ハイキング? いいねぇ~ 歴史的景観を見ながら自然を満喫! 花沢の里
花沢の里(重要伝統的建造物群保存地区)
魚の町として知られ海のイメージが強い焼津市ですが、
実は山にもいろいろなスポットがあります。
その中でも小学校で遠足に行く高草山地区にある山村集落「花沢の里」。
小春日和の中、自然を楽しみながらのハイキングをしてみては?
「花沢の里」って?
旧東海道の日本坂峠への街道沿いにある、花沢川と並行して階段状に連続する独特の景観。石垣と附属屋が歴史的景観と自然環境の調和が見られる場所です。平成26年(2014)に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、地元ではハイキングコースとして知られています。
今回は高草山法華寺(こうそうさんほっけじ)までの散策をご紹介します。
観光用駐車場から歩いて右手には花沢川があり、その先にも臨時駐車場があります。そこにある灯篭が花沢の里の入口となる目印。
オシャモッツァン?
灯篭から少し歩くと「オシャモッツァン」という看板が! なに? と覗くと大きな岩。この山肌の大きな岩がそう呼ばれていて、昔歯痛の時にお参りをした巨石信抑にまつわる場所。この他に水車小屋の脇にある「津島さんの石」も信仰の対象でした。
花沢地区の民家
屋敷は西側に集中していて、家屋は傾斜地のため石垣を築き敷地を造成したところに木造で建てられています。
江戸時代からの屋敷の配置に基づいて建てられていて、屋敷の中央にはオードと呼ばれる作業スペースがあります。明治時代後半以降は、お茶やミカンなどの盛行とともに増改築されてきました。附属屋には農作業やミカン貯蔵のほか、収穫時期に季節労働者の宿泊する建物も増築されました。現在も江戸時代の主屋や幕末期の附属屋があります。
この他、石垣や石段などの石造物も伝統的なものがいくつかあり、昔の道標や馬頭観音も指定されていますので探してみてください。
高草山法華寺(こうそうさんほっけじ)
天台宗寺院で行基菩薩(ぎょうきぼさつ)により天平10年(738)に創建されたと伝わるお寺。永禄13年(1570)に武田信玄の駿河侵攻の時に兵火により堂宇は焼失しました。江戸時代の元禄7年(1694)から13年を費やし、現在の位置に本堂や仁王門、客殿が完成しました。
静岡県指定文化財の木造聖観音立像は、平安時代後期の様式にのっとった造りです。武田信玄の侵略の戦火から逃れた観音様です。
ここまでの距離が約1.4キロ。日々歩いていない方でも気楽に散策できるコースです。この辺りは武田軍や徳川軍、北条軍や今川軍といろいろな武将の名前が残る史跡や古墳などもありますので随時ご紹介していきます。
アクセス
車/東名焼津ICより約10分
ナビ設定:静岡県焼津市野秋346-2-3 バスが停車できる観光駐車場
静岡県焼津市吉津176-2 臨時駐車場
バス/焼津駅南口①番線 焼津循環線「さつき」または「ゆりかもめ」
「高草山石脇入口」か「日本坂PA」下車。バス下車後、徒歩30分
レンタサイクル/焼津駅から花沢の里まで片道4.5キロの約30分。
※詳しくは焼津市観光協会ホームページを参照
http://www.yaizu.gr.jp/rc/
見学にあたってのお願い
国の重要伝統的建造物群保存地区制度は、そこに住みながら歴史的な景観を守っていくものです。地区内は一般生活の場となっていますので、見学や散策の際は以下のご配慮をお願いします。
●敷地内は日常生活の場ですので、無断で敷地内に入らないでください。
また、地元車両の通行にご協力をお願いします。
●保存地区内の道路は狭く、車のすれ違いができない箇所が多くあります。
お車でお越しの方は花沢の里観光駐車場をご利用ください。
●ペットをお連れの際は、糞などの始末をお願いします。
花沢の歴史的なおもむきをより良いものとするよう、
ご協力をお願いいたします。
「Buon posto(ボン・ポスト)」とは
イタリア語で「いいところ」という意味。
この言葉どおり焼津の観光BOOKを作っていきます。
更新は不定期になりますが、海・山・店と幅広く発信。
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