観初めてからも、何か年取った?古い感じするなと思っていたけれど、やっぱり上手だし、一つ一つの表情やしぐさが魅力的。韓国語、日本語、英語を駆使して、この人でないと成り立たない作品でした。
ある記事によると近年は映画中心に活動していて、ドラマ出演は7年ぶりだとか。それだけイ・ビョンホンにとっても、監督・脚本含め魅力的な作品であったのでしょう。
相手役のキム・テリは初めてでしたが、とても素敵です。お嬢様のときはもちろんかわいいんですけれども、相反して低音ボイス、男装のときはイケメンで、ベルばら好きの私としてはたまりません。
この2人の恋愛は歳の差があり過ぎるではと思いますが、歴史物ですし、見ているうちに違和感がなくなります。
始まる前から「キスシーンのないラブストーリー」と話題になっていたそうですが、無駄にべたべたするラブコメに辟易していましたので、そんなものはなくても十分に愛の表現ができて、それ以上のものができるということが実証されています。純愛を貫くにはぴったりの2人でした。
ほかの人のレビューでもありますが、悪役であるはずのク・ドンメを最後は好きになってしまうという感情。これは皆同じなのかもしれません。ユ・ヨンソクさんですが、「賢い医師生活」「応答せよ1994」で見せるさわやかな印象とは全く、全く違う男らしさを出しています。
さらにファンになってしまいました。
しかし、、、歴史の時代背景、抗日と題材が題材だけに、日本人が観るにはかなりつらい内容で、韓国人が日本人を演じて片言だたったり、伊藤博文ってこんなに悪い人たっだの?とか、いろんな日本に対する感情にはそれなりに違和感もあります。私が無知過ぎるのでしょうが、日本はこんなにもひどいことをしてきたのか。朝鮮側からの目線なので、日本はかなり悪として描かれていますし、韓国の人はこのような歴史教育を受けてきたんだなと思うと、いまだ反日感情があるのも理解できます。
このように描かれたものを作品として残すことが韓国の人にとって重要なことなんだろけれども、それは日本人としては複雑でもあります。
それはそれとして、「トッケビ」と同じ監督、脚本家による作品ということで、それは壮大で、映像は美しく、トッケビと同じようにラストに向かってのとてつもない感動があります。
「トッケビ」に並ぶくらいよかったのですが、日本があまりに残忍に描かれているので、100%気持ちよく観ることはできません。
一言でいうと、「ドラマチック」という言葉がぴったりで、観て後悔はないけれど、日本人には微妙です。
【その後のつぶやき】
いよいよ「マイ・ディア・ミスター」と並んで私の推し作品である「ミスター・サンシャイン」のターンがやってました!
ちょっと歴史がゆがめられているのか、日本がとてもひどく描かれていて、反日が強過ぎ感があって、韓国の役者さんのへんてこりんな日本語が気になったりするところではありますが、純粋にラブストーリーとしてとてもドラマチックであり、後半の盛り上がり、ラストシーンはもう涙せずにはいられない、観た後に強く印象に残るドラマでした。
さすが「トッケビ」と同じ監督、脚本家による作品ということで、ロマンに酔いしれるといいますか、口では説明しにくいですが、観終わった後に「トッケビ」のときに感じたような感情を持ちました。
今振り返ると、イ・ビョンホンをはじめ、「二十五、二十一」のキム・テリ、「賢い医師生活」のユ・ヨンソクのほか、子役から脇役さんまで、今やどのドラマを観ても出てくるお馴染みの俳優ぞろいで、豪華キャストです。映像はきれいだし、さすがネトフリ、お金かかっとるなーと思っちゃう作品です。
日本人の描き方に偏見が強過ぎる感があるので、その部分が気になる人にはちょっと観続けるのは大変かもしれませんが、そこはスルーして、単に人間愛やラブストーリーとして観ることができれば、大人が楽しめるすばらしい作品だと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?